ipcrm コマンド

目的

メッセージ・キュー、セマフォー・セット、または共用メモリーの ID を除去します。

構文

ipcrm [ -m SharedMemoryID ] [ -M SharedMemoryKey ] [ -q MessageID ] [ -Q MessageKey ] [ -s SemaphoreID ] [ -S SemaphoreKey ] [ -@ WparName ]

ipcrm -r {-q|-m|-s} [ -@ WparName ] Name

ipcrm -r -u [-o Owner] [-g Group ] [ -@ WparName ]

説明

ipcrm コマンドは、1 つ以上のメッセージ・キュー、セマフォー・セットまたは共用メモリー ID を除去します。

注: ワークロード・パーティション内で実行される場合、-@ オプションはサポートされていません。

フラグ

項目 説明
-g Group 指定されたグループとマッチングする名前なしのセマフォーの除去を制限します。
-m SharedMemory ID 共有メモリーの識別コード SharedMemoryID を除去します。 最後のタスク消去操作の後に、SharedMemoryID に関連する共用メモリー・セグメントとデータ構造体も除去されます。
-M SharedMemoryKey SharedMemoryKey キーによって作成された共用メモリー ID を除去します。最後のタスク消去操作の後に、関連する共用メモリー・セグメントとデータ構造体も除去されます。
-o Owner 指定された所有者とマッチングする名前なしのセマフォーの除去を制限します。
-q MessageID メッセージ・キュー識別コード MessageID とそれに関連するメッセージ・キューおよびデータ構造体を除去します。
-Q MessageKey MessageKey キーで作成されたメッセージ・キュー ID とそれに関連するメッセージ・キューおよびデータ構造体を除去します。
-r 名前付き、または名前なしのリアルタイム・プロセス間通信オブジェクトを除去します。 名前付きのリアルタイム・オブジェクトは、リアルタイム・メッセージ・キューまたは (-q)、リアルタイム共用メモリー (-m )、またはリアルタイム・セマフォー (-s) であり、そしてその Name で識別されます。
-s SemaphoreID セマフォー識別コード SemaphoreID とそれに関連するセマフォー・セットおよびデータ構造体を除去します。
-S SemaphoreKey SemaphoreKey キーで作成されたセマフォー ID とそれに関連するセマフォー・セットおよびデータ構造体を除去します。
-u すべてのリアルタイム名前なしセマフォーを除去します。 破壊された名前なしセマフォー上のディスクリプターを使用すると、未指定の振る舞いを引き起こす場合があります。
-@ WparName workload partition WparName 内の指定されたプロセス間通信構成体を除去します。

msgctlshmctlsemctl のそれぞれのサブルーチンに関する項で除去操作の詳細を説明しています。 ID とキーは、ipcs コマンドを使用して検索できます。

セキュリティー

RBAC ユーザーおよび Trusted AIX ユーザーへの注意: このコマンドは特権命令を実行できます。 特権命令を実行できるのは特権ユーザーのみです。 権限および特権についての詳細情報は、「セキュリティー」の『特権コマンド・データベース』を参照してください。 このコマンドに関連した特権および権限のリストについては、lssecattr コマンドまたは getcmdattr サブコマンドの項を参照してください。

SharedMemoryID 18602 に関連する共用メモリー・セグメントを除去するには、次のように入力します。

ipcrm -m 18602