PostgreSQL のモニターの構成

エージェントがモニター対象の PostgreSQL データベースからデータを収集できるように、Monitoring Agent for PostgreSQL を構成する必要があります。

始める前に

このエージェントをインストールする前に、PostgreSQL JDBC ドライバーをインストールする必要があります。エージェントの構成時には、このドライバーのパスが必要です。

JDBC タイプ 4 ドライバーが新しいバージョンであるため、このバージョンを推奨します。エージェントが使用する JDK のバージョンに従って、ユーザーは JDBC 4 バージョンのサブタイプをインストールできます。JDBC のバージョンと JDK のバージョンのマッピングについて詳しくは、https://jdbc.postgresql.org/download.html を参照してください。

エージェントによって収集されるいくつかの属性は、pg_stat_statements 拡張に依存します。pg_stat_statements を追加するために、最初にパッケージ postgresql-contrib をインストールします。PostgreSQL サーバーが pg_stat_statements 拡張をロードするように postgresql.conf 構成ファイルを変更する必要があります。
  1. postgresql.conf ファイルをテキスト・エディターで開き、以下のように shared_preload_libraries の行を更新します。
    shared_preload_libraries = 'pg_stat_statements'
    pg_stat_statements.track_utility = false
    これらの変更は、ユーティリティー・コマンド以外の SQL ステートメントをモニターするために必要です。
    注: pg_stat_statements.track_utility の状況の設定または変更は、スーパーユーザーのみが行います。
  2. postgresql.conf を更新して保存した後、PostgreSQL サーバーを再始動します。
  3. psql を使用して以下の SQL コマンドを実行します (JDBC 接続のために後でエージェント構成で指定するデータベースと同じデータベースに接続する必要があります)。
    create extension pg_stat_statements; 
    select pg_stat_statements_reset();
    注: コマンド create extension および関数 pg_stat_statements_reset() は、スーパーユーザーによってのみ実行されます。
    特定のデータベースではビュー pg_stat_statements を有効にする必要があります。詳しくは、https://www.postgresql.org/docs/9.6/static/pgstatstatements.htmlを参照してください。

pg_hba.conf ファイルは PostgreSQL データベース・ファイルであり、このファイルには認証設定が格納されています。pg_hba.conf ファイルの auth-method パラメーター値を ident に設定すると、PostgreSQL エージェントは PostgreSQL データベースに接続できません。auth-method パラメーターの認証設定が正しいことを確認してください。例えば、auth-method パラメーターには md5trustpassword の値を設定できます。

ハードウェアおよびソフトウェアの前提条件を確認します。システム要件に関する最新情報については、Software Product Compatibility Reports (SPCR) for the PostgreSQL エージェント を参照してください。

このタスクについて

PostgreSQL エージェントは複数インスタンス・エージェントです。最初のインスタンスを作成し、エージェントを手動で開始する必要があります。管理対象システム名には、指定するインスタンス名が含まれます (例: instance_name:host_name:pc)。ここで pc は、ご使用の製品の 2 文字の製品コードです。管理対象システム名は 32 文字に制限されています。指定するインスタンス名は 28 文字 (ホスト名の字数は除く) までに制限されています。例えば、インスタンス名に PostgreSQL2 を指定すると、管理対象システム名は PostgreSQL2:hostname:PN になります。
重要: 長いインスタンス名を指定した場合、管理対象システム名は切り捨てられ、エージェント・コードが完全には表示されません。

製品バージョンとエージェント・バージョンは、通常、異なります。以下の手順は、このエージェントの最新リリース用です。ご使用の環境内のエージェントのバージョンを確認する方法については、『エージェント・バージョン・コマンド』を参照してください。エージェントのバージョン・リストと各バージョンの新機能について詳しくは、変更履歴を参照してください。

次のタスク

Cloud APM コンソールにログインして、エージェントにより収集されるデータをダッシュボードに表示します。Cloud APM コンソールの使用について詳しくは、Cloud APM コンソールの始動を参照してください。