スクリプトの出力のモニターのステップ

スクリプト・データ・ソースからデータを受け取るようにエージェントを構成します。

始める前に

スクリプトからのアウトプットのモニターを参照してください。

このタスクについて

スクリプトからのアウトプットをモニターするには、以下の手順を実行します。

手順

  1. エージェントの初期データ・ソース」ページ または「データ・ソース・ロケーション」ページで、「データ・カテゴリーのモニター」領域のオプション「コマンドまたはスクリプト」を選択します。
  2. 「データ・ソース」領域で「スクリプトからのアウトプット」をクリックします。
  3. 「次へ」をクリックします。
  4. コマンド・リスト」ページで、「追加」をクリックして「コマンド情報」ウィンドウを表示します。
    注: 「SSH を使用したデータ収集を使用可能にする」チェック・ボックスを選択すると、この属性グループに対して SSH が有効になります。このチェック・ボックスを選択しないと、属性グループはローカルで実行されます。
    注: Agent Builder が稼働しているオペレーティング・システムで実行可能なコマンドが存在する場合は、「テスト」オプションが使用可能です。「テスト」を使用して、定義したコマンドをテストできます。
  5. コマンド情報」ウィンドウの「コマンド情報」域で、「コマンド」フィールドにコマンド名と必要な引数を入力し、「分離文字」フィールドに分離文字を入力します。
    注:
    1. Windows のスクリプトは、しばしば、コマンド行で .bat または .cmd 拡張子を指定せずに開始されることがあります。リモート実行の場合、シェル環境がインストールされており、スクリプトを実行するためにスクリプト・データ・ソース・コマンドに .bat または .cmd を指定する必要があります。Windows 、Linux、Red Hat、および AIX® で使用可能なシェル環境の 1 つに Cygwin があります。シェル環境が存在することを確認するには、リモート・ホストに SSH 接続またはログオンし、次のコマンドを入力します。
      PATH=$PATH:. <command>
      このコマンドが実行される場合は、シェル環境が存在しています。
    2. コマンド・インタープリターによる構文解析が行われないように、名前は引用符で囲んでください。例えば、this is a test.bat argument は次のようになります。
      "this is a test.bat" 引数
    3. 環境変数および構成変数は、ユーザー提供のスクリプトの中で使用できますが、そのスクリプトを開始するコマンド行の一部として使用することはできません。以下の変数は、この規則の例外です。
      AGENT_BIN_DIR
      エージェントがバイナリー・ファイルまたはスクリプトを入れるディレクトリー
      AGENT_ETC_DIR
      エージェントが構成ファイルを入れるディレクトリー
      AGENT_LIB_DIR
      エージェントが共有ライブラリーまたはダイナミック・リンク・ライブラリーを入れるディレクトリー
      CANDLEHOME
      Linux または UNIX Tivoli® Monitoring のインストール・ディレクトリー
      CANDLE_HOME
      Windows Tivoli Monitoring のインストール・ディレクトリー
    4. SSH データ収集オプションを使用する場合、コマンド行は、リモート・システム上のユーザーのホーム・ディレクトリーに対する相対ディレクトリーで実行されます。スクリプトまたは実行可能プログラムをリモート・システムにアップロードする場合は、エージェントの環境変数 CDP_SSH_TEMP_DIRECTORY に指定されているロケーションにこれらのスクリプトまたはプログラムがコピーされます。このロケーションは、デフォルトでは、リモート・システム上のユーザーのホーム・ディレクトリーです。一部のシステムでは、 コマンド行を相対パス (./Script.sh など) で定義する 必要があります。
  6. 「オペレーティング・システム」域で、1 つ以上のオペレーティング・システムを選択します。SSH を使用してリモート・システムからデータを収集する場合、「オペレーティング・システム」は、エージェントのインストール先システムのプロパティーです。これは、リモート・システムのオペレーティング・システムではありません。SSH データ収集機能を使用する場合は、「すべてのオペレーティング・システム」チェック・ボックスを選択することをお勧めします。
  7. オプション: コマンドを実行するために 1 つ以上のユーザー定義ファイルが必要な場合は、「コマンド・ファイル」領域の「追加」をクリックして、システムのファイルを指定します。
    このファイルは、scripts/operating system の下にあるエージェントのプロジェクト・フォルダーにコピーされます。ここで、operating system は、「コマンド情報」ウィンドウで選択した内容に応じた変数です。これらのファイルは、エージェントを使用してパッケージ化され、配布されます。既に追加したコマンド・ファイルの定義、または内容を変更したコマンド・ファイルの定義を編集するには、ファイルを選択し、「編集」をクリックします。コマンド・ファイル定義の編集を参照してください。
  8. 「OK」をクリックします。 「コマンド・リスト」ページが表示されます。
  9. コマンドをテストするには、以下の手順を実行します。
    1. 「テスト」をクリックして、コマンド情報を開き「コマンドのテスト」ウィンドウ を表示します。リモート・システムでスクリプトをテストするには、「接続名」リストからシステムを選択するか、「追加」をクリックしてシステムのホスト名を追加します。
    2. 「コマンドのテスト」ウィンドウを使用してコマンド、デフォルト分離文字、および属性分離文字を変更し、返されるデータにこれらの変更がどのように影響するのかを調べます。
      1. コマンドと分離文字がまだフィールドに入力されていない場合は、それらを入力します。
        注: 属性の作成時に「属性情報」ウィンドウ を使用するか、既存の属性を変更するために Agent Editor を使用して、他の分離文字を指定できます。Agent Editor について詳しくは、Agent Editor を使用したエージェントの変更を参照してください。データ・ソースおよび属性の操作について詳しくは、データ・ソースおよび属性のプロパティーの編集を参照してください。
      2. テストを開始する前に、環境変数および構成プロパティーを設定できます。詳しくは、属性グループのテスト を参照してください。
      3. 「OK」をクリックして、「テスト設定」ウィンドウに戻ります。
      4. 「エージェントの開始」をクリックします。ウィンドウに、エージェントが開始されていることが表示されます。
      5. Tivoli Enterprise Portal または SOAP からのエージェント・データの要求をシミュレートするために、「データの収集」をクリックします。Agent Builder はコマンドを実行します。リモート・システムを指定した場合は、 ユーザー ID およびパスワードを指定します。 戻りコードが 0 でない場合でも、Agent Builder はエージェントの場合と同じ方法でコマンドの結果を解析します。
      6. 「テスト設定」ウィンドウで、エージェントのキャッシュ内にある、エージェントが最後に始動された後のすべてのデータが収集および表示されます。属性の最初の名前は、Attribute_1、Attribute_2 のように付けられますが、該当する列見出しをクリックすることで属性のプロパティーを変更できます。
      7. 「結果の確認」をクリックすると、コマンドの戻りコード、解析されていないデータ、およびエラー・メッセージが返された場合はそれらがすべて表示されます。
      8. 「エージェントの停止」をクリックすると、エージェントは停止します。
      9. 「OK」をクリックして、「コマンド情報」ウィンドウに戻ります。

        コマンドまたは分離文字を変更する場合は、該当するコマンドが更新されて、それらの変更が反映されます。

        スクリプト・データ・ソースの作成時にこのウィンドウが開いた場合は、新規のスクリプト・データ・ソースに属性が追加されます。

        既存のスクリプト・データ・ソースからこのウィンドウが開いた場合は、属性に対して行ったすべての変更はスクリプト・データ・ソースに対しても行われます。すべての追加属性が追加され、どの追加属性も削除されません。これらのオプションは、スクリプト出力から解析される属性に対してのみ影響します。 派生属性には影響しません。派生属性のいずれかが、その参照属性に基づいて無効になる場合、これらの派生属性を手動で更新または削除できます。表示されるのは派生属性の式であり、 実際の結果値ではありません。

    注: 属性グループが存在する場合に、テストを開始するには、以下の手順を実行します。
    1. Agent Editor「データ・ソース定義」ページで属性グループを選択します。
    2. テスト対象のスクリプトをコマンド・リストから選択します。
    3. 「テスト」をクリックし、ステップ 9 の手順を実行します。
  10. ステップ 9 でコマンドのテストをスキップした場合は、以下の手順を実行します。
    1. 入力したコマンド情報を含む「コマンド・リスト」ページで、「次へ」をクリックします。
    2. 表 1 を使用して、「属性情報」ページで属性名およびタイプ情報を指定します。 「追加属性の追加」を選択して、その他の属性を追加します。
    3. 「属性情報」ページで、「スクリプト属性情報」タブを使用して、この属性の特定のデータ分離文字を選択します。
      デフォルトでは、標準分離文字 ; が選択されます。ストリング、文字数、タブ、スペースなどの他のさまざまな分離文字を選択できます。また、データの先頭と末尾で異なるストリング分離文字を使用することも選択できます。最後に、「レコードの残り」を選択して、レコードの残りの部分を属性に割り当てることもできます。スクリプト構文解析および分離文字について詳しくは、スクリプト構文解析および分離文字を参照してください。
  11. 以下の手順のいずれかを行います。
    • エージェント・ウィザードを使用する場合は、「次へ」をクリックしてください。
    • データ・ソースを保存して Agent Editor を開く場合は、「終了」をクリックしてください。
  12. 属性を追加して、それらの属性に情報を指定することができます。詳しくは、属性の作成を参照してください。
    スクリプト・データ・ソースの「データ・ソース定義」ページには、すべてのデータ・ソースに適用できるフィールド (属性の定義に関するフィールドおよびオプションを参照) に加えて、以下のオプションがあります。
    コマンド・リスト
    データ収集中に開始するコマンドおよびスクリプトにアクセスできるようにします。
    追加
    この属性グループが開始するコマンドをユーザーが追加できます。
    編集
    既存のコマンド項目をユーザーが編集できます。
    削除
    既存のコマンド項目をユーザーが削除できます。
    テスト
    ユーザーがこの属性グループのテスト環境に アクセスできます。
    SSH を使用したデータ収集を使用可能にする
    このチェック・ボックスを選択すると、この属性グループに対して SSH が有効になります。 このチェック・ボックスを選択しないと、属性グループはローカルで実行されます。

    スクリプト・データ・ソースの SSH リモート接続構成については、Secure Shell (SSH) リモート接続の構成を参照してください。