ios_mksysb を使用した仮想入出力サーバーのインストール

Mksysb の ios_mksysb リソースを使用して Hardware Management Console (HMC) または Integrated Virtualization Manager によって管理される環境に Virtual I/O Server (VIOS) をインストールするには、以下の手順を使用できます。

前提条件

  • ネットワーク・インストール管理 (NIM) マスターが構成され、SPOT リソースおよび mksysb リソースが定義されている必要があります。 NIM マスターの構成と基本インストール・リソースの作成を参照してください。

    mksysb リソースは、VIOS NIM 管理クライアントから作成できます。

    注: VIOS メディアの mksysb ファイルを生成するときにファイル・サイズの制約があるため、VIOS メディア上の mksysb は複数のファイルに分割されます。 分割された mksysb ファイルは、メディアからシステムのハード・ディスクにコピーする際に結合する必要があります。 次の例は、/mnt ディレクトリーにマウントされている VIOS メディアを示しています。
    cat /mnt/nimol/ioserver_res/mksysb \
    /mnt/nimol/ioserver_res/mksysb2 > /export/mksysb/vio_mksysb

    mksyb ファイルは、複数の VIOS メディアに分割されている可能性があります。 このような場合は、マルチボリューム VIOS メディアから上記の例に記載されている cat コマンドを使用して、mksysb ファイルを 1 つのファイルに連結する必要があります。

    mksysb ファイルを NIM ios_mksysb リソースとして定義します。

    また、次のコマンドを使用して VIOS から mksysb イメージを作成することもできます。
    nim -o define -t ios_mksysb
    mksysb リソースの定義を参照してください。
  • インストールする NIM VIOS クライアントは、NIM 環境に既に存在していなければなりません。 クライアントを NIM 環境に追加するには、「 NIM 環境への VIOS 管理オブジェクトの追加」を参照してください。
  • SPOT リソースは、ios_mksysb リソースから作成する必要があります。 これを行うには、source 属性の値に ios_mksysb NIM オブジェクトを指定して SPOT リソースを定義します。
  • bosinst_data リソースは、VIOS メディアからコピーでき、NIM bosinst_data リソースとして定義するか、新規リソースとして定義できます。 新規の bosinst_data リソースを定義するには、システムの /usr/lpp/bos.inst/bosinst.template から bosinst.data テンプレートをコピーし、RECOVER_DEVICES=Default を設定します。 ios_mksysb リソースを特定のディスクにデプロイする場合は、bosinst.datatarget_disk_data セクションに VIOS サーバーのディスク情報が必要です。 bosinst.data の詳細については、bosinst.data ファイルに関する資料を参照してください。
  • ios_mksysb インストールにより、VIOS と基本オペレーティング・システムが仮想入出力サーバーにリストアされます。
  • ios_mksysb イメージによって、1 つのシステム・イメージのクローンを複数のターゲット・システムに作成できます。