alt_rootvg_op コマンド
目的
既存の代替 rootvg ボリューム・グループに対して操作を実行します。
構文
ボリューム・グループ・ブート・ディスクを判別する場合 (-q):
代替ディスク・ボリューム・グループを名前変更する場合 (-v):
alt_rootvg_op -v new volume group name -d disk [-D]
ボリューム・グループに対してウェイクアップを実行する場合 (-W):
alt_rootvg_op -W -d disk [-D]
ボリューム・グループをスリープ状態にする場合 (-S):
代替ディスク・ボリューム・グループをクリーンアップする場合 (- X):
alt_rootvg_op -X [volume group] [-D]
代替ディスク・ボリューム・グループをカスタマイズする場合 (-C):
alt_rootvg_op -C [-R 解決構成] [-s スクリプト] [-b バンドル名] [-I (I) installp_flags] [- イメージの場所] [「-f」 フィックス・バンドル] [-F (R) フィックス] [-w (W) ファイルセット] [-ADV 値]
説明
alt_rootvg_op コマンドは、特定のボリューム・グループのブート・ディスクになるディスクを判別する場合に使用できます。 -q フラグを使用して、ブート・ディスクを 判別します。 これは、ボリューム・グループが複数のディスクで構成されていて、ブート・リストに変更が必要な場合に有効です。
このコマンドは、代替ディスク・ボリューム・グループの名前を変更する場合にも使用できます。 これが特に有効であるのは、マルチボリューム・グループでの複数代替ディスクの作成、 および名前の識別が必要な場合です。
現行の rootvg と代替ディスクとの間でデータ・アクセスが必要な場合は、alt_rootvg_op コマンドを 使用して、非ブートのボリューム・グループに対してボリューム・グループ「ウェイクアップ」を実行します (-W フラグを使用)。 「ウェイクアップ」によって、そのボリューム・グループはポスト・フェーズ 1 状態に置かれます (つまり、/alt_inst ファイルシステムがマウントされます)。 この時点で、カスタマイズ操作 (-C flag) が
実行できます。 「ウェイクアップ」操作は、chroot 環境でコマンドを実行することを目的としたものではありません。
稼働中のシステムのオペレーティング・システムのバージョンは、「ウェイクアップ」操作の対象となるボリューム・グループのオペレーティング・システムのバージョン以上である必要があります。 そのため、LPAR を altinst_rootvg ボリューム・グループからブートし、old_rootvg ボリューム・グループを「ウェイクアップ」する必要があります。 altinst_rootvg ボリューム・グループ内のオペレーティング・システムが、実行中のシステムのオペレーティング・システムよりも高いテクノロジー・レベル (TL) またはサービス・パック (SP) レベルである場合、「ウェイクアップ」操作は許可されますが、altinst_rootvg ボリューム・グループに対する一部の操作が正しく機能しない可能性があります。
alt_rootvg_op コマンドを使用しても、 FORCE 環境変数が Yes に設定されていない限り、オペレーティング・システム・バージョンが上位のボリューム・ グループを対象として「ウェイクアップ」を行わせることはありません。
- 「ウェイクアップ」の対象となったボリューム・グループは、altinst_rootvg に名前が変更されます。
- 「ウェイクアップ」の対象となったボリューム・グループに対しては、フェーズ 3 は実行しないでください。
- 「ウェイク」状態のボリューム・グループがある場合は、システムをリブートしないでください。 システムをリブートすると、「ウェイク」状態にあるボリューム・グループに損傷やデータ損失が生じる恐れが あります。 「ウェイク」状態のボリューム・グループは、-S フラグを使用して「スリープ状態」にできます。
- alt_rootvg_op コマンドで -a フラグを使用すると、RPM ユーティリティーは必要条件の自動インストールをサポートしないため、一部の Red Hat Package Manager (RPM) ソフトウェアをインストールできません。
データ・アクセスが必要でなくなったら、alt_rootvg_op コマンドを使用 すれば、-S フラグの使用によって、「ウェイク」状態のボリューム・グループをスリープ状態に できます。 ターゲット代替 rootvg 上のブート・イメージは、必要に応じて -t フラグを使用して再ビルドできます。 スリープ状態化操作によって、代替ボリューム・グループ は非アクティブ状態に戻ります。
代替ディスク・ボリューム・グループのクリーンアップ時には、alt_rootvg_op コマンドで -X フラグを使用して、altinst_rootvg ボリューム・ グループ定義を ODM データベースから除去します。 この操作が実行される 時点で、ターゲット・ボリューム・グループがオフに変更されている場合は、ターゲット・ボリューム・グループに 関連する ODM 定義のみが除去されます。 実ボリューム・グループ・データは除去されません。 ボリューム・グループがブート可能な場合は、ブート・リストを このボリューム・グループ内のブート・ディスクに設定することによって、まだそのボリューム・グループからのリブート ができます。 -X フラグは、ボリューム・グループ名を 引数として受け入れ、デフォルトで altinst_rootvg ボリューム・グループに 作用します。
- ソフトウェアおよびソフトウェア更新のインストール。 この操作の適用対象は、rootvg コピー操作によって作成された代替ボリューム・グループのみに限ってください。
- カスタマイズ・スクリプトの実行
- resolv.conf ファイルのコピー。
フラグ
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| -a | これは、可能であれば RPM イメージを更新します。 このフラグはデフォルトでは設定されません。 -a フラグは、-b update_all フラグおよび -l フラグとともに使用する必要があります。 |
| -b bundle_name | オプションのファイルのパス名と、rootvg クローンの作成後にインストールされるパッケージまたはファイルセットのリストを指定します。 このオプションを指定するときは、-l フラグも使用する必要があります。 |
| -C | アクティブ状態の rootvg ボリューム・グループに対してカスタマイズ 操作を実行します。 |
| -d target_disk | 特定の操作のターゲットとなるターゲット・ディスクの名前 (複数の場合もある) をスペースで区切ったリストを指定します。 |
| -D | デバッグをオンにします (-x 出力を設定します)。 |
| -f fix_bundle | オプションのファイルと、rootvg のクローン作成後にインストールする APAR のリスト。 このオプションを指定するときは、-l フラグも使用する必要があります。 |
| -F fixes | rootvg のクローン作成後にインストールする APAR (例えば、IY123456) のオプションのリスト。 このオプションを指定するときは、-l フラグも使用する必要があります。 |
| -I installp_flags | 新しいファイルセットを更新、またはクローンの altinst_rootvg にインストールするときに使用するフラグ。 デフォルトのフラグは、-acgX です。 このオプションを指定するときは、-l フラグも使用する必要があります。 |
| -l images_location | rootvg のクローン作成の後で適用する installp イメージまたは更新の場所。 これは、ディレクトリーの絶対パス名でもデバイス名 ( /dev/rmt0 のような) でもかまいません。 |
| -q | ボリューム・グループのブート・ディスクを判別します。 |
| -R resolv_conf | rootvg 内の既存のファイルを置き換える resolv.conf ファイル。 絶対パス名を指定する 必要があります。 |
| -s script | カスタマイズ・フェーズ中に実行される オプションのカスタマイズ・スクリプト。 このファイルは実行可能ファイルでなければなりません。 このスクリプトは、/alt_inst ファイルシステムがアンマウントされる前に、稼働中のシステムで呼び出されるので、リブートの前に、稼働中のシステムから /alt_inst ファイルシステムに、ファイルがコピーできます。 |
| -S | 直前の「ウェイク」操作の対象となったルート・ボリューム・グループをスリープ状態化します。 |
| -t | ボリューム・グループを「スリープ状態化」する前に、代替ブート・イメージ を再ビルドします。 このフラグが有効に使用できるのは、クローン作成またはコピーのインストール操作で作成された 代替ルート・ボリューム・グループの場合のみです。 -t フラグでは、-S フラグを必要とします。 |
| -v Name | 代替ディスク・ボリューム・グループの名前を、Name パラメーターで 指定されている名前に変更します。 |
| -V | 詳細出力をオンにします。 |
| -w filesets | rootvg のクローン作成後にインストールするファイルセットの リスト。 このオプションを指定するときは、-l フラグも使用する必要があります。 |
| -w | target_disk 上にあるルート・ボリューム・グループに 対して、ウェイクアップを実行します。 |
| -X | altinst_rootvg ボリューム・グループ定義を ODM データベースから削除します。 |
終了状況
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 0 | すべての alt_rootvg_op 関連操作が正常に完了しました。 |
| >0 | エラーが発生しました。 |
例
- 新規の代替ディスクからブートした後で、元の rootvg ODM データベース項目を除去するには、次のコマンドを入力します。
alt_rootvg_op -X old_rootvg - 現在の代替ディスクのインストール操作をクリーンアップするには、次のコマンドを入力します。
alt_rootvg_op -X - 複数の物理ボリュームを持つボリューム・グループ用のブート・ディスクを判別するには、次のコマンドを入力します。
例示alt_rootvg_op -q -d hdisk0# lspv hdisk0 00006091aef8b687 old_rootvg hdisk1 00076443210a72ea rootvg hdisk2 0000875f48998649 old_rootvg # alt_rootvg_op -q -d hdisk0 hdisk2 - alt_disk_install のボリューム・グループ名を変更するには、次のコマンドを入力します。
例示alt_rootvg_op -v alt_disk_530 -d hdisk2# lspv hdisk0 00006091aef8b687 rootvg hdisk1 00000103000d1a78 rootvg hdisk2 000040445043d9f3 altinst_rootvg hdisk3 00076443210a72ea altinst_rootvg hdisk4 0000875f48998649 None hdisk5 000005317c58000e None # alt_rootvg_op -v alt_disk_432 -d hdisk2 #lspv hdisk0 00006091aef8b687 rootvg hdisk1 00000103000d1a78 rootvg hdisk2 000040445043d9f3 alt_disk_432 hdisk3 00076443210a72ea alt_disk_432 hdisk4 0000875f48998649 None hdisk5 000005317c58000e None - 新しい代替ディスクからブートした後で、元の rootvg を「ウェイクアップ」するには、次のコマンドを入力します。
alt_rootvg_op -W -d hdisk0 - 「ウェイクアップ」が実行されたボリューム・グループを「スリープ状態」にして、ブート・イメージをビルドし直すには、次のコマンドを入力します。
alt_rootvg_op -S -t - アクティブ状態の代替 rootvg を /updates 内で使用できる
最新ファイルセット・レベルに更新し、それを代替ルート・ボリューム・グループ内に
インストールするには、次のコマンドを入力します。
alt_rootvg_op -C -b update_all -l /updates - アクティブな代替 rootvg を、/updates ディレクトリーにある最新のファイルセット・レベルと RPM イメージに更新し (可能な場合)、そのイメージを代替ルート・ボリューム・グループにインストールするには、次のコマンドを入力します。
alt_rootvg_op -C -b update_all -l /updates -a
ロケーション
/usr/sbin/alt_rootvg_op
ファイル
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| /usr/sbin/alt_rootvg_op | alt_rootvg_op コマンドが含まれます。 |