命名ルール

命名ルールは、CI を一意的に識別する基準のセットを定義します。これらのルールは、認証済み CI を現状の CI にリンクするために使用されます。資産および CI の自動化リンク (ここでは説明しません) では、命名ルールは認証済み資産を認証済み CI にリンクします。

このセクションでは、命名ルールの概要と、命名ルールの設計方法について説明します。.

命名ルールの特性

認証済み CI を現状の CI にリンクするために使用される命名ルールは、共通データ・モデル (CDM) 命名ルールを模倣して設計されており、以下の点を含んでいます。
  • CI タイプごとに複数の命名ルールがあります。
  • 各命名ルールには、CI タイプ内での優先度が割り当てられています。
  • 命名ルールは次の 1 つ以上の部分で構成されます。
    • 英数字属性
    • 別の CI (上位階層 CI など) との関係
  • 命名ルールのすべての部分が真の場合、命名ルールは CI の識別に成功します。
  • 命名ルールは、命名ルールが成功するまで昇順の優先度で処理されます。
共通データ・モデル (CDM) の命名ルールについて詳しくは、CDM の資料を参照してください。
注: この機能の制限は、共通データ・モデルが命名ルール内で使用する NOT 演算子に類似した NOT 演算子を設定できないことです。

命名ルールの MBO

製品の命名ルールは以下の Maximo ビジネス・オブジェクト (MBO) で構成されます. (サンプルの命名ルール XML ファイル NamingRuleSample.xml は、developerWorks Process Automation Community サイトで確認できます。)
NMRGROUP
NMRGROUP は、1 つ以上の CI タイプに割り当てることができる命名ルールのコレクションを定義します。例えば、computersystems という名前の NMRGROUP を定義し、その命名ルールのグループを、WINDOWSCOMPUTERSYSTEM、AIXCOMPUTERSYSTEM、LINUXCOMPUTERSYSTEM などの CI タイプに割り当てることを選択できます。
  • NMRGROUP.NMRGROUPNUM: 命名ルール・グループの固有 ID。
NMR
NMR は、特定の命名ルール・グループに関連付けられた命名ルールを定義します。1 つの命名ルール・グループに対して 1 つ以上の命名ルールを設定できます。
  • NMR.NMRGROUPNUM: 命名ルールがグループの一部となる命名ルール・グループを識別します。
  • NMR.NMRNUM: 命名ルールの固有 ID。
  • NMR.PRIORITY: 命名ルールが処理される優先度。 優先度は、特定の命名ルール・グループの命名ルール内で考慮されます。
NMRATTR
NMRATTR は命名ルールの詳細を定義します。1 つの NMRATTR 行は、英数字属性または関係条件のいずれかを識別できますが、両方は識別できません。
  • NMRATTR.NMRNUM: 命名ルールの一部が関連付けられている命名ルールを識別します。
  • NMRATTR.NMRATTRNUM: 命名ルールの一部の固有 ID を許可します。
  • NMRATTR.ISATTR: true は NMRATTR が英数字の値を表すことを意味し、false は NMRATTR が別の CI への関係を表すことを意味します。
  • NMRATTR.ATTRID: 命名ルールの一部として使用される属性名 (computersystem_fqdn など)。これは、ISATTR が true の場合のみ適用されます。
  • NMRATTR.RELATIONNUM: 命名ルール内の一致する基準に関連した CI を識別するために使用される関係 (RELATION.RELATIONNUM)。 これは NMRATTR.RELATIONGROUPMAPPING と連動し、ISATTR が false の場合のみ適用されます。
  • NMRATTR.RELATIONGROUPMAPPING: 関連した CI を検索するときに参照する CI タイプのセットを識別するために使用する NMRGROUPNUM。 これは NMRATTR.RELATIONNUM と連動し、ISATTR が false の場合のみ適用されます。
NMRGROUPMAPPING
NMRGROUPMAPPING は認証済み CI タイプを命名ルール・グループに割り当てます。認証済み CI タイプは 1 つの命名ルール・グループにのみ関連付けできます。
  • NMRGROUPMAPPING.NMRGROUPNUM: 認証済み CI タイプが割り当てられる命名ルール・グループ。
  • NMRGROUPMAPPING.CLASSSTRUCTMAPID: 命名ルール・グループに割り当てられる認証済み CI タイプ。
NMRCLASSMAPPING
NMRCLASSMAPPING は CI 分類を現状の CI 分類にマップします。 これによって、命名ルール・エンジンは、一致を評価される現状の CI を決定できます。
  • NMRCLASSMAPPING.CLASSSTRUCTMAPID: 認証済み CI タイプ。
  • NMRCLASSMAPPING.LINKCLASSSTRUCTMAPID: 現状の CI タイプ。

命名ルールの設計の指針

認証済み CI を現状の CI に正しくリンクするには、適切な命名ルールを構成することが重要です。命名ルールを作成およびインポートするには、以下の指針を使用してください。
  1. リンクされることが必要な CI を持つ CI タイプを識別します。
  2. 各 CI タイプについて、CDM (共通データ・モデル) の資料を参照して命名ルールを検討します。CDM では、CI を一意的に識別できるようにするために、各 CI タイプに対して命名ルールが慎重に定義されています。 認証済みの命名ルールは、CDM と同様にセットアップできます。これが命名ルール設計の開始点となります。
  3. システム内のデータを評価します。各タイプの CI をランダムにチェックし、CDM 命名ルールが適切な CI を現状の CI に突き合わせているかを確認します。
  4. CI が別のデータ・ソースからインポートされる場合、CDM 定義と異なる命名ルールを定義する必要があることがあります。例えば、認証済みのコンピューター・システムが英数字属性を持たず、対応する現状の CI を判別するための唯一の方法が、ipaddress など別の CI への関係を使用することだとします。これらのカスタム状態では、独自のカスタム命名ルールを定義する必要があります。以下にいくつかのベスト・プラクティスを示します。
    • CI の循環的全探索を作成するルールを回避します。CDM 命名ルールと同様、関連した CI をリンク基準の一部として使用するルールを定義できます。ルールによって、CI A が CI B に依存し、CI B が CI A に依存するという状況が作成された場合、命名ルール内に循環する依存関係が存在することを通知するエラー・メッセージが表示されます。
    • 可能な場合、パフォーマンスを最大化するために、成功の見込みが最も大きいルールが先になるよう優先順位付けしてください。
    • パフォーマンスをさらに最大化するために、関連した CI に依存しないルールには、関連した CI に依存するルールよりも高い優先度を与えます。
    • リンクを実際に作成する前に、プレビュー・モードを使用して、リンクされる CI を検討してください。
  5. 命名ルールのインポートに使用される命名ルール XML ファイルのフォーマットを確認するには、developerWorks Process Automation Community サイトにある NamingRuleSample.xml を参照してください。このサンプルは、一部の重要な CI タイプについて共通データ・モデルに従い、CI タイプは Deployer's Workbench からインポートされたベスト・プラクティスのプロモーション・スコープに基づいています。
    1. サンプルに事前定義されている CI タイプから開始します。NMRGROUPMAPPING および NMRCLASSMAPPING を調べて、固有の CI タイプに一致させるために必要な場合は HIERARCHYPATH を変更します。
    2. 同じフォーマットに従って追加の NMRGROUP を作成し、事前定義された CI タイプについて必要な場合は NMR および NMRATTR を変更します。

オブジェクト構造の XML フォーマットについて詳しくは、製品のインフォメーション・センターの「統合」のセクションを参照してください。