サーバー上で実行される 1 つまたは複数のプロセスをモニターするデータ・ソースを定義できます。プロセスは、エージェントと同じホスト上で実行されている必要があります。プロセスごとに、データ・ソースは、可用性データ・セットに 1 つの行を追加します。
手順
- 「エージェントの初期データ・ソース」ページまたは「データ・ソース・ロケーション」ページで、「データ・カテゴリーのモニター」領域の「プロセス」をクリックします。
- 「データ・ソース」領域で、「プロセス」をクリックします。
- 「次へ」をクリックします。
- 「プロセス・モニター」ページの「プロセス情報」領域に、表示名とプロセス名を指定します。プロセス名は、手動で入力すること、または「参照」をクリックして取得することができます。「参照」をクリックすると、ローカル・システムまたはリモート・システムで現在実行されているプロセスのリストが表示されます。
「引数マッチングの使用」オプションおよび「コマンド行全体の突き合わせ」オプションを選択することで、プロセスをさらに絞り込むことができます。例えば、同じプロセスの複数のインスタンスがシステムで実行されている場合、これらのオプションを使用することで、個々のインスタンスを見分けることができます。
表 1. 「プロセス・モニター」ページのフィールド. 「プロセス・モニター」ページのフィールドおよびその説明がリストされている表
| フィールド名 |
説明 |
許容値 |
| 表示名 |
Tivoli® Enterprise Portal または IBM® Cloud Application Performance Management コンソールに表示される、プロセスによって実装されたアプリケーションのコンポーネントの記述名 |
説明のストリング |
| プロセス名 |
モニター対象となるプロセスの名前 |
有効な実行可能ファイル名 |
| 引数マッチングの使用 |
プロセス引数のマッチングを行う場合に選択します |
オンまたはオフ |
| 引数 |
マッチング対象となる引数ストリング。引数のマッチングでは、引数のサブストリングとして指定されたストリングを探します。
引数の任意の部分を入力ストリングとして指定した場合、マッチングは成功します。 |
ストリング |
| コマンド行全体の突き合わせ |
パスを含んでいる可能性のある
実行可能ファイルの完全な名前を指定します |
オンまたはオフ |
| コマンド行 |
指定されたストリングを、プロセスを開始するために使用される完全修飾コマンド名と突き合わせます。コマンド引数は含まれません。完全修飾とは、コマンドのパスを含める必要があることを意味します。 |
ストリング |
| オペレーティング・システム |
このプロセスを実行するオペレーティング・システムを選択します |
任意選択 |
- 「参照」をクリックすると、「プロセス・ブラウザー」ウィンドウが開きます。最初の状態では、このウィンドウには、Agent Builder システム上の各プロセスの詳細情報が入っています。情報には、ID、プロセス名、そのプロセスに対する完全なコマンド行が含まれます。
1 つ以上のプロセスを選択するか、以下のアクションのうちの 1 つ以上を実行して「プロセス・ブラウザー」ウィンドウのリストを操作します。
- プロセスのリストをソートするために、列見出しをクリックする。
- ウィンドウ内の情報を最新表示するために、「最新表示」(稲妻) アイコンをクリックする。
- 特定のプロセスを検索するために、「検索」(双眼鏡) アイコンをクリックする。
検索句を入力し、オプション・セクションを選択してプロセス ID、名前、およびコマンド行で検索できます。
- 別のシステムのプロセスを表示させるには、
以前に定義したシステムを「接続名」リストから選択します。
または、「追加」をクリックして新しいシステムのシステム情報を入力します。
詳しくは、
プロセス参照のための接続の定義を参照してください。一度に複数のシステムからプロセスをロードすること、および 1 つ以上の接続について
プロセスのロード中に接続を切り替えることができます。
注: リモート・システムを参照する場合、Tivoli Enterprise Portal Server を通じて参照する場合にのみ、コマンド行詳細を使用できます。
次の例では、
svchost.exe を選択すると、それが
「プロセス・モニター」ページの
「プロセス名」フィールドに表示されます (
図 1)。
図 1. 「プロセス・モニター」ページの例
- 表 1 の情報を使用して、「プロセス・モニター」ページに入力します。
注: このモニターで記述したプロセスが、
アプリケーションを実行するオペレーティング・システムの一部にしか適用できない場合は、
同じ表示名を持つプロセス・モニターを 1 つ以上作成して、
それ以外のオペレーティング・システムを
カバーすることができます。一度に 1 つのプロセス・モニターを追加します。各モニターの表示名が同じになっている一方で、プロセス名は、選択したオペレーティング・システムに表示されるようにしてください。
- 以下の手順のいずれかを行います。
- エージェント・ウィザードを使用する場合は、「次へ」をクリックしてください。
- データ・ソースを保存して Agent Editor を開く場合は、「終了」をクリックしてください。
次のタスク
このデータ・ソースのデータを IBM Cloud Application Performance Management の要約ダッシュボードで使用するには、フィルタリングされたデータ・セット (属性グループ) を可用性データ・セットに基づいて作成し、そのデータ・セットを単一行を生成するデータ・セットとして構成する必要があります。
プロセス用の行を選択するには、「名前」フィールドを使用します。「状況」フィールドを使用して、プロセスの状況を確認することができます。このフィールドが「ダウン」になっている場合はプロセスが停止していることを表し、「稼働中」になっている場合はプロセスが稼働していることを表します。新しいフィルタリング属性グループで「状況」フィールドを選択し、重大度の値を指定してください。
プロセスの複数のコピーが実行されている場合は、そのプロセス名の複数の行が可用性データ・セット内に存在し、それらのすべての行に「稼働中」状況が含まれています。フィルタリングされたデータ・セットは、1 行だけを返すように構成する必要があります。これにより、上記のすべての行が返されるようになり、すべての場合において「状況」フィールドの値が正しく設定されるようになります。