さまざまなタイプの関係のエンティティー

リレーショナル・データベースでは、さまざまなタイプの関係に対して独立したエンティティーを定義する必要があります。

リレーショナル・データベースでは、さまざまなタイプの関係を表現できます。 従業員と部門間の考えられる関係を取り上げてみます。 ある従業員が働くことができるのは 1 つの部門のみの場合、従業員にとってこの関係は 1 対 1 です。 1 つの部門には通常、多くの従業員がいます。部門にとって、この関係は 1 対多 の関係です。 関係には、1 対多、多対 1、1 対 1、または多対多があります。

ある関係のタイプが、具体的な環境によって異なることがあります。 会社の従業員が複数の部門に属す場合、従業員と部門の関係は多対多です。

異なるタイプの関係には別個のエンティティーを定義する必要があります。 関係をモデリングする場合、ダイアグラム規則を使用すると、エンティティーの接続にさまざまなスタイルの線を使用して関係を表すことができます。

1 対 1 のリレーションシップ
データベース設計における 1 対 1 の関係 は双方向関係です。これは、両方向で単一値であることを意味します。

例えば、従業員に 1 つの履歴書がある場合、履歴書は 1 人にのみ属します。 下図は、2 つのエンティティー間に 1 対 1 の関係が存在することを示します。 この場合、関係は、従業員は 1 つの履歴書のみを持つことができ、履歴書は 1 従業員にのみ属すことができる規則を反映しています。

図 1. エンティティーへの 1 対 1 のファクトの割り当て
図の説明の開始 この図は、2 つのエンティティー間の 1 対 1 の関係を示しています。 図の説明の終わり。
1 対多のリレーションシップ
1 対多の関係 は、あるエンティティーが別のエンティティーと多値関係を持つ場合に、データベース設計で発生します。

次の図では、2 つのエンティティー (従業員と部門) 間に 1 対多の関係が存在することが分かります。 この図は、部門は多くの従業員を持つことができますが、個々の従業員は 1 つの部門でのみ働くことができるというビジネス・ルールを補強しています。

図 2. エンティティーへの多対 1 のファクトの割り当て
図の説明の開始 この図には、2 つのエンティティー間の 1 対多の関係が記載されています。 図の説明の終わり。
多対多のリレーションシップ
多対多の関係 は、両方向に多値の関係です。

次の図は、この種の関係を示します。 従業員は複数のプロジェクトで作業でき、1 つのプロジェクトに複数の従業員を割り当てできます。

図 3. エンティティーへの多対多のファクトの割り当て
図の説明の開始 この図では、エンティティー間に多対多関係を示しています。 図の説明の終わり。

この情報の例示表を見ると、次の質問の回答を見つけることができます。

  • Wing Lee は何の仕事に従事していますか?
  • 誰がプロジェクト番号 OP2012 に従事していますか?

両方の質問からは複数の回答が得られます。 Wing Lee が従事しているプロジェクト番号は、 OP2011 と OP2012 です。 プロジェクト番号 OP2012 に従事して社員は、Ramlal Mehta と Wing Lee です。