データ・モデルの実例
有効なデータ・モデルを作成するのに必要なキー・アクティビティーを適切に理解するには、1 つ以上の実例のデータ・モデリング・シナリオを確認してください。
エンティティー、つまり関係する重要なオブジェクトの定義から開始します。 エンティティーとは、情報を保管する対象のものです。 例えば、組織で働いているすべての人に関する情報を保管する必要があるので、従業員に対して、EMPLOYEE と呼ばれるエンティティーを定義することがあります。 また、部門に対して、DEPARTMENT と呼ばれるエンティティーを定義することもあります。
次に、エンティティーに主キーを定義します。 主キーとは、エンティティーのユニーク ID です。 EMPLOYEE エンティティーの場合、大量の情報を保管する必要があることも考えられます。 しかし、この情報のほとんど (性別、誕生日、住所、入社日など) は、主キーに選択するには適切ではありません。 この場合は、固有の従業員 ID、つまり番号 (EMPLOYEE_NUMBER) を主キーとして選択します。 DEPARTMENT エンティティーの場合は、固有の部門番号 (DEPARTMENT_NUMBER) を主キーとして使用します。
エンティティーとその主キーを決定すると、エンティティー間に存在する関係を定義できます。 関係は、主キーに基づきます。 EMPLOYEE に 1 つのエンティティーと DEPARTMENT に別のエンティティーがある場合、従業員は部門に割り当てられているという関係が存在します。 このトピックについては、次のセクションで詳細に説明します。
エンティティー、その主キー、およびその関係を定義すると、エンティティーの追加属性を定義できます。 EMPLOYEE エンティティーの場合は、以下の追加属性を定義することがあります。
- 生年月日
- 入社日
- ホーム・アドレス (Home address)
- オフィスの電話番号
- 性別
- 再開
最後に、データを正規化します。