自動データベース・バックアップ

さまざまなハードウェアまたはソフトウェアの障害が原因で、データベースが使用できなくなる可能性があります。 自動データベース・バックアップの機能を使用すると、 データベースの最新のフル・バックアップが必要に応じて確実に実行されるようになるため、 DBA がデータベース・バックアップを簡単に管理できるようになります。

制約事項: 自動バックアップでは、以下の構成はサポートされません。
  • IBM Db2 pureScale 環境のデータベース。
バックアップ操作の実行が必要かどうかは、次のことを基準にして判断されます。
  • データベースのフル・バックアップを一度も実行したことがない
  • 最後に実行したフル・バックアップ以降に経過した時間が、指定された時間を超えた
  • 最後に実行されたバックアップ以降に消費されたトランザクション・ログ・スペースが指定された (4 KB) ページ数を超えた (アーカイブ・ロギング・モードの場合のみ)。

システムの災害時リカバリー・ストラテジーの計画を立ててインプリメントすることによって、 データを保護してください。 実際の必要によっては、 自動データベース・バックアップ・フィーチャーを、 バックアップとリカバリーのストラテジーの一部として含めることもできます。

データベースでロールフォワード・リカバリー (アーカイブ・ロギング) が有効になっている場合、オンライン・バックアップまたはオフライン・バックアップのいずれかで自動データベース・バックアップを有効にすることができます。 そうでない場合に利用できるのは、オフライン・バックアップだけです。 自動データベース・バックアップは、ディスク、テープ、 Tivoli® Storage Manager (TSM)、ベンダー DLL メディア・タイプ、およびリモート・ストレージをサポートします。

ディスクへのバックアップが選択されている場合、自動バックアップ機能は、「自動保守の構成」ウィザードで指定されたディレクトリーからバックアップ・イメージを定期的に削除します。 常に、最新のバックアップ・イメージのみが使用可能であることが保証されます。 そのディレクトリーは、自動バックアップ・フィーチャー専用にし、 他のバックアップ・イメージを格納するためには使用しないようにすることをお勧めします。

自動データベース・バックアップ機能は、 auto_db_backup および auto_maint データベース構成パラメーターを使用して有効または無効にすることができます。 パーティション・データベース環境においては、それらのデータベース構成パラメーターが有効になっているデータベース・パーティションのそれぞれに対して、自動データベース・バックアップが実行されます。

AUTOMAINT_SET_POLICY および AUTOMAINT_SET_POLICYFILE と呼ばれるシステム・ストアード・プロシージャーのいずれかを使用して、自動バックアップを構成することもできます。