データのエクスポート

エクスポート・ユーティリティーを使用して、データベースからファイルにデータをエクスポートできます。 そのファイルは、いずれかの外部ファイル形式になります。 SQL SELECT ステートメントを提供するか、 または型付き表の階層情報を提供することにより、エクスポートするデータを指定できます。

始める前に

データベースからデータをエクスポートするには、DATAACCESS 権限、CONTROL 特権、操作に関わっているそれぞれの表またはビューに関する SELECT 特権のいずれかが必要です。

エクスポート・ユーティリティーを実行するには、まずデータのエクスポート元になるデータベースに接続している (または、暗黙接続が可能な状態になっている) 必要があります。 暗黙的な接続が可能である場合には、 デフォルトのデータベースへの接続が確立されます。 Linux、UNIX、または Windows クライアントから Linux®、UNIX、または Windows データベース・サーバーへのユーティリティー・アクセスは、 Db2 Connect ゲートウェイまたはループバック環境を介してではなく、エンジンを介した直接接続を介して行う必要があります。

このユーティリティーは COMMIT ステートメントを実行するので、エクスポート・ユーティリティーの呼び出し前に COMMIT ステートメントまたは ROLLBACK ステートメントを実行して、すべてのトランザクションを完了し、すべてのロックを解放しておいてください。 アプリケーションが表にアクセスし、かつ切断するのに別々の接続を使用することに関する要件はありません。

構造化タイプ列を持つ表はエクスポートできません。

注: EXPORT ユーティリティーは組み込み SQL アプリケーションであり、動的データ形式をサポートしません。

プロシージャー

エクスポート・ユーティリティーを実行するには、次のようにします。
  • コマンド行プロセッサー (CLP) で EXPORT コマンドを指定します。
  • db2Export アプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) を呼び出します。
  • IBM® Data StudioEXPORT コマンドのタスク・アシスタントを開きます。

シンプルなエクスポート操作の場合に指定する必要があるのは、SELECT ステートメントのターゲット・ファイル、ファイル形式、ソース・ファイルだけです。

例えば、以下のようにします。
db2 export to filename of ixf select * from table	
filename は、作成/エクスポートする出力ファイルの名前、ixf はファイル形式、table は、コピーするデータが含まれている表の名前です。
ただし、警告メッセージやエラー・メッセージを書き込むメッセージ・ファイルを指定することも可能です。 これを行うには、MESSAGESパラメーターとメッセージ・ファイル名 (この場合はmsg.txt) を追加してください。例えば、
db2 export to filename of ixf messages msgs.txt select * from table