管理者インストールまたは root インストールの場合の Db2 Text Search のアップグレード

最新の機能を入手するには、 Db2® Text Search インスタンスをアップグレードします。 テキスト検索インスタンスをアップグレードする場合、Db2 サーバー、インスタンス、およびすべてのデータベースをアップグレードすることが必要です。

始める前に

Db2 Text Search を管理者または root としてアップグレードする前に、以下のステップを実行します。
  1. インスタンス所有者または SYSADM 権限を持つユーザーとしてログインします。
  2. Db2 データベース・インスタンスおよび Db2 Text Search インスタンス・サービスを停止します。
  3. Db2 Text Search 構成ディレクトリーをバックアップします。
    • Linux® および UNIX オペレーティング・システムの場合は、以下の場所にあります。
      $INSTHOME/sqllib/db2tss/config
      ここで、INSTHOME は、インスタンスのホーム・パスを表します。
    • Windows システムの場合、以下の場所にあります。
      <INSTPROF>\<INSTNAME>\db2tss\config
      ここで、<INSTPROF> はインスタンス・プロファイル・ディレクトリーを表し、<INSTNAME> はアップグレードするインスタンスの名前を示します。
  4. Db2 Text Search のリッチ・テキスト文書サポートを有効にしてある場合は、リッチ・テキスト文書サポートを無効にします。 リッチ・テキスト文書サポートの無効化の方法の詳細については、Db2 Text Search でのリッチ・テキスト文書サポートの無効化に関するトピックを参照してください。

このタスクについて

以下のステップでは、 Linux または UNIX オペレーティング・システム上の Db2 Text Search バージョン 9.7 またはバージョン 10.1 root インストールをアップグレードするプロセス、または Windows プラットフォーム上の管理者を対象とするプロセスについて説明します。

プロシージャー

  1. Db2 サーバーに root ( Linux および UNIX オペレーティング・システムの場合) またはローカル管理者権限を持つユーザー (Windows オペレーティング・システムの場合) としてログオンします。 複数パーティション・インスタンスをアップグレードする場合、インスタンスのアップグレードはインスタンス所有パーティションから実行しなければなりません。
  2. カスタム・インストールで 11.5 の新規コピーをインストールし、 Db2 Text Search が選択されていることを確認します。 Db2 Text Search は、カスタム・インストールを選択した場合にのみ選択可能なオプションのコンポーネントです。
    また、 Work-With-Existing モードを選択し、アップグレードするコンポーネントとして Db2 Text Search を選択することにより、以前のバージョンの Db2 上に新しい 11.5 コピーをインストールすることもできます。 このアプローチでインストールした後は、Db2 インスタンスをアップグレードする必要はありません。
  3. configTool upgradeConfigFolder コマンドを発行して、 Db2 インスタンスの Db2 Text Search サーバーをアップグレードします。 このコマンドは、root ではなくインスタンス所有者として実行する必要があります。
    • Linux および UNIX オペレーティング・システムの場合:
      $DB2DIR/db2tss/bin/configTool upgradeConfigFolder 
      -sourceConfigFolder $DB2DIR/cfg/db2tss/config
      -targetConfigFolder $INSTHOME/sqllib/db2tss/config
      ここで、 INSTHOME はインスタンスのホーム・ディレクトリーであり、 DB2DIR は新しくインストールされた 11.5 コピーの場所です。
    • Windows オペレーティング・システムの場合:
      <DB2PATH>\db2tss\bin\configTool upgradeConfigFolder 
      -sourceConfigFolder "<DB2PATH>\CFG\DB2TSS\CONFIG"
      -targetConfigFolder "<INSTPROFDIR>\<INSTANCENAME>\DB2TSS\CONFIG"
      ここで、 <DB2PATH> は新しくインストールされた 11.5 コピーの場所であり、 < INSTPROFDIR> はインスタンス・プロファイル・ディレクトリーです。
      注: Windows システムの場合、 Db2 インスタンスが以前に Db2 Text Search 用に構成されていない場合は、このステップをスキップできます。
    configTool upgradeConfigFolder コマンドは、テキスト検索構成とデータ・ファイルおよびディレクトリーを置換、変更、およびマージします。
    config ディレクトリー
    このコマンドは、以下のファイルが <ECMTS_HOME>\config ディレクトリーにまだ存在しない場合は、これらのファイルをこのディレクトリーにコピーします。
    • constructors.xml
    • ecmts_logging.properties
    • ecmts_config_logging.properties
    以下のファイルがコピーされ、既存のファイルがあれば上書きされます。
    • build_info.properties
    • constructors.xsd
    • ecmts_config_logging.properties
    • mimetypes.xml
    • monitoredEventsConfig.xml
    以下のファイルの構成設定は、configuration.xml ファイルにマージされます。 新しい設定については値が追加され、既存の設定については値が維持されます。
    • config.xml
    • jetty.xml
    以下のファイルは変更されません。
    • authentication.xml
    • key.txt
    • collections サブディレクトリーのすべてのファイル
    log ディレクトリー
    コマンドにより、既存の log ディレクトリーの内容は変更されません。 ただし、新しいログ・ファイルが生成されると、その新しいファイルは既存のログ・ファイルに置き換わります。

    configTool upgradeConfigFolder コマンドでは、統合テキスト検索サーバーのテキスト検索フィルターはアップグレードされません。

  4. db2iupgrade コマンドを発行して、現在の Db2 インスタンスをアップグレードします。
    • Linux および UNIX オペレーティング・システムの場合、このコマンドは $DB2DIR/instance ディレクトリーの下にあります。 DB2DIR は新しくインストールされた Db2 データベース・サーバー 11.5 コピーの場所です。
      db2iupgrade  -j  "TEXT_SEARCH [[,service-name]|[,port-number]]" DB2INST 
    • Windows オペレーティング・システムの場合、プロパティー・ファイルは <DB2PATH>\bin ディレクトリーにあります。ここで、 <DB2PATH> は、新しくインストールされた Db2 11.5 コピーの場所です。
      db2iupgrade DB2INST  /j  "TEXT_SEARCH [[,service-name]|[,port-number]]"
    詳しくは、db2iupgrade コマンドに関するトピックを参照してください。
    注: アップグレード・オプションを指定して新しい 11.5 コピーをインストールし、アップグレードする機能として Db2 Text Search を選択した場合は、このステップをスキップできます。
  5. 以下のスクリプトを実行して、前のリリースで使用されていた Db2 Text Search のすべての構成可能プロパティーの値をバックアップします。
    • Linux および UNIX オペレーティング・システムの場合:
      $DB2DIR/db2tss/bin/bkuptscfg.sh  $INSTNAME
      ここで、 DB2DIR は新しくインストールされた 11.5 コピーの場所を表し、 INSTNAME はアップグレードするインスタンスの名前を表します。
    • Windows オペレーティング・システムの場合:
      <DB2PATH>\db2tss\bin\bkuptscfg.bat <INSTANCENAME> <DB2PATH>
      ここで、 <DB2PATH> は新しくインストールされた 11.5 コピーの場所を表し、 < INSTANCENAME> はアップグレードするインスタンスの名前を表します。
    バックアップされる構成可能なプロパティーは、1 つのプロパティー・ファイルにリダイレクトされます。
    • Linux および UNIX オペレーティング・システムの場合、プロパティー・ファイルは $INSTHOME/sqllib/db2tss/config/db2tssrvupg.cfg ディレクトリーにあります。ここで、 INSTHOME はインスタンスのホーム・ディレクトリーを表します。
    • Windows オペレーティング・システムの場合、プロパティー・ファイルは <INSTPROFDIR>\<INSTANCENAME>\db2tss\config\db2tssrvupg.cfg ディレクトリーにあります。ここで、 < INSTPROFDIR> はインスタンス・プロファイル・ディレクトリーを表し、 < INSTANCENAME> はアップグレードするインスタンスの名前を表します。 インスタンス・プロファイル・ディレクトリーの名前は、 db2set DB2INSTPROF コマンドを発行して見つけることができます。
    要件: 以前のリリースで使用されていた Db2 Text Search のすべての構成可能プロパティーの値のバックアップを実行する必要があります。 バックアップを作成しないと、データベースのアップグレードは失敗します。
  6. DB2INSTANCE 環境変数を、現在アップグレードされているインスタンスに設定します。
  7. DB2 UPGRADE DATABASE コマンドを発行して、データベースをアップグレードします。
    DB2 UPGRADE DATABASE コマンドが ADM4003E エラー・メッセージを返す場合は、SYSTS_UPGRADE_CATALOG ストアード・プロシージャーおよび SYSTS_UPGRADE_INDEX ストアード・プロシージャーを使用して Db2 Text Search カタログおよび索引を手動でアップグレードしてください。
  8. アップグレードされたデータベースごとに、ステップ 7 でバックアップしたプロパティー値を比較して、テキスト検索 SYSIBMTS.TSSERVERS カタログ表内のテキスト検索サーバーのプロパティー情報が正しいかどうかを確認します。 カタログ表のトークンまたはポート番号の値が空または正しくない場合は、テキスト・サーバー情報を手動で更新する必要があります。
    更新方法の詳細については、Db2 Text Search サーバーの情報の更新に関するトピックを参照してください。
  9. すべての Db2 Text Search 構成可能プロパティーの値を確認します。 バックアップした値と比較して、正しい値になっていることを確認してください。
    次のコマンドを発行して、構成値をチェックします。
    configTool printAll -configPath <configuration-directory>
  10. Db2 Text Search のリッチ・テキスト文書サポートを無効にした場合は、 Db2 V10.5 Accessories Suite をインストールする必要があります。
    詳しくは、Db2 Accessories Suite のインストールに関するトピックを参照してください。
  11. 次に、リッチ・テキスト文書サポートを有効にします。
    詳しくは、Db2 Text Search でリッチ・テキストおよび専有フォーマットのサポートを有効にすることに関するトピックを参照してください。
  12. Db2 Text Search インスタンス・サービスを開始して、アップグレードが正常に行われたことを確認します。 リッチ・テキスト文書サポートを無効にした場合、テキスト検索照会を発行しアップグレード前の結果と比較することにより、リッチ・テキスト文書サポートが有効になっていることを確認します。