エージェントを正常に機能させるために、データ・コレクターをインストールする必要があります。データ・コレクターをインストールした後には、Application Performance ダッシュボードにモニター・データが表示されます。
始める前に
非 root アカウントを使用して Linux システムに Ruby on Rails アプリケーションをインストールした場合に診断データを収集するには、その非 root ユーザーには、診断データ・コレクターのホーム・ディレクトリーへのアクセス権限が付与されている必要があります。その非 root ユーザーが install_dir/install-images/kkm ディレクトリーに対する読み取りおよび書き込み権限を持っていることを確認します。ここで、install_dir は Ruby エージェントのインストール・ディレクトリーです。デフォルトのインストール・ディレクトリーは、/opt/ibm/apm/agent です。
必要であれば、chmod 777 コマンドを使用して読み取りおよび書き込み権限を与えます。
手順
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Ruby on Rails アプリケーションを停止します。
- オプション:
Ruby データ・コレクターを新しいバージョンにアップグレードする場合は、事前に以下のコマンドを実行して古いバージョンのデータ・コレクターをアンインストールする必要があります。
gem uninstall stacktracer
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診断データ・コレクターをインストールします。
gem install --local install_dir/lx8266/km/bin/stacktracer-version.gem と入力します。ここで、version はバージョン番号であり、install_dir は Ruby エージェントのインストール・ディレクトリーです。エージェント・インストール・ディレクトリー内の stacktracer-version.gem ファイルの名前にあるバージョン番号は、ここに入力する必要があるバージョン番号を示しています。デフォルトのインストール・ディレクトリーは、/opt/ibm/apm/agent です。
重要: Ruby on Rails アプリケーションをインストールして実行する際と同じユーザーとして、データ・コレクターをインストールします。
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アプリケーションのホーム・ディレクトリーにナビゲートし、その
Gemfile を開いて、ファイルの末尾に gem 'stacktracer', 'version' という行を追加します。
ここで、version は データ・コレクターのバージョン番号です。このバージョン番号は、Ruby エージェントの install_dir 内にある stacktracer-version.gem ファイルの名前に示されています。
例えば、Ruby データ・コレクターのバージョン 1.0 フィックスパック 8 をインストールする場合は、エージェントのインストール・ディレクトリーに
stacktracer-01.00.08.00.gem ファイルがあります。次に、
gem 'stacktracer', '01.00.08.00' 行をアプリケーションに追加して、データ・コレクターをインストールします。
注: 環境に stacktracer のバージョンが 1 つしか存在しない場合は、gem 'stacktracer' という行をファイルの末尾に追加します。この行でバージョン番号を指定しないでください。
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アプリケーションのホーム・ディレクトリーで
bundle install と入力します。
- Ruby on Rails アプリケーションを再始動します。
タスクの結果
データ・コレクターがインストールおよび構成され、Ruby on Rails アプリケーションが開始されます。
次のタスク
- ログインしていない場合は、Cloud APM コンソールの始動の手順に従ってください。
を選択して、「すべてのマイ・アプリケーション」ダッシュボードを開きます。Ruby アプリケーション・リソース・モニター・ダッシュボードおよび診断ダッシュボードにドリルダウンして、状況要約から個々の要求インスタンスに至るまで Ruby on Rails アプリケーションを監視します。
- 診断データ・コレクターの設定を表示および変更するには、次のトピック診断データ・コレクターの構成に進んでください。
- Cloud
APM UI で要求のメソッド・トレース・データを表示するには、『メソッド・トレースの有効化およびパス表示の調整』を参照してください。
- メソッド・トレースが有効になっているか、データ要求が大きい場合、「out of memory」エラーを受け取ることがあります。このようなエラーを回避するために、JVM ヒープ・サイズを増やすことができます。『JVM ヒープ・サイズの増加』を参照してください。
- Cloud APM コンソール を使用して、1 つ以上の管理対象 Ruby on Rails アプリケーションで診断データの収集をいつでも無効または有効にすることができます。Ruby アプリケーション用の診断データの無効化または有効化を参照してください。この機能はリソース・モニターでは使用できません。