Google Cloud Platform への IBM Db2 Warehouse MPP のデプロイ

Db2® Warehouse を Google Cloud Platform にデプロイできます。

始める前に

Google Cloud のアカウントと購入済みのサブスクリプションがあることを確認してください。

手順

  1. Google Cloud Platform (GCP) ポータルで、以下のようにします。
    1. 新規プロジェクトを作成します。
    2. 新しいプロジェクトで、Google Compute Engine を使用していくつかの VM インスタンスを作成します。
      • ヘッド・ノード用に 1 つのインスタンス
      • データ・ノード用に 2 つ以上の追加インスタンス
      インスタンスごとに、4 つの vCPU、16 GB メモリー、および 30 GB の永続ボリューム・サイズを指定します。 各インスタンスは、クラスター内の 1 つのノードに対応します。
    3. 1 TB のボリュームの Google Filestore インスタンスを作成します。 これにより、クラスター内の各ノードにボリュームをマウントするために使用できる NFS サーバーが生成されます。
    4. 以下のようにして、各 VM に追加のストレージ・ディスクを接続します。
      • ヘッド・ノードの VM、およびデータ・ノードの各 VM には、200 GB 以上のサイズのディスクを接続します。 データベースはこれらのノード間に均等に分散されるので、ノードの総数で乗算したときにデータベースのサイズ以上となるようなディスク・サイズを選択します。
      • NFS サーバーとして機能する VM に対しては、500 GB 以上のディスクを接続します。 このディスクに、ノード間で共有されるクラスター・ファイル・システムが格納されます。 ファイル・システムの要件のリストについては、Linux および x86 ハードウェアでの IBM Db2 Warehouse の前提条件を参照してください。
      詳しくは、Creating and Starting a VM Instance を参照してください。
    5. ノードが共有するファイル・システム内に /mnt/clusterfs/nodes という名前のノード構成ファイルを作成します。
      このファイルでは、node_type=node_hostname:node_IP_address のように各ノードのタイプ、ホスト名、および IP アドレスを指定します。 ホスト名には、完全修飾ドメイン名ではなく、hostname -s コマンドで返される短縮名を指定します。例えば、次のファイルは 3 ノード・クラスターを定義します。
      head_node=test27:160.08.675.309 
      data_node1=test28:161.08.675.309
      data_node2=test29:162.08.675.309
  2. ヘッド・ノードおよびデータ・ノード用に以前に作成した各 VM 上で、以下のようにします。
    1. 接続されたデータ・ディスクを /mnt/diskbludata0 という名前でマウントします。
    2. NFS サーバーに接続され、ノードが共用するファイル・システムを格納するディスクを /mnt/clusterfs という名前でマウントします。
    詳しくは、https://cloud.google.com/filestore/ を参照してください。
  3. Db2 Warehouse を MPP クラスターにデプロイするには、次のコマンドを実行します。
    docker run -d -it --privileged=true --net=host --name=Db2wh -v /mnt/clusterfs:/mnt/bludata0 -v /mnt/clusterfs:/mnt/blumeta0 store/ibmcorp/db2wh_ee:v3.9.0-db2wh-linux
    この例の場合:
    • コンテナーの内部にマウントされているディスク /mnt/blumeta0 は、 ヘッド・ノード VM に /mnt/clusterfs としてマウントされている共有 NFS クラスター・ファイル・システムです。
    • コンテナーの内部にマウントされているディスク /mnt/bludata0 は、 ヘッド・ノード VM に /mnt/diskbludata0 としてマウントされているローカル接続ディスクです。