DUMP
DUMP
を使用して、コンパイル時に内部コンパイラー・エラーに関するシステム・ダンプを作成します。
デフォルトは、NODUMP
省略形はDU
| NODU
一般的には使用しない: DUMP
オプションは、 IBM® 担当員の要請があった場合にのみ使用してください。
ダンプは、コンパイラーのレジスターのリストとストレージ・ダンプで構成され、主として診断を行う担当者がコンパイラーのエラーを判別するために使用するものです。
DUMP
オプションを使用する場合は、コンパイル時に DD
ステートメントを組み込んで、SYSABEND
、SYSUDUMP
、または SYSMDUMP
を定義してください。
DUMP
を指定すると、コンパイラーは、異常終了処理の前に診断メッセージを出しません。 その代わりに、ユーザー異常終了コードは IGYppnnnn で出されます。 一般に、メッセージ IGYppnnnn はコンパイル時のユーザー異常終了コード nnnn に対応しています。 ただし、IGYpp5nnn メッセージと IGYpp1nnn
メッセージはどちらも、ユーザー異常終了 1nnn を生成します。 通常、 NODUMP
オプションを指定して再コンパイルすることにより、メッセージが実際に 5nnn または 1nnn のどちらであるかを識別できます。
次のものを含め、正常な終了処理を行いたい場合には、NODUMP
を使用してください。
- コンパイル中でそれまでに作成された診断メッセージ。
- エラーの記述。
- 現在実行中のコンパイラー・フェーズの名前。
- エラー検出時に処理されていた COBOL ステートメントの行番号。 (
OPTIMIZE(1|2)
でコンパイルした場合、行番号が常に正しいとは限りません。一部のエラーでは、プログラムの最後の行になります。) - 汎用レジスターの内容。
DUMP
コンパイラー・オプションと OPTIMIZE(1|2)
コンパイラー・オプションを一緒に使用すると、コンパイラーは、以下のオプティマイザー・メッセージの代わりにシステム・ダンプを生成する可能性があります。
"IGYOP3124-W This statement may cause a program exception at
execution time."
この状況はコンパイラー・エラーではありません。 NODUMP
オプションを使用すると、コンパイラーはメッセージ IGYOP3124-W を出して、処理を継続することができます。
Language Environment ® デバッグ・ガイド (異常終了コードについて)