対話式でのデータ・コレクターの再構成

1 つ以上のアプリケーション・サーバー・インスタンスをモニターするようにデータ・コレクターを構成した場合は、再構成ユーティリティー (reconfig.sh またはreconfig.bat) を使用して、データ・コレクターを再構成できます。

始める前に

WebSphere® Application Server Liberty をモニターするようにデータ・コレクターを構成する場合は、JAVA_HOME システム環境変数を、アプリケーション・サーバー用に使用されているのと同じ JVM に設定します。例えば、Windows システムでは、JAVA_HOME の値を C:¥Program Files¥IBM¥java に設定します。Linux システムでは、export JAVA_HOME=/opt/IBM/java を実行します。

このタスクについて

以下のフル再構成ユーティリティーを使用して、データ・コレクターを構成します。
  • Windows
install_dir¥dchome¥7.3.0.14.08¥bin¥reconfig.bat
  • Linux または AIXinstall_dir/yndchome/7.3.0.14.08/bin/reconfig.sh
要確認: reconfig ユーティリティーは、以下の場合には適用されません。代わりに config 構成ユーティリティーを使用します。config ユーティリティーは、サーバーが既に構成されていることを警告しますが、すべての必要な変更を行うことができます。
  • データ・コレクターがリソースのモニター用にのみ既に構成されているため、データ・コレクターを再構成する必要がある。
  • WebSphere Portal Server 用のデータ・コレクターを再構成する必要がある。
ヒント: この再構成ユーティリティーは、エージェント構成設定を尋ねるプロンプトで、現在構成されている値をデフォルトとして提供します。

手順

プロンプトに応答を入力してデータ・コレクターを再構成する場合は、以下のステップを実行します。

  1. アプリケーション・サーバーのインストールに使用するユーザー ID でシステムにログインします。
  2. dc_home データ・コレクター・ホーム・ディレクトリー内の bin ディレクトリーに移動します。
  3. 以下のコマンドを発行して、再構成ユーティリティーを開始します。
    • Windows
reconfig.bat
    • Linux または AIX./reconfig.sh
    ヒント: この再構成ユーティリティーを実行した場合の効果は、-reconfig 引数を指定して config.bat スクリプトを実行した場合 (Windows システムでの方法。Linux または AIX® システムでは、-reconfig 引数を指定して config.sh スクリプトを実行した場合) と同じです。
    再構成ユーティリティーに、ローカル・コンピューター・システム上で検出されたすべてのネットワーク・カードの IP アドレスが表示されます。
  4. 使用する IP アドレスに対応する数値を入力します。
    再構成ユーティリティーは、このホスト上でデータ・コレクターが構成されているすべてのアプリケーション・サーバー・インスタンスを表示し、1 つ以上のアプリケーション・サーバー・インスタンスをリストから選択するようプロンプトを出します。
  5. リストから 1 つ以上のアプリケーション・サーバー・インスタンスを選択します。データ収集に向けて再構成するアプリケーション・サーバー・インスタンスに対応する数値を入力するか、すべてのアプリケーション・サーバー・インスタンスをデータ収集に向けて再構成するためのアスタリスク (*) を入力します。 サーバーのサブセットを指定するには、当該のサーバーを表す番号をコンマで区切って入力します。 例えば、1,2,3 です。
    要確認:
    • スタンドアロン環境の場合、構成中はアプリケーション・サーバー・インスタンスが実行中である必要があります。(WebSphere Application Server Liberty のインスタンスは稼働している必要はありません)。
    • ネットワーク・デプロイメント環境では、デプロイメント・マネージャーが稼働している必要があります。
    • 選択するアプリケーション・サーバー・インスタンスが、モニター対象のアプリケーションまたはサービスをホストする実際のサーバーであるようにします。
  6. 「Agent for WebSphere Applications との統合 (Integration with Agent for WebSphere Applications)」セクションで、データ・コレクターを WebSphere Applications エージェントと統合することを指定します。1 と入力してこの統合オプションを選択してから、Enter キーを押す必要があります。
  7. 従来の WebSphere Application Server 用のデータ・コレクターを構成している場合は、データ・コレクターをアプリケーション・サーバー・インスタンス内に構成するかどうかを指定します。
    • データ・コレクターをアプリケーション・サーバー内に構成するには、1 を入力します。すべての運用モニターおよび診断データ収集を利用するには、このオプションを使用して、データ・コレクターをアプリケーション・サーバーと統合する必要があります。ただし、データ・コレクターをアプリケーション・サーバー内に構成すると、アプリケーション・サーバーの再始動が必要になります。 また、データ・コレクターはサーバーのパフォーマンスに影響を与える可能性があります。
    • データ・コレクターをアプリケーション・サーバー内に構成しないようにするには、2 を入力し、ステップ 9 に進みます。このオプションを使用すると、データ・コレクターはスタンドアロン・プロセスとして実行され、PMI リソース・モニターのみを有効にすることができます。
  8. プロンプトが出されたら、データ・コレクターの診断データ収集を有効にするかどうかを指定します。「はい」の場合には 1、「いいえ」の場合には 2 を入力します。
  9. ホスト名を求めるプロンプトが出されたら、WebSphere Applications エージェントのホスト名または IP アドレスを入力するか、Enter キーを押してデフォルトを受け入れます。デフォルト値は、ステップ 4 での選択内容に応じて異なります。
  10. ポート番号を求めるプロンプトが出されたら、モニター・エージェントのポート番号を入力するか、Enter キーを押してデフォルトを受け入れます。デフォルトは 63335 です。
  11. WebSphere Applications 用の V6 モニター・エージェントを構成するかどうかを確認するメッセージが表示されたら、Enter キーを押してデフォルトの「いいえ」を受け入れます。

    V6 モニター・エージェントとは、古い IBM®® Tivoli®® Monitoring インフラストラクチャーでインストールされた ITCAM Agent for WebSphere Applications のことです。V6 モニター・エージェントの構成は、エージェント共存環境でのみ必要です。

  12. サーバー別名を求めるプロンプトが出されたら、Enter キーを押してデフォルトを受け入れるか、デフォルトとは異なる別名を入力します。複数のアプリケーション・サーバー・インスタンスを構成する場合、構成ユーティリティーは、インスタンスごとに別名を求めるプロンプトを出します。
    重要: 別名に使用できる文字は、A から Za から z、下線 (_)、ダッシュ (-)、およびピリオド (.) のみです。これ以外の文字を別名に使用しないでください。

    サーバー別名は、Cloud APM コンソールに表示されるエージェント・インスタンス名 (MSN とも呼ばれます) の最初の修飾子です。デフォルトは、サーバー名にそのノード名を結合したものになります。 例えば、別名 node1server1 は、node1 というノード内の server1 というサーバーを示します。

  13. PMI リソース・モニター用のポート番号を求めるプロンプトが出されたら、Enter キーを押してデフォルトを受け入れるか、新しい番号を入力します。デフォルトのポートは 63355 です。

    このポートは、同じホストで稼働しているコンポーネント間の内部通信に使用されます。デフォルトが使用中の場合は、別の番号を設定できます。

  14. 「トランザクション・トラッキングのサポート」セクションで、トランザクション・トラッキングを有効にするかどうかを指定します。トランザクション・トラッキングのサポートを有効にするには、1 を入力します。そうしない場合は、2 を入力して、ステップ 17 へスキップします。
  15. Transaction Framework Extension のホスト名または IP アドレスを求めるプロンプトが出されたら、Enter キーを押してデフォルトを受け入れるか、別のホスト名または IP アドレスを入力します。

    Transaction Framework Extension は、データ・コレクターからメトリックを収集する、WebSphere Applications エージェントの内部コンポーネントです。

  16. データ・コレクターが Transaction Framework Extension への接続に使用するポート番号を求めるプロンプトが出されたら、Enter キーを押してデフォルトを受け入れるか、別のポート番号を入力します。デフォルトは 5457 です。
  17. データ・コレクターを Application Performance Diagnostics Lite と統合するかどうかを指定します。Enter キーを押してデフォルトの「いいえ」を受け入れます。
  18. 「拡張設定」セクションで、ガーベッジ・コレクション・ログのパスを変更するかどうかを指定します。
    ガーベッジ・コレクション・ログのパスを選択する場合は、1 を入力します。 そうしない場合は、2 を入力して、ステップ 20 へスキップします。アプリケーション・サーバーの JVM 引数で既に指定されているログ・パスを使用するには、2 を入力します。
  19. ガーベッジ・コレクション・ログのパスを指定します。絶対パスを使用して、ファイル名を入力します。 WebSphere Application Server Liberty の場合、パスに変数は使用しないでください。データ・コレクターは、サーバー・インスタンス情報を追加することで、ログ・ファイル名を自動的に変更します。

    例えば、ファイル名に gc.log を指定すると、構成されるアプリケーション・サーバー・インスタンスごとに、実際の名前は profile_name.cell_name.node_name.server_name.gc.log に設定されます。

    重要: ガーベッジ・コレクション・ログのパスには、${SERVER_LOG_ROOT} などの WebSphere 変数を使用できます。 ただし、%pid などのテンプレートは使用しないでください。
  20. 指定されたアプリケーション・サーバー・インスタンスに適用されるデータ・コレクター構成の要約を確認します。必要であれば、変更を適用する前にデータ・コレクター構成を部分的に再構成します。
  21. 変更を受け入れるには、a を入力します。
  22. プロンプトが出されたら、現在の構成のバックアップを作成するかどうかを指定します。現在の構成のバックアップを作成するには、1 を入力します。 そうしない場合は、2 を入力します。
    構成ユーティリティーによって変更が適用され、プロファイルに対するデータ・コレクターの構成が完了したことを示す状況メッセージが表示されます。
  23. 従来の WebSphere Application Server 用のデータ・コレクターを構成している場合は、ステップ 7 での選択に応じて、アプリケーション・サーバー・インスタンスを再始動するか、エージェントを再始動します。
    • アプリケーション・サーバー内のデータ・コレクターを有効にした場合は、構成ユーティリティーの指示に従って、アプリケーション・サーバー・インスタンスを再始動します。
    • アプリケーション・サーバー内のデータ・コレクターを有効にせずに PMI リソース・モニターを有効にした場合は、以下のコマンドを実行して、WebSphere Applications エージェントを再始動します。
      • Windows
        cd install_dir¥bin
        was-agent.bat stop
        was-agent.bat start
      • Linux または AIX
        cd install_dir/bin
        ./was-agent.sh stop
        ./was-agent.sh start
    データ・コレクターの構成は、アプリケーション・サーバーまたはエージェントが再始動されると有効になります。

次のタスク

  • サーバー別名を変更すると、Cloud APM コンソールに登録されているエージェント・インスタンス名が変更されます。再構成手順でサーバー別名を変更した場合、以下のステップを実行して、一部のキャッシュ・ファイルをクリアする必要があります。
    1. モニター・エージェントが実行されている場合は停止します。
    2. テキスト・エディターで、以下のディレクトリー内の hostname_yn.xml ファイルを開きます。ここで、hostname は、WebSphere Applications エージェントがインストールされているホストの名前です。
      • Windows
install_dir¥TMAITM6_x64 (デフォルトは、 C:¥IBM¥APM¥TMAITM6_x64 です)
      • Linux または AIXinstall_dir/config (デフォルトは、 /opt/ibm/apm/agent/config です)
    3. 以下のストリングで始まり、以前のサーバー名が含まれている行を見つけます。例えば、was85.win4net01Cell02.win4net01Node02.AppSrv01.server1 (server1 はアプリケーション・サーバーの以前の名前)。
      <!ENTITY was_product_code.cellname.nodename.profilename.servername
      ここで、was_product_code は WebSphere Application Server の製品コードであり、cellname はセルの名前であり、nodename はノード名であり、profilename はアプリケーション・サーバー・プロファイルの名前であり、servername はアプリケーション・サーバーの以前の名前です。
    4. 行で示されている .XML ファイルを現行ディレクトリー内で見つけ、そのファイルを削除します。
    5. ステップ 3 で見つけた行を hostname_yn.xml ファイルから削除します。
    6. hostname_yn.xml ファイルの末尾にある、以前のサーバー名が含まれている行を削除します。
    7. ファイルを保存して閉じます。
    8. モニター・エージェントを再始動します。