プロセス・データの概要

ビジネス・プロセス・モデルを構成するには、プロセス・データとそれに関する概念を理解する必要があります。

プロセス・データ とは、プロセスの存続期間中に XML ドキュメント内で BPML 内の構成済みの指示に従って蓄積される、ビジネス・プロセスに関連するデータです。ビジネス・プロセスの作成者は、プロセス・データを使用して、プロセス内のアクティビティーを完了するために重要な情報の操作を使用可能にします。以下に例を示します。

サービスがプロセス・データに配置する情報のタイプは、サービス構成および実行されるタスクに応じて、サービスごとに変わります。また、1 次ドキュメントだけで動作し、プロセス・データをまったく使用しないサービスもあります。 プロセス・データと 1 次ドキュメントの両方が、サービスを介して処理中に変更される場合があります。

プロセス・データには、多くの場合以下が含まれます。

プロセス・データは XML であるため、プロセス・モデル内の XPath を使用して、その中の情報にアクセスできます。1 次ドキュメントが XML 形式でない場合でも、XPath ステートメントを使用して 1 次ドキュメントのコンテンツを参照できます (XPath とプロセス・データXPath とプロセス・データを参照)。もう 1 つの利点は、複雑な階層データをプロセス・データ内で直接表すことができることです。

ステップでプロセス・データを必要とせずに 1 次ドキュメントにアクセスするようにサービスを構成することが理想的ですが、複雑なプロセスが必要な結果を最も効率的に得るためには通常、プロセス・データを使用する必要があります。

日常のモニター・アクティビティーでは、ステップでプロセス・データがどのように使用されているか、その詳細を確認する必要がある場合は、プロセス内の個々のステップのプロセス・データを表示することができます。このデータは、「ビジネス・プロセスの詳細」ページを使用して表示します (「管理」メニューから、「ビジネス・プロセス」 > 「現行プロセス」 > 選択したプロセスの ID > 情報 [ステップの「インスタンス・データ」列内] を選択します)。

プロセス・データに関するビジネス・プロセス・モデルの構成についての技術情報が必要な場合は、このトピックの残りの部分が役に立ちます。この内容は、BPML の基本的な知識を前提としています。