Linux システムでのプリインストール

Linux システムにエージェントをインストールする前に、必要なプリインストール・タスクを完了する必要があります。一部のプリインストール・タスクはエージェント固有であり、その他のタスクは複数のエージェントに適用されます。

注: これらの要件は、Software Product Compatibility Reports で示された要件を補足するものです。
ご使用のエージェントの現行バージョンの要件および依存関係については、System requirements (APM Developer Center) にある Software Product Compatibility Reports へのリンクを参照してください。

すべてのエージェント

以下のプリインストール・タスクは、すべてのエージェントに適用されます。

接続のテスト
エージェントをインストールする前に、システムが Cloud APM サーバーと通信可能であることを確認してください。Cloud APM サーバーへの接続を検査する方法については、『ネットワーク接続』を参照してください。
root 以外のユーザーのインストール
インストール・ディレクトリーに対する読み取り、書き込み、および実行の許可を持っている必要があります。これらの許可がない場合、インストールがキャンセルされます。root 以外のユーザーのインストールについて詳しくは、非 root ユーザーとしてのエージェントのインストールを参照してください。
インストール・パスの 70 文字の制限
インストール・ディレクトリーとそのパスは 70 文字以下である必要があります。
CANDLEHOME 環境変数の設定
以前に ITM Agent Converter を使用して同じ管理対象システムにエージェントをインストールして構成した場合は、CANDLEHOME 環境変数が、Agent Converter でエージェントをインストールしたディレクトリーに変更されています。ネイティブ Cloud APM エージェントをインストールして構成する前に、CANDLEHOME 環境変数を別のディレクトリーに設定する必要があります。そうしないと、ネイティブ Cloud APM エージェントを開始できません。

特定のオペレーティング・システム

Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 8
RHEL 8 には libnsl.so.1 パッケージが必要です。
デフォルトでは、Red Hat Enterprise Linux リリース 8.0 には libnsl.so.1 がインストールされていません。このパッケージがないと、エージェントを正常にインストールできません。管理者に yum リポジトリーのセットアップを依頼し、以下のコマンドを実行してください。
yum install libnsl
インストールが正常に完了すると、/usr/lib64/libnsl.so.1 が表示されます。
注: libnsl.so.1 パッケージが必要になるのは、対象がエージェントの場合のみです。対象がデータ・コレクターの場合、このステップを行う必要はありません。
一部のエージェントを対象とする前提条件スキャナーのバイパス
最新のリリースとの互換性を保つように前提条件スキャナーを更新する前に、一部のエージェントを対象に、前提条件スキャナーをバイパスできます。適したシナリオおよび説明については、前提条件スキャナーのバイパスを参照してください。
注: 対象がデータ・コレクターの場合、このステップを行う必要はありません。

特定のエージェント

以下のプリインストール・タスクは、指定されたエージェントに適用されます。

DataPower® エージェント
max data segment size システム環境変数が確実に unlimited に設定されるように、ulimit -d unlimited コマンドを実行する必要があります。 このエージェントは、モニター対象の DataPower アプライアンスと同じマシンにインストールすることはできません。
DataStage® エージェント
  1. DSODBConfig.cfg ファイル内でパラメーターを有効にします。以下のステップを実行してください。
    1. 以下の場所にある DSODBConfig.cfg ファイルをエディターで開きます。
      • infosphere_information_server_install_dir/Server/DSODB
    2. # 記号を削除して、以下のパラメーターのコメントを外します。
      • MonitorLinks=1
      • JobRunUsage=1
      • ResourceMonitor=1
      • DSODBON=1
    3. これらのパラメーターの値を編集して、1 に設定します。
  2. エージェント・コンピューター上でメタデータ・リポジトリー構成に使用されているデータベースの JDBC ドライバーをコピーします。
    1. タイプ 4 JDBC 4 以降。例: db2jcc4.jar
    2. Oracle 用タイプ 4 JDBC ドライバー。例: ojdbc6.jar
    3. 以下の MS SQL 用 JDBC ドライバー。
      • Sqljdbc41.jar は、JRE 7 を必要とし、JDBC 4.1 API をサポートします。
      • Sqljdbc42.jar は、JRE 8 を必要とし、JDBC 4.2 API をサポートします。
HTTP Server エージェント
このエージェントを root ユーザーとしてインストールする場合は、同じユーザー ID を使用してエージェントを実行および構成する必要があります。
root 以外のユーザーとしてエージェントをインストールおよび実行する場合は、その非 root ユーザーが、IBM® HTTP Server を始動したユーザーと同じユーザー ID を持っている必要があります。そうでない場合は、エージェントが IBM HTTP Server をディスカバーするときに問題が発生します。同じユーザー ID を使用してエージェントを実行および構成できます。
Linux KVM エージェント
Monitoring Agent for Linux KVM は、複数インスタンスの複数接続エージェントであり、Enterprise Linux ベースの KVM ハイパーバイザー環境と Red Hat Enterprise Virtualization Manager (RHEV-M) 環境への接続をサポートします。RHEV-M ハイパーバイザー環境、または KVM ハイパーバイザー環境の複数のハイパーバイザーをモニターするために、このエージェントを複数インスタンス作成できます。さまざまな仮想マシンにまたがって、仮想化ワークロードをモニターし、リソース・キャパシティーを分析できます。エージェントを KVM ハイパーバイザー環境の仮想マシンに接続するには、前提条件である libvirt*.rpm および Korn シェル・インタープリター (pdksh) をインストールする必要があります。このエージェントは、仮想マシンを管理する libvirt ハイパーバイザーにリモートで接続することで、メトリックを収集します。
Microsoft SQL Server エージェント
Microsoft SQL 環境をモニターするには、Monitoring Agent for Microsoft SQL Server をインストールする前に、Microsoft SQL Server および Microsoft SQL ODBC ドライバーがインストールされている必要があります。例えば、ODBC ドライバーを Red Hat Enterprise Linux にインストールするには、以下のコマンドを使用します。
sudo yum install unixODBC
sudo yum install msodbcsql17 
前提条件チェッカーの実行を完了するには、Cloud Application Performance Management バージョン 8.1.4.0 サーバー暫定修正 15 (8.1.4.0-IBM-APM-SERVER-IF0015.tar) 以降でエージェントを構成する必要があります。
MongoDB エージェント
MongoDB データベース・サーバーがインストールされているシステムに、MongoDB エージェントをインストールして構成する必要があります。
MySQL エージェント
MySQL 環境をモニターするには、Monitoring Agent for MySQL をインストールする前に MySQL サーバーおよび MySQL JDBC ドライバーがインストールされている必要があります。例えば、JDBC ドライバーを Red Hat Enterprise Linux にインストールするには、以下のコマンドを使用します。
yum install mysql-connector-java
エージェントのインストールを開始し、MySQL パッケージ名の前提条件検査を実行する際に、Red Hat 以外のプロバイダー (Oracle など) を使用すると、警告が表示される場合があります。MySQL サーバーと JDBC ドライバーが使用可能な場合、この警告が原因でインストールが失敗することはないため、この警告メッセージは無視してかまいません。 出力例を以下に示します。
Scenario: Prerequisite Scan
KSE - Monitoring Agent for MySQL Prerequisite Checker [version 01000005]:
Property                      Result Found       Expected 
========                      ====== =====       ======== 
os.package.mysql-server         WARN Unavailable mysql-server-5.1.12+
os.package.mysql-connector-java WARN Unavailable mysql-connector-java-5.
1.12+
IBM Node.js エージェント
モニター対象アプリケーションを実行するために使用する Node.js のバージョンは、デフォルトのインストール済みバージョンと同じである必要があります。
現在、Node.js v5 はサポートされません。
OpenStack エージェント
OpenStack エージェントを使用する前に、エージェントをインストールしたサーバーに以下のソフトウェアが必要です。
  • Python 2.6.0 以降または Python 2.7.0 以降
  • 最新の OpenStack クライアント:
    • OpenStack
    • Keystone
    • Neutron
    • Swift

    OpenStack コマンド行クライアントをインストールするには、『OpenStack コマンドラインクライアントのインストール』を参照してください。

  • Python でのリモート・アクセス用の Paramiko ライブラリー。
    注: 新規の RedHat Linux サーバーに OpenStack エージェントをインストールする場合は、Paramikoライブラリーをインストールする前に、以下のコマンドを実行して必須ソフトウェアをインストールします。
    wget https://ftp.dlitz.net/pub/dlitz/crypto/pycrypto/pycrypto-2.6.1.tar.gz
    yum install gcc/openssl-devel/libffi-devel
  • KornShell
Oracle Database エージェント
Red Hat Enterprise Linux バージョン 5 とバージョン 6 および SUSE Linux Enterprise Server バージョン 11 とバージョン 12 x64 では、Oracle Database エージェントが Oracle データベースをリモートでモニターする場合は、最初に Oracle インスタント・クライアントをインストールする必要があります。Oracle インスタント・クライアントは、Oracle Technology Network - Instant Client のダウンロード からインストールしてください。
インスタント・クライアント v10.x、v11.x、および v12.x は、Oracle Database エージェント によってサポートされます。
PHP エージェント
PHP アプリケーションをデプロイするために root ユーザーを使用した場合は、エージェントをインストール、構成、開始、または停止するために root ユーザーを使用する必要があります。PHP アプリケーションをデプロイするために root 以外のユーザーを使用した場合は、エージェントをインストール、構成、開始、または停止するために root ユーザーまたは同じ root 以外のユーザーを使用できます。
既存の WordPress のアプリケーションがインストールされていなければなりません。PHP エージェントがモニターするのは WordPress V3.7.1 以降です。
エージェントは、WordPress アプリケーションでの PHP 要求のパフォーマンスのみを評価します。CSS および JS のロードは評価されません。
エージェントは、URL を識別するために URL 引数を使用しません。
Python データ・コレクター
Python データ・コレクター は、Django アプリケーションをモニターします。
Response Time Monitoring エージェント

Response Time Monitoring エージェントをインストールする前に、インストール計画のセクション (インストールの計画) を確認してください。

SAP HANA データベース・エージェント
  1. Linux システムに SAP HANA データベース・クライアント HDBSQL バージョン 1.00.102.06 以降をインストールします。
    重要: RHEL 5.x 64 ビット・オペレーティング・システムの場合は、Linux on x86_64 64bit ではなく Linux SUSE 9 on x86_64 64bit SAP HANA データベース・クライアントをインストールします。RHEL 6.x 以降の 64 ビット・オペレーティング・システムの場合は、Linux on x86_64 64bit SAP HANA データベース・クライアントをインストールします。
  2. 以下のコマンドを実行して、インストール・ディレクトリーのパスを LD_LIBRARY_PATH 環境変数に追加します。

    export LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:install_directory_path

    例: export LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:/usr/sap/hdbclient。ここで、/usr/sap/hdbclient は SAP HANA データベース・クライアントのインストール・パスを示します。

重要:

SAP HANA データベース・クライアントのインストール・パスが LD_LIBRARY_PATH 環境変数に追加されていない場合、前提条件スキャナーによって FAIL の結果が返されます。

export コマンドを使用して追加された環境変数は、端末の特定のセッションに対してのみ保持されます。そのため、環境変数の追加に使用されたのと同じ端末からエージェント・インストール・スクリプトを実行するようにします。

Synthetic Playback エージェント
Synthetic Playback エージェントをインストールするには、オペレーティング・システム・ユーザーに以下の権限が必要です。
  • インストール・イメージの読み取りと実行の権限が有効になっている
  • エージェント・ホームに対する書き込み権限が有効になっている
Synthetic Playback エージェントを実行するには、オペレーティング・システム・ユーザーに以下の権限が必要です。
  • エージェントのインストール・ロケーションおよびそのサブディレクトリーとファイルに対する読み取り、書き込み、および実行の権限が有効になっている。
  • Mozilla Firefox を実行する権限が有効になっている。
  • Mozilla Firefox の実行バイナリーが、ユーザーのプロファイルの PATH 環境変数のパスに確実に存在する。
Synthetic Playback エージェントをインストールする前に、以下のステップを実行する必要があります。
  1. Cloud APM コンソールでエージェントのインストール場所を同期します。
  2. Mozilla Firefox および Xvfb 表示サーバーをインストールします。
  3. Xvfb 表示サーバーが機能していることを確認します。次のコマンドを実行します。
    # Xvfb -ac

    エラーが出力されないはずです。

  4. Xvfb プロセスが実行中であることを確認します。次のコマンドを実行します。
    # ps -ef|grep Xvfb

    出力例を以下に示します。

    root 7192 1 0 Jan14 ? 00:00:14 Xvfb -ac
    root 20393 17900 0 02:05 pts/0 00:00:00 grep -i xvfb
  5. Xvfb プロセスを停止します。次のコマンドを実行します。
    # kill -9 7192
  6. install_dir/etc/hosts にナビゲートし、hosts ファイルの先頭を編集して、以下のパラメーターを組み込みます。
    127.0.0.1 localhost

    次に、hosts ファイルを保存して閉じます。

WebSphere® Applications エージェント
エージェントのインストール前に、Linux システム上で ulimit524000 に設定されていることを前提条件チェッカーが検査します。max data segment size システム環境変数が確実に 524000 に設定されるように、ulimit -d 524000 コマンドを実行する必要があります。