間隔の特定の計算
rate または delta 関数に基づく派生属性の定義時には、「間隔の特定の計算」を選択できます。
「属性情報」ページの「派生属性の詳細」タブで「間隔の特定の計算」を選択します。詳しくは、派生属性の作成を参照してください。
「間隔の特定の計算」を選択して使用する場合は、差分 (つまり属性値間の違い) の概念を理解しておくことが重要です。差分とは、属性の最新の値とその属性の直前の値との差です。差分は、delta 関数から直接返され、rate 関数で結果を計算するために使用されます。
delta 関数または rate 関数には、唯一の引数として常に last 関数を指定する必要があります。last 関数は、差分の決定に使用する属性の値を指定します。「間隔の特定の計算」を選択していない場合は、直前に使用された値が常に 2 番目に最新の値になります。「間隔の特定の計算」を選択した場合、直前に使用された値は、経過時間 (最新の値に対する) が要求側の収集間隔に等しい値となります。
CDP_DP_REFRESH_INTERVAL が 120 秒に設定され、attribute A に以下のサンプル値が指定されているとします。| 時刻 | サンプル値 |
|---|---|
| 現在 | 2800 |
| 2 分 (120 秒) 前 | 2600 |
| 4 分 (240 秒) 前 | 2499 |
| 6 分 (360 秒) 前 | 1500 |
| 8 分 (480 秒) 前 | 1200 |
| 10 分 (600 秒) 前 | 1000 |
「間隔の特定の計算」を選択していない場合、delta 関数は常に 200 を返します。この値は、2 つの最新の値の差分 (2800 - 2600) です。値が Tivoli® Enterprise Portal または IBM® Cloud Application Performance Management コンソールで表示されるか、シチュエーションで使用されるか、またはヒストリカル収集で使用されるかに関係なく、同じ値が返されます。
「間隔の特定の計算」を選択した場合、delta 関数は、要求側の収集間隔に応じた値を返します。
delta 関数を指定した派生属性を収集間隔が 4 分のシチュエーションで使用する場合、delta 関数が返す値は 301 です。この値は、最新の値とその 4 分前に取得された値の差分 (2800 - 2499) です。
rate 関数を指定した派生属性を収集間隔 10 分 (600 秒) のシチュエーションで使用する場合、rate 関数が返す値は 3 です。この値は、最新の値とその 10 分前に取得された値の差分を間隔の秒数で除算したもの ((2800 - 1000) / 600) です。
delta または rate が正しく機能するには、以下の条件を満たす必要があります。
- エージェントがバックグラウンドで定期的にデータを収集する必要があり、オンデマンドであってはなりません (
CDP_DP_THREAD_POOL_SIZEが 0 より大きくなければなりません)。 - 属性が使用されるシチュエーション収集またはヒストリカル収集の各間隔が、バックグラウンドの最新表示間隔 (
CDP_DP_REFRESH_INTERVAL) の倍数でなければなりません。 - count (last 関数の 2 番目の引数) には、シチュエーション収集またはヒストリカル収集の最大収集間隔が収まる十分な大きさが必要です。例えば、エージェントが 10 分 (600 秒) のヒストリカル収集をサポートしなければならず、
CDP_DP_REFRESH_INTERVALが 120 秒である場合、count は少なくとも6, 1+(600 / 120)でなければなりません。count 値が6の場合、last関数は最新のサンプルと 600 秒前までのサンプルを返すことになります。
0 という結果が返されます。