DB2 Version 10.1 for Linux, UNIX, and Windows

Windows 2008 および Windows Vista 以降に関する考慮事項: ユーザー・アクセス制御フィーチャー

Windows 2008、Windows Vista、および Windows 7 のユーザー・アクセス制御 (UAC) フィーチャーは、次のような点で DB2® データベース・システムに影響を与えます。

完全な管理特権によるアプリケーションの開始

Windows 2008、Windows Vista、および Windows 7 の場合、デフォルトでは、ユーザーがローカル管理者であっても、標準的なユーザー権限だけでアプリケーションが開始されます。 さらに多くの特権を持った状態でアプリケーションを開始するには、完全な管理特権で実行するコマンド・ウィンドウからコマンドを起動する必要があります。DB2 のインストール・プロセスでは、Windows 2008、Windows Vista、および Windows 7 ユーザー専用に「コマンド・ウィンドウ - 管理者」というショートカットが作成されます。 管理コマンドを実行する場合は、このショートカットを起動することをお勧めします。

Windows 2008、Windows Vista、および Windows 7 の場合、完全な管理特権を持っていない状態で、コマンド・プロンプトやグラフィック・ツールから DB2 管理タスクを実行しようとすると、さまざまなエラー・メッセージが生成される可能性があります。 これらのエラー・メッセージには、アクセスが拒否され、タスクが正常に完了しないという意味が含まれています。

実行しようとしたアクションが管理タスクと見なされるかどうかを確認するために、以下のいずれかが当てはまるかどうかをチェックしてください。
  • SYSADM、SYSCTRL、SYSMAINT のいずれかの権限が必要です。
  • レジストリーの HKLM ブランチにあるレジストリー・キーが変更されます。
  • Program Files ディレクトリーの下にあるディレクトリーに書き込まれます。
例えば、以下のようなアクションはすべて管理タスクと見なされます。
  • DB2 インスタンスの作成とドロップ
  • DB2 インスタンスの開始と停止
  • データベースの作成
  • データベース・マネージャーの構成パラメーターまたは DB2 Administration Server (DAS) の構成パラメーターの更新
  • CLI 構成パラメーターの更新とシステム・データ・ソース名 (DSN) の構成
  • DB2 トレース機能の開始
  • db2pd ユーティリティーの実行
  • DB2 プロファイル・レジストリー変数の変更

問題を解決するには、完全な管理者特権で実行するコマンド・プロンプトやグラフィック・ツールから DB2 管理タスクを実行する必要があります。 完全な管理者特権でコマンド・プロンプトやグラフィック・ツールを起動するには、前述のショートカットを右クリックして、「管理者として実行 (Run as administrator)」を選択します。

注: 拡張セキュリティーが有効になっている場合は、グラフィカル管理ツール (IBM® Data Studio など) を起動するために、DB2ADMNS グループのメンバーになっていることも必要です。

ユーザー・データの場所

ユーザー・データ (インスタンス・ディレクトリーにあるファイルなど) は、ProgramData¥IBM¥DB2¥copy_name に格納されます (copy_name は DB2 コピーの名前で、デフォルトでは、インストール済みの最初のコピーの名前が DB2COPY1 になります)。Windows 2008、Windows Vista、および Windows 7 以外の Windows バージョンでは、Documents and Settings¥All Users¥Application Data¥IBM¥DB2¥copy_name にユーザー・データが格納されます。