ユーザーの作成

Exchange Server でエージェントのユーザーを作成するには、手動で作成するか、または「新規ユーザー」ユーティリティーを実行します。モニターする Exchange Server ごとに、ユーザーを作成する必要があります。

始める前に

Microsoft Exchange Server エージェント をインストールします。ユーザーを作成するには、Microsoft Exchange Server で完全な管理者権限を持つドメイン管理者である必要があります。

このタスクについて

Exchange Server 2007 および 2010 でのユーザーの作成

エージェントがモニター対象の Exchange Server と通信し、Exchange Server での認証を行うことができるように、Exchange Server 2007 および 2010 でエージェントのユーザーを作成する必要があります。

手順

ユーザーを作成するには、以下の手順を実行します。

  1. 「スタート」>「すべてのプログラム」>「Microsoft Exchange Server 2007」>「Exchange 管理コンソール」をクリックします。「Exchange 管理コンソール」ウィンドウが開きます。
  2. コンソール・ツリーで、「受信者の構成」の「メールボックス」をクリックします。
  3. 操作ウィンドウで「メールボックスの新規作成」をクリックします。「メールボックスの新規作成」ウィザードが開きます。
  4. 概要ページで、「ユーザー メールボックス」をクリックします。
  5. ユーザーの種類」ページで、「新しいユーザー」をクリックします。
  6. ユーザー情報」ページで、以下の情報を指定します。
    組織単位
    デフォルトでは、Active Directory にある「ユーザー」コンテナーが表示されます。 デフォルトの組織単位を変更するには、「参照」をクリックします。
    ユーザーの名を入力します。
    イニシャル
    ユーザーのイニシャルを入力します。
    ユーザーの姓を入力します。
    Name
    このフィールドには、デフォルトで、ユーザーの名、イニシャル、および姓が表示されます。 名前は変更できます。
    ユーザー ログオン名 (ユーザー プリンシパル名)
    ユーザーがメールボックスにログオンする際に使用するユーザー名を入力します。
    ユーザー ログオン名 (Windows 2000 以前)
    Microsoft Windows 2000 サーバー以前と互換性のあるユーザー名を入力します。
    パスワード
    ユーザーがメールボックスにログオンする際に使用するパスワードを入力します。
    パスワードの確認入力
    「パスワード」フィールドに入力したパスワードを再入力します。
    ユーザーは次回のログオン時にパスワード変更が必要
    ユーザーのパスワードをリセットしたい場合は、このチェック・ボックスを選択します。
  7. メールボックスの設定」ページで、以下の情報を指定します。
    エイリアス
    デフォルトで、このフィールドの値は、「ユーザー ログオン名 (ユーザー プリンシパル名)」フィールドで指定した値と同じです。
    メールボックス データベース
    「参照」をクリックして「メールボックス データベースの選択」ウィンドウを開きます。使用するメールボックス・データベースを選択して、「OK」をクリックします。
    管理フォルダ メールボックス ポリシー
    メッセージング・レコード管理 (MRM) ポリシーを指定するには、このチェック・ボックスを選択します。「参照」をクリックして、このメールボックスに関連付ける MRM メールボックス・ポリシーを選択します。
    Exchange ActiveSync メールボックス ポリシー
    Exchange ActiveSync メールボックス・ポリシーを指定するには、このチェック・ボックスを選択します。 「参照」をクリックして、このメールボックスに関連付ける Exchange ActiveSync メールボックス・ポリシーを選択します。
  8. メールボックスの新規作成」ページで、「構成の概要」を確認します。「新規作成」をクリックして、メールボックスを作成します。「完了」ページの「概要」セクションに、メールボックスが作成されたかどうかが表示されます。
  9. 「完了」をクリックします。

次のタスク

作成した Exchange ユーザーに管理者権限を割り当てます。

Exchange Server 2013 でのユーザーの作成

エージェントがモニター対象の Exchange Server と通信し、Exchange Server での認証を行うことができるように、Exchange Server 2013 でエージェントのユーザーを作成する必要があります。

手順

Exchange Server 2013 でユーザーを作成するには、以下の手順を実行します。

  1. 管理者の資格情報を使用して Exchange 管理センターにログインします。
  2. 「Exchange 管理センター」ページで、「受信者 (recipients)」をクリックしてから「メールボックス」をクリックします。
  3. 「メールボックス」オプションの下にある正符号 (+) の隣の下矢印をクリックして、「ユーザー メールボックス」をクリックします。
  4. 「ユーザー メールボックスの新規作成」ページで、「新しいユーザー」をクリックして、その他のフィールドの値を指定します。
  5. 「保存」をクリックします。

次のタスク

作成した Exchange ユーザーに管理者権限を割り当てます。

新規ユーザー・ユーティリティーの使用によるユーザーの作成

新規ユーザー・ユーティリティーを実行して、Exchange Server 2007 以降上にユーザーを作成することができます。このユーティリティーの実行によって作成されたユーザーは、エージェントを実行するために必要な権限をすべて持っています。このユーティリティーは、エージェントのインストール時にインストールされます。

始める前に

エージェントがインストール済みであることを確認します。新規ユーザー・ユーティリティーを実行するには、Exchange Server で完全な管理者権限を持つドメイン管理者である必要があります。

このタスクについて

このユーティリティーを実行すると、以下の権限を持つユーザーが、Active Directory のユーザー・グループ内に作成されます。
  • Exchange Server 2007 上:
    • ローカル管理者
    • リモート・デスクトップ・ユーザー
    • Exchange 受信側管理者
  • Exchange Server 2010 以降:
    • ローカル管理者
    • リモート・デスクトップ・ユーザー
    • Exchange サーバーまたはパブリック・フォルダーの管理

手順

新規ユーザー・ユーティリティーを実行するには、以下のステップを実行します。

  1. kexnewuser.exe ファイルをダブルクリックします。このファイルは、以下の場所にあります。
    install_dir¥TMAITM6_x64 (install_dir はエージェントのインストール先パス)。
  2. 新規ユーザー」ウィンドウで、以下のステップを実行します。
    1. ユーザーのを入力します。
      制約事項: 姓名の長さは、28 文字を越えることはできません。
    2. 「ユーザー・ログオン名」フィールドに、ユーザーがログイン時に必ず入力する必要がある名前を入力します。
      制約事項: ユーザー・ログオン名の長さは、256 文字を超えることはできません。
    3. 「パスワード」フィールドにパスワードを入力します。
    4. 「パスワードの確認」 フィールドに再度パスワードを入力します。
    5. ユーザーに、次回のログオン時に指定したパスワードを再設定するように指示する場合は、「ユーザーは次回のログオン時にパスワード変更が必要」 を選択します。
    6. 「次へ」をクリックします。
    指定した構成値が検証され、誤った値に対してエラー・メッセージが表示されます。
  3. メールボックス・データベースのリストから、必要なメールボックス・データベースを選択し、「次へ」をクリックします。
    構成値の要約が表示されます。
  4. 「完了」をクリックします。

タスクの結果

設定が保存され、ユーザーが作成されます。