DB2 10.5 for Linux, UNIX, and Windows

インストールに関するその他の注意点 (Windows)

データベース製品を Windows オペレーティング・システムにインストールする場合は、選択したシステムが、必要なオペレーティング・システム、ハードウェア、およびソフトウェアの要件を満たしていることを事前に確認してください。

データベース製品の最新のインストール要件については、System requirements for IBM® DB2® for Linux, UNIX, and Windowsを参照してください。この技術情報では、IBM Software Product Compatibility Reports (SPCR) を使用しています。 SPCR ツールを使用すると、これらのデータベース製品に関する、サポートされているオペレーティング・システム、システム要件、前提条件、サポートされているオプション・ソフトウェアの完全なリストを検索して見つけることができます。

システム要件に加え、サポートされている Windows オペレーティング・システムへのデータ・サーバー製品のインストールには、以下の追加の考慮事項があります。

  • DB2 バージョン 10.5 フィックスパック 5 およびそれ以降のフィックスパックでは、DB2 Advanced Enterprise Server Edition および Advanced Workgroup Server Edition がサポートするすべての Windows オペレーティング・システムで BLU Acceleration がサポートされます。 1 つのシングル・プロセッサー・グループのみサポートされます。 Windows 用 BLU Acceleration の推奨最小要件は、他のすべてのプラットフォームと同じです (具体的には 8 個のコアおよび 64 GB RAM)。 これに加えて、最大で 4 個のソケットがサポートされます。複数のソケットを実行している場合は、パフォーマンス変数 DB2_RESOURCE_POLICYAUTOMATIC に設定してください。
  • Windows インストーラ 3.0 が必須です。 検出されない場合は、インストーラーによりインストールされます。
  • IBM Data Server Provider for .NET クライアント・アプリケーションと CLR サーバー・サイド・プロシージャーには .NET 2.0 以降のフレームワーク・ランタイムが必要です。 x64 環境では、32 ビット IBM Data Server Provider for .NET アプリケーションは WOW64 エミュレーション・モードで稼働します。
  • LDAP (Lightweight Directory Access Protocol) を使用する予定の場合は、Microsoft LDAP クライアントまたは IBM Tivoli® Directory Server V6 クライアント (別名 IBM LDAP クライアント、データベース製品に付属) のどちらかを使用します。 Microsoft Active Directory のインストールの前に、db2schex ユーティリティーを使用してディレクトリー・スキーマを拡張する必要があります。このユーティリティーはインストール・メディア上の db2¥Windows¥utilities ディレクトリーの下にあります。

    Microsoft LDAP クライアントは、Windows オペレーティング・システムに組み込まれています。

  • DB2 インストール・ファイルがある Windows ワークステーションのコンピューター名。15 文字以内の長さである必要があります。
  • DB2 は、短縮名が使用可能なドライブか、スペースのないディレクトリー (E:¥DB2¥SQLLIB など) にインストールする必要があります。 ドライブの現在の 8.3 ファイル名の設定を調べるには、管理者特権のあるコマンド・ウィンドウで、以下のように入力します。
    fsutil.exe behavior query disable8dot3
    このコマンドを実行すると、以下の値が返される可能性があります。
    • 0: 8.3 短縮ファイル名を作成 (デフォルト)
    • 1: 8.3 ファイル名を作成しない
    • 2: ボリュームごとに 8.3 ファイル名を設定する
    • 3: システム・ボリューム以外のすべてのボリューム上で 8.3 ファイル名を使用不可にする
    NtfsDisable8dot3NameCreation のレジストリー状態は 0 です。これは、すべてのボリュームで 8.3 ファイル名が使用可能に設定されていることを意味します。 グローバルに 8.3 ファイル名を使用可能にするには、以下のように入力します。
    fsutil.exe behavior set disable8dot3 0

    8.3 名をサポートしていないドライブで、スペースが含まれていないディレクトリーに DB2 をインストールした場合は、8.3 名をサポートしているドライブに再インストールする必要があります。 8.3 名のサポートが使用不可になっているときに既に作成済みのフォルダーに DB2 をインストールしようとしている場合は、同じディレクトリーに再インストールしようとすると短縮名は作成されません。 ディレクトリーの作成時に Windows 短縮名が作成されるので、新しいディレクトリーにインストールするか、またはディレクトリーが空であれば削除して再作成されるようにしてください。

注: データ・サーバー製品は、一部の Windows オペレーティング・システムに組み込まれている hardware-enforced Data Execution Prevention (DEP) フィーチャーをサポートします。