プロンプトへの応答によるエージェントの構成

Linux および UNIX オペレーティング・システムでエージェントを構成するには、コマンド・ライン構成スクリプトを実行し、そのプロンプトに応答します。

手順

  1. install_dir/bin ディレクトリーを開きます。ここで、install_dirOracle Database エージェントのインストール・ディレクトリーです。
  2. (オプション) すべての既存の構成済みエージェント・インスタンスの名前をリストするには、コマンド ./cinfo -o rz を実行します。
  3. Oracle Database エージェントを構成するには、コマンド ./oracle_database-agent.sh config instance_name を実行します。
  4. 「Edit 'Monitoring Agent for Oracle Database' settings」というプロンプトが出されたら、Enter キーを押します。デフォルト値は「はい」です。
  5. 「Default Database Configuration」情報を入力するには、以下のステップを実行します。
    注: Default Database Configuration セクションは、データベース接続インスタンスの構成ではありません。これは、ステップ 6 から始まる手順で実際のデータベース接続インスタンスの構成を追加する際に、デフォルト値として使用される内容を設定するためのテンプレート・セクションです。
    1. 「Default Username」を求めるプロンプトが出されたら、データベース接続のデフォルト・データベース・ユーザー ID を入力し、Enter キーを押します。
      このユーザー ID は、エージェントがモニター対象データベース・インスタンスにアクセスするときに使用する ID です。このユーザー ID には、エージェントが必要とする動的パフォーマンス・ビューおよび表に対する選択特権が必要です。
    2. 「Enter Default Password」というプロンプトが出されたら、指定したデフォルト・データベース・ユーザー ID に関連付けられたパスワードを入力し、Enter キーを押します。 次に、プロンプトが出されたら、パスワードを確認します。
    3. Oracle エージェントのバージョンが 8.0 の場合は、以下のステップを実行します。
      1. 「Oracle JDBC JAR ファイル (Oracle JDBC Jar File)」を入力します。これは Oracle データベースとの通信に使用される Oracle JDBC ドライバーの jar ファイルの絶対パスです。Oracle エージェントのモニター対象である Oracle データベースのバージョンをサポートする Oracle Java Database Connectivity (JDBC) ドライバーが、エージェント・コンピューター上で使用可能になっていなければなりません。
    4. Oracle エージェントのバージョンが 6.3.1.10 の場合は、以下のステップを実行します。
      1. 「Oracle Home Directory」を求めるプロンプトが出されたら、Oracle Database エージェントがモニター対象の Oracle データベース・サーバーにインストールされている場合は、Oracle ホーム・ディレクトリーを入力し、Enter キーを押します。Oracle Database エージェントがモニター対象の Oracle データベース・サーバーにインストールされていない場合は、この設定をブランクのままにして Enter キーを押し、次のステップを実行します。「Oracle Home Directory」のディレクトリーの値をクリアする場合は、スペース・バーを押してから、Enter キーを押します。
        注: オプションとして、ローカル・モニターでは、「Oracle Home Directory」「Oracle Instant Client Installation Directory」はブランクのままにすることができます。そうすると、ORACLE_HOME システム環境変数が使用されます。
      2. Oracle Database エージェントがモニター対象の Oracle データベース・サーバーのリモートに配置されている場合、「Oracle Instant Client Installation Directory」のディレクトリーを入力し、Enter キーを押します。ステップ 5.d.i「Oracle Home Directory」を設定した場合、この値は無視されます。
    5. 「Net Configuration Files Directories」はブランクのままにすることができます。そうした場合、デフォルト・ディレクトリーが使用されます。Oracle エージェントのバージョンが 6.3.1.10 の場合は、Windows
「;」またはLinux または AIX「:」を使用してディレクトリーを区切ることで、複数の Net 構成ファイル・ディレクトリーを入力できます。Oracle エージェントのバージョンが 8.0 の場合は、1 つのディレクトリーのみサポートされます。Enter キーを押します。
      この設定には、Oracle Database Net 構成ファイルが含まれます。ディレクトリーは、各 Oracle Database インスタンスの TNS_ADMIN 環境変数によって定義されます。デフォルトのディレクトリーは、Linux または AIX$ORACLE_HOME/network/admin または Windows
%ORACLE_HOME%¥NETWORK¥ADMIN です。この項目が構成されていない場合は、デフォルトのディレクトリーが使用されます。デフォルト・ディレクトリーの使用を無効にするには、エージェント環境変数 KRZ_LOAD_ORACLE_NET を false に設定します (KRZ_LOAD_ORACLE_NET=false)。
    6. このワークステーションでデフォルトの動的リスナーが構成されているかどうかを選択して、Enter キーを押します。
      デフォルトの動的リスナーは、(PROTOCOL=TCP)(HOST=localhost)(PORT=1521) です。このワークステーションでデフォルトの動的リスナーが構成されている場合は、 この値を True に設定します。
    7. 「カスタマイズ SQL 定義ファイル名」はブランクのままにします。これは使用されません。
  6. 以下の出力が画面に表示された後に、「Edit 'Database Connection' settings」というプロンプトが出されます。
    Instance Configuration :
    Summary :
    Database Connection :
    注: このステップで、実際のデータベース接続インスタンスを定義します。少なくとも 1 つのタイプを追加しなければなりません。ここは、データベース接続インスタンスを編集および削除する場所でもあります。複数のデータベース接続インスタンス構成が存在する場合は、「Next」オプションを使用して、編集または削除するインスタンスに到達するまで、編集や削除の必要がないインスタンスをスキップします。
  7. 新規データベース接続を追加するには、1 を入力して、Enter キーを押します。
  8. データベース接続情報を入力するには、以下のステップを実行します。
    1. 「Database Connection Name」を求めるプロンプトが出されたら、データベースへの接続の別名を入力し、Enter キーを押します。
      この別名は、データベース接続を表す任意のものにすることができますが、以下の制限があります。接続名に使用できるのは、文字、アラビア数字、下線文字、およびマイナス文字のみです。 接続名の最大長は 25 文字です。
    2. 「Connection Type」を求めるプロンプトが出されたら、以下のいずれかの接続タイプを選択します。
      1. (オプション) 基本

        デフォルトで、最も一般的な接続タイプは、「基本」です。 必要な接続タイプが分からない場合は、この接続タイプを選択することをお勧めします。

        1. 標準ファイル・システム・インスタンスや ASM 単一インスタンスなど、ターゲットのモニター対象データベースが単一インスタンスの場合は、「基本」接続タイプを選択します。
        2. ホスト名を求めるプロンプトが出されたら、Oracle データベースのホスト名または IP アドレスを入力し、Enter キーを押します。
        3. ポートを求めるプロンプトが出されたら、ポート番号を入力し、Enter キーを押します。
        4. 次の 2 つの設定のいずれかを入力します。「Service Name」または「SID」
          1. (オプション) 「Service Name」を求めるプロンプトが出されたら、データベースの論理表記であるサービス名 (グローバル・データベース・サービス名のストリング) を入力し、Enter キーを押し、ステップ 8c に進みます。

            サービス名は、データベースの論理表記であり、データベースがクライアントに表示される表記です。1 つのデータベースは複数のサービスとして表示でき、また 1 つのサービスは複数のデータベース・インスタンスとして実装できます。サービス名はグローバル・データベース名であるストリングです。この名前は、データベース名とドメイン名で構成され、インストール時またはデータベース作成時に入力されます。グローバルなデータベース名が分からない場合は、初期化パラメーター・ファイルの SERVICE_NAMES パラメーターの値から取得できます。ステップ 8.b.i.4.b「SID」を設定する場合、このパラメーターをブランクのままにすることができます。

          2. (オプション) 「SID」を求めるプロンプトが出されたら、実行中のデータベースの特定のインスタンスを識別する Oracle システム ID を入力し、Enter キーを押し、ステップ 8c に進みます。

            このパラメーターは、データベースの特定のインスタンスを識別する Oracle システム ID です。ステップ 8.b.i.4.aService Name を定義した場合は、この項目をブランクのままにすることができます。

      2. (オプション) TNS
        1. 「TNS」接続タイプを選択するのは、ORACLE_HOME システム環境変数が設定されていて、ターゲットのモニター対象データベースの TNS 別名が $ORACLE_HOME/network/admin/tnsnames.ora ファイルに定義されている場合です。
        2. TNS 別名を入力し、Enter キーを押し、ステップ 8c に進みます。
      3. (オプション) Advanced
        1. ターゲットのモニター対象データベースの複数の物理ノードにまたがって複数の Oracle インスタンスが存在する場合は、「Advanced」接続タイプを選択します。例えば、ASM with Real Applications Cluster (RAC) データベース。
        2. Oracle 接続文字列を入力し、Enter キーを押し、ステップ 8c に進みます。
          この属性は、以下のすべての Oracle Net ネーミング・メソッドをサポートしています。
          • //host:port/service name という形式の SQL 接続 URL ストリング。例えば、//dlsun242:1521/bjava21 です。
          • Oracle Net のキーワードと値の対。例えば、次の場合があります。
            (DESCRIPTION=(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp) (HOST=dlsun242) (PORT=1521)) 
            (CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=bjava21)))
          • inst1 などの TNSNAMES エントリー (TNS_ADMIN または ORACLE_HOME 環境変数を設定し、構成ファイルを構成します)。
          注: コマンド・ラインでの構成時に示される説明では、コロンおよび等号の前に円記号 (¥) が付いている場合があります (¥:、¥=)。接続ストリングには円記号 (¥) を入力しないでください。説明でそうした記載になっているのは、コマンドの一部として等号を解釈するという通常の動作をエスケープし、単にテキストとして解釈するためです。
        3. ステップ 8c に進んでください。
    3. 「Database Username」を求めるプロンプトが出されたら、接続用のデータベース・ユーザー ID を入力し、Enter キーを押します。

      標準ファイル・システム・インスタンスの場合は、このユーザー ID には、エージェントが必要とする動的パフォーマンス・ビューおよび表に対する選択特権が必要です。

      ASM インスタンスの場合は、SYSDBA 役割または SYSASM 役割を持つアカウントを使用します。例えば、sys アカウントなどを使用してください。

    4. 「Enter Database Password」というプロンプトが出されたら、指定したデータベース・ユーザー ID に関連付けられたパスワードを入力します。
    5. 「Role」を求めるプロンプトが出されたら、指定したユーザー ID に付与されている許可に一致している役割を選択し、Enter キーを押します。

      役割は、接続に関連付ける特権セットです。SYSDBA システム特権が付与されたユーザーの場合、その特権が含まれている役割を指定します。

      ASM インスタンスの場合は、SYSDBA 役割または SYSASM 役割を使用します。

    6. 「Oracle Alert Log File Paths (including alert log file name)」を求めるプロンプトが出されたら、アラート・ログ・パスを入力し、Enter キーを押します。

      このパラメーターは、このデータベース接続におけるリモート・データベース・インスタンスのマップされたアラート・ログ・ファイルの絶対ファイル・パス用です。エージェントは、これらのファイルを読み取ることでアラート・ログをモニターします。 通常、その場所は、$ORACLE_BASE/diag/rdbms/DB_NAME/SID/trace/alert_SID.log です。 例えば、DB_NAMESID がともに db11g で、ORACLE_BASE/home/dbowner/app/oracle の場合、アラート・ログは、/home/dbowner/app/oracle/diag/rdbms/db11g/db11g/trace/alert_db11g.log です。

      Windows
Oracle Database エージェントが実行されていて、ネットワークを介してアラート・ログ・ファイルを読み取る場合、リモート・ファイルのパスは Windows システムの汎用命名規則に従っている必要があります。例えば、¥¥tivx015¥path¥alert_orcl.log のようになります。
      重要: パスとアラート・ログ・ファイル名を組み合わせて入力してください。マップされたネットワーク・ドライバーは、アラート・ログのパスに対してサポートされません。

      Linux または AIXOracle Database エージェントが実行されている場合は、リモート・アラート・ログに対して、ローカルにマウントされたファイル・システムが必要です。

      Windows
各ファイルをセミコロン (;) で区切ります。

      Linux または AIX各ファイルをコロン (:) で区切ります。

      各ファイルは、alert_instance.log ファイル名パターンを使用してデータベース・インスタンスと照合されます。一致しなかった場合、無視されます。

      ローカル・データベース・インスタンスのアラート・ログ・ファイルは、自動的にディスカバーすることができます。

    7. 「Oracle Alert Log File Charset」を求めるプロンプトが出されたら、マップされたアラート・ログ・ファイルのコード・ページを入力し、Enter キーを押します。
      このパラメーターが空の場合、システムの現行ロケール設定が使用されます。例えば、以下のようになります。
      • ISO8859_1、ISO 8859-1 西ヨーロッパ・エンコード
      • UTF-8、Unicode の UTF-8 エンコード
      • GB18030、中国語 (簡体字) GB18030 エンコード
      • CP950、中国語 (繁体字) エンコード
      • EUC_JP、日本語エンコード
      • EUC_KR、韓国語エンコード

      サポートされるすべてのコード・ページの完全なリストについては、ICU でサポートされるコード・ページ (ICU supported code pages)を参照してください。

  9. 「Edit 'Database Connection' settings」というプロンプトが再び出されたら、ステップ 8a で設定したデータベース接続の名前が表示されます。再度編集したり、削除したりすることができます。複数のデータベース接続インスタンスが既に構成されている場合は、「Next」を使用して各インスタンスを順に対象にします。
  10. (オプション) このエージェント・インスタンスで複数のデータベース・インスタンスをモニターするために別のデータベース接続を追加する場合は、1 と入力し、Enter キーを押してステップ 8 に戻ります。
  11. データベース接続の変更が終了したら、5 と入力し、Enter キーを押して構成プロセスを終了します。
  12. エージェントを開始するには、以下を入力します。
    install_dir/bin/oracle_database-agent.sh start instance_name

次のタスク

  • Cloud APM コンソールにログインして、エージェントにより収集されるデータをダッシュボードに表示します。Cloud APM コンソールの使用について詳しくは、Cloud APM コンソールの始動を参照してください。