ボリューム・グループ
ボリューム・グループ は、さまざまなサイズおよびタイプの 1 から 32 個の物理ボリュームの集合です。
大きなボリューム・グループは、1 から 128 個の物理ボリュームを持つ場合があります。 スケーラブルなボリューム・グループは、最大 1024 個の物理ボリュームを 持つことができます。 各物理ボリュームは、1 システムにつき 1 つのボリューム・グループにしか属せません。 1 つのシステム内に存在し得るアクティブ・ボリューム・グループの最大数は 255 です。
物理ボリュームをボリューム・グループに割り当てると、 その物理ボリュームのストレージ・メディア上の物理ブロックは、 ユーザーがボリューム・グループ作成時に指定したサイズの物理区画に編成されます。
システムをインストールすると、そのシステムの始動に必要な論理ボリュームの基本セットと、 インストール・スクリプトに指定されたその他の論理ボリュームをすべて含む 1 つの ボリューム・グループ (rootvg と呼ばれるルート・ボリューム・グループ) が自動的に作成されます。 rootvg にはページング・スペース、ジャーナル・ログ、ブート・データ、ダンプ・ストレージがあり、 それぞれは固有の別個の論理ボリューム内にあります。 rootvg の属性は、ユーザー定義のボリューム・グループとは異なります。 例えば、rootvg はインポートまたはエクスポートをすることができません。 rootvg でコマンドまたは手順を実行する場合には、その固有の特性に精通していることが必要です。
ボリューム・グループは mkvg コマンドで作成します。 物理ボリュームをボリューム・グループに追加するには extendvg コマンドを使用し、物理ボリュームの変更されたサイズを利用するには chvg コマンドを使用し、 物理ボリュームをボリューム・グループから除去するには reducevg コマンドを使用します。 ボリューム・グループに使用するその他のコマンドには、リスト (lsvg)、除去 (exportvg)、インストール (importvg)、再編成 (reorgvg)、同期化 (syncvg)、使用可能化 (varyonvg)、使用不能化 (varyoffvg) を行うコマンドがあります。
小規模なシステムの場合には、システムに接続されたすべての物理ボリュームから構成されるボリューム・グループが 1 つあれば十分なこともあります。 しかし、各ボリューム・グループに個別にセキュリティー許可を持たせることができるため、 セキュリティー上の理由から複数のボリューム・グループを作成したい場合があります。 また、維持管理中のボリューム・グループ以外のグループをアクティブにしておくことができるため、 ボリューム・グループを複数に分けることによって維持管理が容易になります。 rootvg は常にオンラインである必要があるため、 システム操作に必要な最低数の物理ボリュームのみを入れるようにする必要があります。
migratepv コマンドを使用して、 同じボリューム・グループ内の 1 つの物理ボリュームから別の物理ボリュームにデータを移動することができます。 このコマンドによって、物理ボリュームを解放してボリューム・グループから除去できるようになります。 例えば、置き換えられることになっている物理ボリュームからデータを移動することができます。
物理ボリュームと論理ボリュームの限界を小さくして作成されたボリューム・グループは、 より多くの物理ボリュームおよび論理ボリュームを保持できるフォーマットに 変換することができます。 この操作には、ボリューム・グループ記述域 (VGDA) の拡張のために、 ボリューム・グループ内のすべての物理ボリュームに十分な空き区画が必要です。 必要な空き区画数は、現在の VGDA のサイズおよび物理区画サイズによって異なります。 VGDA はディスクのエッジに置かれ、連続するスペースが必要であるため、 ディスクのエッジに空き区画が必要です。 それらの区画がユーザー用として割り当てられていた場合は、 それらは同じディスク上のその他の空き区画に移行されます。 残りの物理区画は、VGDA 用に区画が減少したことを反映するために、番号が振り直されます。 この再番号付けにより、このボリューム・グループのすべての物理ボリュームでの論理区画から物理区画へのマッピングが変更されます。 リカバリー操作用に論理ボリュームのマッピングを保管している場合は、変換操作の完了後にマップを再度生成してください。 また、マップ・オプションを指定してボリューム・グループのバックアップを取り、 それらのマップを使用して復元しようとすると、区画番号が (縮小のため) 存在しなくなっているために、 復元操作が失敗することがあります。 マップ・オプションを使用する場合、 変換の前および変換直後にバックアップを取るようにお勧めします。 VGDA スペースは実質上増加しているので、すべての VGDA 更新操作 (論理ボリュームの作成、 論理ボリュームの変更、物理ボリュームの追加など) は、実行にかなり長い時間がかかります。