自動的に実行するコマンド

いくつかのコマンドは、アカウンティング・データを自動的に収集します。

cron デーモンによって通常実行されるいくつかのコマンドは、自動的にアカウンティング・データを収集します。 これらのコマンドは以下のとおりです。
runacct
主な日次アカウンティング手順を処理します。 プライム・タイム以外の時間に cron デーモンによって通常開始されると、runacct コマンドは、いくつかの他のアカウンティング・コマンドを呼び出して、アクティブ・データ・ファイルを処理し、ユーザー名別にソートしたコマンド使用およびリソース使用量要約を作成します。 このコマンドはまた acctmerg コマンドを呼び出して日次要約レポート・ファイルを作成し、ckpacct コマンドを呼び出してアクティブ・データ・ファイルの保全性を保持します。
ckpacct
pacct ファイル・サイズを処理します。 これらのレコードを処理している途中で障害が起きたとき runacct 手順を再始動しなければならない場合、pacct ファイルをいくつかの小さなファイルにしておくと好都合です。 ckpacct コマンドは /var/adm/pacct アクティブ・データ・ファイルのサイズを検査し、 そのファイルのサイズが 500 ブロックを超えていると、このコマンドは turnacct switch コマンドを呼び出してプロセス・アカウンティングを一時的にオフにします。 データは新しい pacct ファイルである、/var/adm/pacct x に転送されます。 (x は新しい pacct ファイルが作成されるたびに増えていく整数です。) 空きディスク・ブロックの数が 500 以下になると、ckpacct コマンドは turnacct off コマンドを呼び出してプロセス・アカウンティングをオフにします。
dodisk
acctdisk コマンド、および diskusg コマンドか acctdusg コマンドのどちらかを呼び出して、ディスク使用レコードを /var/adm/acct/nite/dacct ファイルに書き込みます。 このデータはあとで日次レポートにマージされます。
dodisk
acctdisk コマンド、および diskusg コマンドか acctdusg コマンドのどちらかを呼び出して、ディスク使用レコードを /var/adm/acct/nite/dacct ファイルに書き込みます。 このデータはあとで日次レポートにマージされます。
monacct
日次レポートから定期的な要約レポートを作成します。
sa1
バイナリー・データを収集して、/var/adm/sa/sa dd ファイルに保管します (dd は日を表します)。
sa2
/var/adm/sa/sadd ファイルに日次レポートを書き込みます (dd は日を表します)。 このコマンドは、1 週間以上入っていたレポートを /var/adm/sa/sadd ファイルから除去します。

他のコマンドは cron デーモン以外の手順によって自動的に実行されます。

startup
/etc/rc ファイルに追加されると、startup コマンドはアカウンティング・システムのための始動手順を開始します。
shutacct
acctwtmp コマンドを呼び出して、 行を /var/adm/wtmp ファイルに書き込むことにより、 アカウンティングがオフにされた時刻を記録します。 そのあと、turnacct off コマンドを呼び出してプロセス・アカウンティングをオフにします。