EA 使用可能表スペースおよび索引スペースの作成

DFSMS には拡張アドレッシング機能があります。この機能は、4 GB を超える大きさのデータ・セットの作成に必要です。 したがって、拡張アドレッシング機能で 可能なページ・セットは EA 使用可能 といいます。

このタスクについて

CREATE TABLESPACE ステートメントで 4 GB より大きい DSSIZE を 指定する場合は、EA 使用可能表スペースまたは索引スペースを指定する 必要があります。

プロシージャー

EA 使用可能ページ・セットを作成するには、次のようにします。

  1. SMS を使用して、EA 使用可能ページ・セットに関連するデータ・セットを管理する。
  2. 拡張フォーマットと拡張アドレス指定オプションを指定するデータクラス (SMS 構造)にデータセットを関連付ける。

    データ・セットとデータ・クラス間の関連付けを行うには、自動クラス選択 (ACS) ルーチンを使用して、Db2 データ・セットを関連 SMS データ・クラスに割り当てます。 ACS ルーチン は、データ・セット名に基づいて割り当てを行います。 Db2用に 2 つの別個のデータ・クラスを持たない場合は、このデータ・クラスに非 EA 対応のDb2ページ・セットが割り当てられている場合でも、パフォーマンス上の低下は発生しません。

    ユーザーが管理するデータ・セットの場合は、そのデータ・セットを作成するときに、ACS ルーチンを使用することも、DEFINE CLUSTER コマンドで適切なデータ・クラスを指定することもできます。

  3. DSSIZE が 8 GB 以上のパーティション化表スペースまたは LOB 表スペースを作成する。 パーティション化表スペースのパーティション索引は、その関連表スペースから EA 使用可能属性を受け取ります。

    ページ・セットを作成した後、ALTER TABLESPACE ステートメントを使用して DSSIZE を変更することはできません。 その表スペースをドロップしてから、再作成してください。

    また、そのページ・セットのデータ・セットを変更して、拡張アドレッシング機能や拡張フォーマット属性をオフにすることもできません。 拡張アドレッシング機能または拡張フォーマット属性をオフにするようにデータ・クラスを変更した場合、次回にページ・セットを開いたときに、Db2はエラー・メッセージを出します。

EA 使用可能パーティション化表スペースの作成

以下の CREATE TABLESPACE ステートメントは、EA 使用可能表スペース SALESHX を作成します。 大容量の照会アプリケーションはこの表スペースを使用して、マーケティング統計の販売履歴データを記録すると想定します。 最初の USING 文節で、すべてのパーティションの MYSTOGRP ストレージ・グループとスペース割り振りを設定します。

CREATE TABLESPACE SALESHX
  IN MYDB
  USING STOGROUP MYSTOGRP
    PRIQTY 4000
    SECQTY 130
    ERASE NO
  DSSIZE 16G
  NUMPARTS 48
    (PARTITION 46
     COMPRESS YES,
    PARTITION 47
     COMPRESS YES,
    PARTITION 48
     COMPRESS YES)
  LOCKSIZE PAGE
  BUFFERPOOL BP1
  CLOSE NO;