並列処理の制限

並列処理はすべての照会で使用されるわけではありません。アクセス・パスによっては、並列処理 のためのオーバーヘッドをかけても意味がないことがあります。 同様に、並列処理が使用可能な場合、並列処理の効率を低下させる可能性がある特定のアクセス・パスは検討対象から外されます。

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並列処理を使用しない場合

例えば、一時表から選択する場合は、並列処理は使用できま せん。 次の表を調べて、並列処理が許可されないアクセス・パスを照会が使用しているかどうかを判断してください。

表 1. 照会 CP 並列処理における照会の制約事項のチェックリスト
照会に含まれる処理 CP並列処理 コメント
RID リストを介した並行アクセス (リスト・プリフェッチおよび複数索引アクセス) はい PLAN_TABLE の PREFETCH 列は「L」に なり、PLAN_TABLE の ACCESSTYPE 列は M、MX、MI、または MQ になります。
LOB 値にアクセスする照会ブロック。 いいえ  
直接行アクセスに適した照会 いいえ PLAN_TABLE の PRIMARY_ACCESS_TYPE 列の「D」で示されます。
参照時のマテリアライズ・ビューまたはマテリアライズ表式 はい CP の「はい」は、全外部結合がない場合に適用されます。
表上のセキュリティー・ラベル列 はい  
XML 値にアクセスする照会ブロック。 いいえ  
配列値を参照する照会ブロック いいえ  
DOCID リストを戻す複数索引アクセス いいえ PLAN_TABLE の ACCESSTYPE 列の 'DX'、'DI'、または 'DU' で示されます
参照時の外部結合の結果 いいえ  
参照時の CTE いいえ  
表関数 いいえ  
グローバル一時表の作成 いいえ  
IN リストによる並行アクセス はい PLAN_TABLE で ACCESSTYPE='N' または 'I' で示されます。
IN 副照会による並行アクセス いいえ PLAN_TABLE の ACCESSTYPE='N' で示されます。
スター結合のファクト表へのアクセスには DPSI が使用されます。 いいえ  
自律型プロシージャー いいえ  
相関副照会ブロック いいえ  
両方向スクロール・カーソル いいえ  
分離レベル 'RR' または 'RS' で保持されたカーソル いいえ  
分離レベル 'RR' または 'RS' はい  
再帰的 CTE 本体 いいえ  
ハッシュ・アクセス いいえ  
範囲リスト・アクセス いいえ  
逆索引スキャン いいえ  
表ロケーター いいえ  
ROWID 列による並行アクセス いいえ  
10 進浮動小数点列による並行アクセス いいえ  
変更の開始パーティション別成長テーブルスペースで一時テーブルを宣言変更の終わり 変更の開始いいえ変更の終わり 変更の開始 変更の終わり

並列処理により制限されるアクセス・パス

並列処理を利用できるようにするために、並列処理が有効になっている場合、Db2は、特定のアクセス・パスを選択しません。 プランまたはパッケージがDEGREE(ANY)でバインドされている場合、または、CURRENTDEGREE特殊レジスターが'ANY,'に設定されている場合、 Db2 SORTN_JOIN=Yを使用してハイブリッド結合を選択しません。

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