IBM Content Manager, バージョン 8.5.0.3   オペレーティング・システム:  Windows           

Java オブジェクトを保管するための LDAP サーバー構成

JMS キューをセットアップする前に、RFC 2713 スキーマをサポートする ために、Java™ オブジェクトを保管するように LDAP サーバーを構成することが必要になる 場合があります。

WebSphere® MQ および Java Message Service (JMS) は、JMS コンテキスト情報を Java オブジェクトとして保管するために LDAP プロバイダーを必要とします。 Microsoft Active Directory など、一部の LDAP プロバイダーでは、RFC 2713 をサポートするために追加の構成が必要となる場合があります。 RFC 2713 とは、LDAP ディレクトリーで Java オブジェクトを表すためのスキーマです。 このスキーマは、Java シリアライズド・オブジェクト、Java マーシャル・オブジェクト、 および Java Naming and Directory Interface (JNDI) 参照を表すエレメントを定義します。 Java リモート・オブジェクトは、Java マーシャル・オブジェクトまたは JNDI 参照として保管されます。

Sun Microsystems 社から Java ツール CreateJavaSchema が提供されています。 このツールを使用して、JMS 用の Java オブジェクトを保管するためのスキーマを構成します。 完全な圧縮ファイルを Sun Microsystems JNDI LDAP サービス・プロバイダー Web サイトからダウンロードできます。 また、WebSphere MQ 資料には、追加情報が記載されています。

ディレクトリーの管理ツールでスキーマ検査を使用不可にできる場合は、CreateJavaSchema ツールの 説明で推奨されているように、スキーマ検査をオフにしてから CreateJavaSchema ツールを実行してください。

この Microsoft Windows Server Active Directory 2003 の例に従って、CreateJavaSchema ツールを実行します。 次のコマンドを入力してください。 ldap://www.myhost.com は LDAP サーバー URL です。 cmuser は認証のための識別名です。 password は認証のためのパスワードです。
java -Djava.naming.provider.url=ldap://www.myhost.com 
CreateJavaSchema -sad -ncmuser -ppassword
次の例のような出力がツールから表示されます。
[updating Active Directory schema ...]
  [locating the schema]
  [inserting new attribute definitions ...]
    [javaClassName]
    [javaCodeBase]
    [javaSerializedData]
    [javaFactory]
    [javaReferenceAddress]
    [javaDoc]
    [javaClassNames]
  [inserting new object class definitions ...]
    [javaContainer]
    [javaObject]
    [javaSerializedObject]
    [javaNamingReference]
    [javaMarshalledObject]
[update completed]
Use your directory server's administration tool to verify
that the schema is correct:
ヒント:

Microsoft Windows Server Active Directory 2003 を使用している場合は、 この例に示されているように CreateJavaSchema コマンドに -sad オプションを使用して、サーバー内のスキーマ・バグに対処します。 また、スキーマを変更できるようにするには、 タイプ DWORDSchema Update Allowed レジストリー・プロパティーを作成して、 値を 1 に設定する必要があります。 レジストリー・エディターを開き、HKEY_LOCAL_MACHINE > System > CurrentControlSet > Services > NTDS > Parameters > Schema Update Allowed の場所に、 このレジストリー・プロパティーを作成します。



最終更新: 2015 年 6 月
bpmi0032.htm

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