コマンド tprof

標準的なプログラム実行は、アプリケーション・コード、ライブラリー・サブルーチン、およびカーネル・サービスの可変組み合わせです。 多くの場合、チューニングされていないプログラムは、CPU サイクルのほとんどを特定のステートメントまたはサブルーチンで消費します。

tprof コマンドを使用して、調べる特定のステートメントまたはサブルーチンを判別することができます。

tprof コマンドは、プロセス ID と名前ごとに CPU 使用量の詳細なプロファイルを提供する汎用プロファイラーです。 さらに、アプリケーション・レベル、ルーチン・レベル、さらにはソース・ステートメント・レベルでもプロファイルを作成し、グローバル・ビューと詳細ビューの両方を提供します。 さらに、 tprof コマンドは、カーネル・エクステンション、ストリップされた実行可能プログラム、およびストリップされたライブラリーのプロファイルを作成することができます。 stripnm コマンドがシンボル・テーブルを作成するほとんどの実行可能プログラムについて、サブルーチン・レベルのプロファイル作成を行います。 tprof コマンドは、以下のいずれかのコンパイラーによって作成されたすべてのプログラムのプロファイルを作成できます。
  • C
  • C++
  • FORTRAN
  • Java™
tprof コマンドは、CPU アクティビティーのプロファイルのみを作成します。 メモリーやディスクなどの他のシステム・リソースのプロファイルは作成しません。
以下のパラメーターがXrunjpaに追加されている場合、 tprof コマンドは、Java Persistence API (JPA) (-x java -Xrunjpa) を使用して Java Just-in-Time (JIT) ソース行番号と命令を収集するように Java プログラムのプロファイルを作成できます。
  • source= 1。 IBM® Java ランタイム環境 (JRE) 1.5.0 がインストールされている場合、このパラメーターは JIT ソース行収集を有効にします。
  • instructions= 1: JIT 命令の収集を有効にします。