aixterm コマンド
目的
拡張 X Window システム 端末エミュレーターを初期化します。
構文
aixterm [ -ah ] [ -ar ] [ -autopush ] [ -b NumberPixels ] [ -bd Color ] [ -bg Color ] [ -bw NumberPixels ] [ -cc CharRange:Value [ ,... ] ] [ -cr Color ] [ -csd CharShape ] [ -cu ] [ -C ] [ -display Name:Number ] [ -dw ] [ -f0 Font ] [ -f1 Font ] [ -f2 Font ] [ -f3 Font ] [ -f4 Font ] [ -f5 Font ] [ -f6 Font ] [ -f7 Font ] [ -f0 FontSet ] [ -f1 FontSet ] [ -f2 FontSet ] [ -f3 FontSet ] [ -f4 FontSet ] [ -f5 FontSet ] [ -f6 FontSet ] [ -f7 FontSet ] [ -fb Font ] [ -fg Color ] [ -fi FontSet ] [ -fn Font ] [ -fs Font ] [ -fullcursor ] [ -geometry Geometry ] [ #geometry Geometry ] [ -help ] [ -i ] [ -ib File ] [ -im InputMethod ] [ -j ] [ -keywords ] [ -lang Language ] [ -l ] [ -leftscroll ] [ -lf File ] [ -ls ] [ -mb ] [ -mc Number ] [ -ms Color ] [ -mn ] [ -n IconName ] [ -name Application ] [ -nb Number ] [ -nobidi ] [ -nonulls ] [ -nss NumShape ] [ -orient Orientation ] [ -outline Color ] [ -po Number ] [ -ps ] [ -pt Preedit ] [ -reduced ] [ -rfb Font ] [ -rfi Font ] [ -rfn Font ] [ -rfs Font ] [ -rf0 Font ] [ -rf1 Font ] [ -rf2 Font ] [ -rf3 Font ] [ -rf4 Font ] [ -rf5 Font ] [ -rf6Font ] [ -rf7 Font ] [ -rf0 FontSet ] [ -rf1 FontSet ] [ -rf2 FontSet ] [ -rf3 FontSet ] [ -rf4 FontSet ] [ -rf5 FontSet ] [ -rf6 FontSet ] [ -rf7 FontSet ] [ -rv ] [ -rw ] [ -s ] [ -sb ] [ -sf ] [ -si ] [ -sk ] [ -sl NumberLines ] [ -sn ] [ -st ] [ -suppress ] [ -symmetric ] [ -T Title ] [ -text TextType ] [ -ti ] [ -tm String ][ -tn TerminalName ] [ -ut ] [ -v ] [ -vb ] [ -W ] [ -xrm String ] [ -132 ] [ -e Command ]
説明
aixterm コマンドは、拡張 X Window システム と直接対話しないプログラム用の標準端末タイプを提供します。 このコマンドは、VT102 端末または高機能端末 (HFT) 用のエミュレーションを提供します。 VT102 モードは -v フラグにより有効になります。
aixterm は、一度に 16 色の表示をサポートしています。
aixterm 端末は、カーソル制御、行の移動と削除、そして aixterm プライベート機能などの端末機能を実行するエスケープ・シーケンスをサポートしています。
特殊な aixterm 端末機能 (スクロール・バーなど) の多くは、 一組のプライベート aixterm コマンド・エスケープ・シーケンスを使って、プログラムの制御下で修正できます。 また、エスケープ・シーケンスを使って、タイトル・バー内のタイトルも変更できます。
aixterm ウィンドウには、次に示す 3 種類の領域があります。
- スクロール・バー
- 状況表示行
- 端末ウィンドウ
デフォルトでは、最初は端末ウィンドウだけが表示されます。
端末ウィンドウは、端末エミュレーション用の領域です。 ユーザーがウィンドウを作成すると、疑似ターミナルが割り当てられ、コマンド (通常はシェル) が開始されます。
aixterm コマンドは、マウス・カーソルがウィンドウに入ると (選択された状態)、自動的にウィンドウ境界とテキスト・カーソルを強調表示し、マウス・カーソルがウィンドウから出ると (選択解除された状態)、その強調表示を解除します。ウィンドウがフォーカス・ウィンドウであれば、マウス・カーソルの位置に関係なく強調表示されます。どのウィンドウ・マネージャーも、AIXwindows ウィンドウ・マネージャー (MWM) の場合と同様に、aixterm の境界はカバーしますが、強調表示および境界カラーは表示されません。
WINDOWID 環境変数は、aixterm ウィンドウのリソース ID 番号に設定されます。
aixterm ウィンドウ内で実行する場合は、TERM 環境変数は TERM=aixterm になります。
ホーム・マシン上の TERM 環境変数により、リモート・マシン上の TERM 環境変数が何になるかが決まります (ただしユーザーの .profile によりオーバーライドされた場合を除きます)。
rlogin、tn、または rsh コマンドを使って別のマシンにログインする場合は、TERM 環境変数を aixterm に設定する必要があります。 この操作を行わなければ、以下の 2 つのコマンド・ライン操作を実行できます。
- TERM=aixterm
- export TERM
別のシステムにログインしようとしたときにコマンド (例えば、vi コマンド) が端末タイプ aixterm を認識しない場合は、リモート・システムで次の 1 回限りの操作を実行してください。
- su
- cd/tmp
- mkdir Xxxxx
- cd Xxxxx
- ftp LocalSystemName
- cd /usr/share/lib/terminfo
- get ibm.ti
- quit
- TERMINFO=/tmp/ Xxxxx
- export TERMINFO
- tic ibm.ti
- ls
- ls a
- mkdir /usr/share/lib/terminfo/a
- cp a/aixterm* /usr/share/lib/terminfo/a
- cd /tmp
- rm -r /tmp/ Xxxxx
- exit
- リモート・マシンで次のように入力します。
- TERM=aixterm
- export TERM
アラビア語/ヘブライ語のサポート
aixterm コマンドは、アラビア語やヘブライ語などのような双方向言語をサポートします。このコマンドにより、ウィンドウをオープンしてアラビア語/ヘブライ語のアプリケーションを使うことができます。Arabic/Hebrew ウィンドウを作成するには、-lang フラグを伴うアラビア語またはヘブライ語のロケール (ar_AA、Ar_AA、iw_IL、または Iw_IL) を指定するか、または、システム用の SMIT からアラビア語またはヘブライ語のロケールを事前定義します。
Arabic/Hebrew ウィンドウは、両方向のテキスト表示をサポートします。 したがって、英語と、アラビア語またはヘブライ語のテキストを同じ行に表示できます。Arabic/Hebrew ウィンドウでは以下の点が異なります。
- 画面方向
- テキスト・モード
- 文字の形状
- 数値表現
- 状況表示行
画面方向
Arabic/Hebrew ウィンドウでの画面方向は、左から右、右から左のどちらにも設定できます。 フラグまたは .Xdefaults ファイルで特に指定しない限り、デフォルトの方向は左から右です。 このウィンドウがアクティブな間は、特殊なキーの組み合わせを使って画面方向を反転させることができます。必要に応じて画面方向を反転させることができます。
テキスト・モード
Arabic/Hebrew ウィンドウでは、次に示す 2 つのテキスト・モードと、それに対応する操作がサポートされます。
- 暗黙
- ビジュアル
暗黙テキスト・モードでは、文字は入力されたときと同じ順序で格納されます。 テキストは、表示されるときにのみその表示フォーマットに変換されます。ビジュアル・テキスト・モードでは、各文字はウィンドウに表示されるとおりに格納されます。
文字の形状
Arabic/Hebrew ウィンドウでは、アラビア語とヘブライ語のテキストが、そのコンテキストに応じて異なるフォーマットで表示されます。 テキストは以下のいずれかのフォーマットで表示されます。
- 自動
- 分離
- 初期
- 中間
- 最終
アラビア語/ヘブライ語は、パススルー・モードに従って設定することもできます。
数値表現
数値は、アラビア数字かヒンディ数字、またはパススルー・モードで表示できます。 暗黙テキスト・モードでは、数値をそのコンテキストに従ったフォーマットで表示することもできます。 したがって、アラビア数字を英語のテキスト内に表示したり、ヒンディ数字をアラビア語のテキストに表示できます。
状況表示行
Arabic/Hebrew ウィンドウには、ウィンドウの現在の状況を示すオプションの状況表示行を表示できます。 状況表示行には以下の値が入っています。
値 | 現在の設定 |
---|---|
E | 英語 |
N | 各国語 |
SCR-> | 左から右への画面方向 |
<-SCR | 右から左への画面方向 |
alef | 自動形状モード |
blank | パススルー形状モード |
ghain | 現在使用されている形状モードで表示 |
I | 暗黙テキスト・モード |
V | ビジュアル・テキスト・モード |
U | コンテキスト番号 |
A | アラビア数字 |
H | ヒンディ数字 |
P | 数字用のパススルー |
注: データのソートを効率化するには、暗黙テキスト・モード (デフォルトのテキスト・モード) を使用します。
Arabic/Hebrew ウィンドウでは、特定の設定値を変更するために次のキーの組み合わせを使用します。
キーの組み合わせ | 目的 |
---|---|
Alt + Enter | 画面の方向を反転させます。 |
Alt + Right Shift | Arabic/Hebrew 語のキーボード層を使用可能にします。 |
Alt + Left Shift | 英語のキーボード層を使用可能にします。 |
次の組み合わせは暗黙モード専用です。
項目 | 説明 |
---|---|
Alt + Kpd* | 列見出しを調整します。 |
次の組み合わせはビジュアル・モード専用です。
項目 | 説明 |
---|---|
Alt + Kpd 1 | 文字の形状を初期フォーマットで設定します。 |
Alt + Kpd 2 | 文字の形状を分離フォーマットで設定します。 |
Alt + Kpd 3 | 文字の形状をパススルー・フォーマットで設定します。 |
Alt + Kpd 4 | 文字の形状を自動的に設定します (暗黙モードの場合も有効です)。 |
Alt + Kpd 7 | 文字の形状を中間フォーマットで設定します。 |
Alt + Kpd 8 | 文字の形状を最終フォーマットで設定します。 |
Shift + Kpd / | プッシュ・モード (プッシュ/プッシュ終了) を切り替えます。 |
Alt + Kpd / | 自動プッシュ機能を切り替えます。 |
aixterm コマンドのデータ・ストリーム・サポート機能の使用法
次のリストは、aixterm コマンドがサポートするエスケープ・シーケンスの一覧です。
エスケープ・シーケンスには、ウィンドウの表示領域と同じサイズの代替画面バッファーを、アクティブ化したり非アクティブ化したりするものがあります。 この機能により、画面の内容の保管や復元ができます。代替画面がアクティブ化されると、現行画面は保管され、代替画面と置換されます。ウィンドウをスクロールして保管した行は、オリジナル画面が復元されるまで、使用不可となります。
以下の表の右端の欄で使用されている省略語の意味は次のとおりです。
- Xv
- VT100 モードで実行する aixterm コマンドによりサポートされます。
- Xh
- HFT モードで実行する aixterm コマンドによりサポートされます。
- H
- HFT データ・ストリーム内にあります。
- V
- VT100 データ・ストリーム内に検出されます。
項目 | 説明 |
---|---|
BEL |
|
BS |
|
HT |
|
LF |
|
VT |
|
FF |
|
CR |
|
SO |
|
SI |
|
DCI |
|
DC3 |
|
CAN |
|
SUB |
|
ESC |
|
SS4 |
|
SS3 |
|
SS2 |
|
SS1 |
|
cbt |
|
cha |
|
cht |
|
ctc |
|
cnl |
|
cpl |
|
cpr |
|
cub |
|
cud |
|
cuf |
|
cup |
|
cuu |
|
cvt |
|
da1 |
|
dch |
|
decaln |
|
deckpam |
|
deckpnm |
|
decrc |
|
decsc |
|
decstbm |
|
dl |
|
dsr |
|
dmi |
|
emi |
|
ea |
|
ed |
|
ef |
|
el |
|
ech |
|
hts |
|
hvp |
|
ich |
|
il |
|
ind |
|
ls2 |
|
ls3 |
|
nel |
|
ksi |
|
pfk |
|
rcp |
|
ri |
|
ris |
|
rm |
|
sapv |
|
scp |
|
scs |
|
sd |
|
sl |
|
spd |
|
sr |
|
srs |
|
ss2 |
|
ss3 |
|
su |
|
sgr |
|
sg0a |
|
sg1a |
|
sm |
|
tbc |
|
VTD |
|
VTL |
|
VTR |
|
vts |
|
xes |
|
xrs |
|
xhs |
|
xss |
|
xgs |
|
xst |
|
コピー、ペースト、および再実行機能
端末ウィンドウを作成する場合、aixterm コマンドによって、テキストを選択し、コピー、ペーストおよび再実行ボタン機能を使用して、同じウィンドウまたは他のウィンドウでそのテキストをコピーすることが可能になります。 これらのテキスト機能は、HFT および VT102 エミュレーションで使用可能です。 ボタンを押している間は、選択したテキストが強調表示されています。
コピー、ペーストおよび再実行ボタン機能は以下のように実行されます。
項目 | 説明 |
---|---|
コピー | 左ボタンを使用して、テキストをカット・バッファーに保管します。
aixterm コマンドは、ボックス・カットではなくテキスト・カットを実行します。
カーソルをテキストの頭に移動し、ボタンを押したままカーソルをその領域の終わりまで移動し、そしてボタンを離します。
ボタンが離されると、選択されたテキストは強調表示され、グローバル・カット・バッファーに保存され、PRIMARY 選択になります。
複数クリックは、ボタンを離した時からボタンを再び押す時までで決定されます。したがって、選択の最中に選択単位を変更することができます。 右ボタンにより、現在選択している部分を拡大できます。 選択部分の左端よりも右端に近い方へ移動している間にこのボタンを押すと、選択部分の右端を拡張または縮小します。 選択部分の左端を超えて選択部分を縮小すると、aixterm コマンドは、ユーザーが実際に左端を認識しているものと想定して元の選択部分を復元し、選択部分の左端を拡張または縮小します。 拡張は、最後に実行された選択または拡張のときに使用された選択単位モードで開始されます。 複数クリックをすれば、選択単位を一巡することができます。 |
ペースト | 一度に両方のボタン (または 3 ボタン・マウスの中央のボタン) を押すと、 テキストが PRIMARY 選択から、またはカット・バッファーから、 マウス・カーソルがある端末ウィンドウに表示 (ペースト) されます。 その際、テキストはキーボード入力として挿入されます。 |
再実行 | Shift キーと左マウス・ボタンを押すと、カーソルから (ボタンを離した時に) 行末までの (改行を含む) テキストを取り込み、グローバル・カット・バッファーにそれを保存し、すぐにその行を、キーボード入力として挿入することにより、再入力します。選択されたテキストは、強調表示されます。 最初の行からマウス・カーソルを移動させると選択はキャンセルされます。 最初のカーソル・ポイントより先にテキストが存在しない場合、 aixterm コマンドはベルを鳴らしてエラーを示します。 |
末尾の改行文字を除いて、テキストをカットし、ペーストすることによっていろいろなウィンドウの複数の場所からテキストを取り込み、そのシェルに対する 1 つのコマンドを形成することができます。 例えば、プログラムからの出力を取り込み、希望するエディターに挿入することができます。 カット・バッファーはいろいろなアプリケーション全体で共用されるので、内容の分かっているファイルと考えることができます。 端末エミュレーターおよび他のテキスト・プログラムは、カット・バッファーをテキスト・ファイル (すなわちテキストが改行文字によって区切られている) であるかのように扱う必要があります。
メニューの使用法
aixterm コマンドは、次の 2 つの異なるメニューを持っています。
- オプション
- モード
各メニューは、キーとボタンを正しい組み合わせで押すことにより、ポップアップします。 大部分のメニューは、水平線によって分離された 2 つのセクションに分割されています。 上の部分には、各種のモードが入っています。これらのモードは変更することができます。現在活動状態にあるモードには、その横にチェック・マークが表示されます。 これらのモードの 1 つを選択すると、その状態が切り替わります。 メニューの下の部分には、コマンド項目があります。これらの中の 1 つを選択すると、表示されている機能が実行されます。
オプション・メニューは、マウス・カーソルがウィンドウ内にあるときに、Ctrl キーと左マウス・ボタンを同時に押すと開きます。このメニューには、すべてのエミュレーション・モードに適用される項目が含まれています。
モード・メニューは、各エミュレーション・モードに対して各種のモードを設定します。 メニューは、マウス・カーソルがウィンドウ内にある時に、Ctrl キーと中央マウス・ボタンを同時に押すことによって起動されます。 このメニューのコマンド・セクションで、ソフト・リセット・エントリーがスクロール領域をリセットします。これは、プログラムがスクロール領域を間違ってセットしたままにしておいた場合に便利です。 フル・リセット・エントリーは、aixterm コマンドがコマンド・ライン・オプションの処理を終了した後、スクリーンをクリアし、タブを 8 カラムごとにリセットし、端末モード (ラップおよび低速画面移動など) を初期状態にリセットします。自動改行オプションをオンにすると、復帰、垂直タブ、または用紙送りを受け取ったときに復帰が追加されます。一般的にシェルは、これを垂直タブや用紙送りのためでなく、ライン・フィードのために行います。
スクロール・バー
aixterm コマンドは、オプションのスクロール・バーをサポートしています。スクロール・バーの上段にはスクロール・ボタン、下段にはスクロール領域が表示されます。 スクロール・バーは、ユーザーが表示を要求するまでは非表示になっています。
スクロール領域には、現在ウィンドウに表示されている (強調表示されている) テキストの位置と量が、スクロール・バッファーに実際に保管されているテキストの量を基準として相対的に表示されます。 スクロール・バッファー内に保存されるテキストが増えると (最大値まで)、強調表示される領域が小さくなります。
スクロール・ボタンを押すと、保管されたテキストの範囲内でウィンドウが上下にスクロールします。 右ボタンをクリックするとウィンドウ内のカーソル位置が上に移動し (テキストが下方にスクロールされる)、左ボタンをクリックするとウィンドウ内のカーソル位置が下に移動します (テキストが上方にスクロールされる)。スクロールの量は、Shift および Ctrl キーで変更されます。どちらのキーも押さなければ、ウィンドウは一度に 1 行ずつスクロールします。Shift キーを押すと、テキストは一度に全ウィンドウから 1 行差し引いた分だけスクロールします。 Ctrl キーを押すと、テキストは、ファイルの最上端または最下端に置かれます。
文字クラス
左マウス・ボタン (コピー機能) を素早く続けて 2 回クリックすると、 同じクラス (例えば、文字、ホワイト・スペース、句読点など) のすべての文字が選択されます。 選択の好み (例えば、ファイル名の全体を選択するか、個々のサブネームのみを選択するかなど) は人によって違うので、 charClass (CharClass クラス) リソースを使って、デフォルトのマッピングをオーバーライドすることができます。
charClass リソースは、 CharRange:Value の対の リストです。CharRange (範囲) は、 設定する 1 つ以上の文字の ASCII コードに対応する、0 から 127 までの範囲内の単一の数値または小さい方から大きい方への順に 並べられた数値です。Value (値) は任意ですが、デフォルト・テーブルでは、セット内に発生する、最初の文字の文字番号が使用されます。
デフォルト・テーブルは次のとおりです。
static int charClass[128] = {
/* NUL SOH STX ETX EOT ENQ ACK BEL */
32, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1,
/* BS HT NL VT NP CR SO SI */
1, 32, 1, 1, 1, 1, 1, 1,
/* DLE DC1 DC2 DC3 DC4 NAK SYN ETB */
1, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1,
/* CAN EM SUB ESC FS GS RS US */
1, 1, 1, 1, 1, 1, 1, 1,
/* SP ! " # $ % & ' */
32, 33, 34, 35, 36, 37, 38, 39,
/* ( ) * + , - . / */
40, 41, 42, 43, 44, 45, 46, 47,
/* 0 1 2 3 4 5 6 7 */
48, 48, 48, 48, 48, 48, 48, 48,
/* 8 9 : ; < = > ? */
48, 48, 58, 59, 60, 61, 62, 63,
/* @ A B C D E F G */
64, 48, 48, 48, 48, 48, 48, 48,
/* H I J K L M N O */
48, 48, 48, 48, 48, 48, 48, 48,
/* P Q R S T U V W */
48, 48, 48, 48, 48, 48, 48, 48,
/* X Y Z [ ¥ ] ^ _ */
48, 48, 48, 91, 92, 93, 94, 48,
/* ` a b c d e f g */
96, 48, 48, 48, 48, 48, 48, 48,
/* h i j k l m n o */
48, 48, 48, 48, 48, 48, 48, 48,
/* p q r s t u v w */
48, 48, 48, 48, 48, 48, 48, 48,
/* x y z { | } ~ DEL */
48, 48, 48, 123, 124, 125, 126, 1};
例えば、文字列 "33:48,37:48,45-47:48,64:48" は以下のことを示します。すなわち、! (感嘆符)、% (パーセント記号)、- (ダッシュ)、. (ピリオド)、/ (スラッシュ)、および & (アンパーサンド) 文字は、文字や数字と同じように取り扱う必要があります。 これは、電子メール・アドレスおよび UNIX ファイル名をカットしペーストするのにとても便利です。
キー変換
入力のために、キー (またはキー・シーケンス) を任意の文字列に再バインドすることができます。 キーおよびボタン・イベント以外のイベントの変換は変更できません。 これを変更すると予想外の動作が発生します。
キー変換に使えるアクションは次のとおりです。
項目 | 説明 |
---|---|
insert() | キーを通常どおりに処理します。つまり、キーボード・マッピング・テーブル内で見つかった keysym に対応する ASCII 文字コードを、入力ストリームに挿入します。 |
string(String) | キーまたはキー・シーケンスを文字列値に再バインドします。つまり、文字列引数を入力ストリームに挿入します。 文字列にホワイト・スペースまたは英数字以外の文字が入っている場合は引用符が必要です。 文字列引数が文字「0x」で始まる場合は、16 進文字定数と解釈され、対応する文字が通常の方法で送られます。 |
keymap(Name) | 単一の文字列引数を使って、新しい変換テーブルを動的に定義するときに使用するリソースに名前を付けます。リソースの名前は、Name に文字列 Keymap を付加したものとなります。 キー・マップ名 None を使用すると、オリジナルの変換テーブルが復元されます (これは最初のテーブルで、スタックは維持されません)。 大文字と小文字は区別されます。 |
insert-selection(Name[,Name]...) | 存在する最初の (左端の) 指定の選択の値を検索し、その値を入力ストリームに挿入します。 Name パラメーターは、任意の選択の名前 (例えば、PRIMARY または SECONDARY など) です。 大文字と小文字は区別されます。 |
例えば、デバッグ・セッションで、次のようなバインドを使用すると便利な場合があります。
*aixterm.Translations: #override <Key>F13: keymap(dbx)
*aixterm.dbxKeymap.translations:¥
<Key>F14: keymap(None) ¥n¥
<Key>F17: string("next") string(0x0d) ¥n¥
<Key>F18: string("step") string(0x0d) ¥n¥
<Key>F19: string("continue") string(0x0d) ¥n¥
<Key>F20: string("print") insert-selection(PRIMARY)
キーとボタンのバインド
テキストの選択、テキストのペースト、メニューの活動化のためのキーおよびボタンのバインドは、変換バインドにより制御されます。 キー変換のセクションに示したアクションのほかに、次のアクションが使用可能です。
項目 | 説明 |
---|---|
mode-menu() | 押されたボタンに応じて、2 つのモード・メニューのどちらかを表示します。 |
select-start() | 以前に選択されたテキストを選択解除し、新しいテキストの選択を始めます。 |
select-extend() | 以前の開始位置からテキストの選択を継続します。 |
start-extend() | 最も遠くの端 (左端または右端) から選択部分の拡大を始めます。 |
select-end(Name[,Name]...) | テキスト選択を終了します。 Name パラメーターは、テキストのコピー先の選択の名前です。 aixterm コマンドは、名前が指定されたすべての選択の所有権を確認します。 大文字と小文字は区別されます。 |
ignore() | キーまたはボタン・イベントを、何も表示しないで廃棄します。 |
bell([Volume]) | 基本量から指定された分の増減があった時点でベルを鳴らします。 |
デフォルトのバインドは、次のとおりです。
static char defaultTranslations =
" <KeyPress>: insert() ¥n¥
~Shift Ctrl ~Meta <Btn1Down>: mode-menu(options) ¥n¥
~Shift Ctrl ~Meta <Btn2Down>: mode-menu() ¥n¥
~Shift Ctrl ~Meta <Btn3Down>: mode-menu(modes) ¥n¥
~Shift ~Ctrl ~Meta <Btn1Down>: select-start() ¥n¥
~Shift ~Ctrl ~Meta <Btn1Motion>: select-extend() ¥n¥
~Shift ~Ctrl ~Meta <Btn1Up>: select-end(PRIMARY)¥n¥
~Shift ~Ctrl ~Meta <Btn2Down>: ignore() ¥n¥
~Shift ~Ctrl ~Meta <Btn2Up>: insert-selection(PRIMARY)¥n¥
~Shift ~Ctrl ~Meta <Btn3Down>: start-extend() ¥n¥
~Shift ~Ctrl ~Meta <Btn3Motion>: select-extend() ¥n¥
~Shift ~Ctrl ~Meta <Btn3Up>: select-end(PRIMARY)¥n¥
Shift ~Ctrl ~Meta <Btn1Down>: reexecute() ¥n¥
Shift ~Ctrl ~Meta <Btn1Motion>: select-extend() ¥n¥
Shift ~Ctrl ~Meta <Btn1Up>: select-end(PRIMARY)¥n¥
Shift ~Ctrl ~Meta <Btn2Down>: select-start() ¥n¥
Shift ~Ctrl ~Meta <Btn2Motion>: select-extend() ¥n¥
Shift ~Ctrl ~Meta <Btn2Up>: select-end(PRIMARY)¥n¥
Shift ~Ctrl ~Meta <Btn3Down>: ignore() ¥n¥
Shift ~Ctrl ~Meta <Btn3Up>: insert-selection(PRIMARY)¥n¥
Shift Ctrl ~Meta <BtnDown>: size(toggle) ¥n¥
Shift Ctrl ~Meta <BtnUp>: ignore() ¥n¥
<BtnDown>: bell(0) ¥n¥
<BtnUp>: bell(0) ¥n¥
";
aixterm コマンドの国別設定 (I18N)
X サーバーとは異なるキーボード・レイアウト (例えばスイス・ドイツ語 X サーバーでのフランス語キーボード・レイアウトなど) を使って aixterm を実行するには、次のコマンドを実行します。
- X サーバーをフランス語キーボードに変更します。
xmodmap /usr/lpp/X11/defaults/xmodmap/Fr_FR/keyboard
- 次のいずれかを使って、ロケール環境変数を Fr_FR に設定します。
- Korn シェルの場合: export LANG=Fr_FR
- C シェルの場合: setenv LANG Fr_FR
- Bourne シェルの場合: LANG=Fr_FR; export LANG
- aixterm 端末エミュレーターを開始します。
aixterm &
- X サーバーのキーボード・ファイルを元の言語にリセットします。
xmodmap /usr/lpp/X11/defaults/xmodmap/Gr_SW/keyboard
aixterm コマンドは、aixterm の開始時に X サーバーが使用していたキーボード・レイアウトを引き続き使用します。 デフォルトでは、KeymapNotify は無視されます。
aixterm コマンドは、入力メソッドを使って、X サーバーの keysym を、表示可能文字か、ファンクション・キーのような表示不可のエスケープ文字列に変換します。 入力メソッドは、/usr/lib/nls/loc 内のその入力メソッド専用のキー・マップ・ファイルを使って、表示可能文字の場合はコード・ポイントに、表示不能文字の場合はエスケープ文字列に、X keysym を変換します。 各言語に 1 つずつキー・マップ・ファイルがあり、エスケープ・シーケンスに使うキー・マップ・ファイルが 1 つあります。 エスケープ・シーケンスは C@outbound.imkeymap に入っています。ソースは C@outbound.imkeymap.src です。 その他のキー・マップ・ファイルは、例えば、locale.imkeymap や locale.codeset.imkeymap のように、ロケール名で始まります。 例えば次のとおりです。
項目 | 説明 |
---|---|
コード・セット IBM-850 の中の英語 (米国) | En_US.IBM-850.imkeymap |
コード・セット ISO8859-1 の中の英語 (米国) | en_US.ISO8859-1.imkeymap |
コード・セット ISO8859-9 の中のトルコ語 | tr_TR.ISO8859-9.imkeymap |
コード・セット IBM-943 の中の日本語 | Ja_JP.IBM-943.imkeymap |
コード・セット EUC(JP) の中の日本語 | ja_JP.IBM-eucJP.imkeymap |
次のような依存関係があります。
- SMIT 高速パス「 smit mle_sel_menu」を入力することによって、ロケールを変更することができます。 また、LANG 環境変数を修正して、ロケールを一時的に変更することもできます。
- SMIT メニュー項目のうち、「System Environments (システム環境)」、「Manage Language Environment (言語環境の管理)」、および「Change the Keyboard Map for the Next System Restart (次のシステム再起動時のキーボード・マップの変更)」を選択することにより、システム・キーボート定義を変更することができます。
- コード・セットは、ロケール (LC_ALL、LANG 環境変数) に応じて異なります。
- デフォルトのフォントとフォント・セットは、コード・セットとロケールによって異なります。 コード・セットと一致しないフォントを使うと、正しく出力されないことがあります。
- 入力メソッドはロケールによって異なります。ロケールに合った入力メソッドをインストールしなければなりません。入力メソッドは keysym をコード・セットにマッピングします。
- 複合キー (デッド・キー) は、入力メソッドと X キーボードのマッピングによって異なります。 入力メソッドまたは X キーボードのマッピングが間違っていると、正しく入力できないことがあります。
- エラー・メッセージとメニューの内容は、ロケールと、フォントまたはフォント・セットが正しいかどうかによって異なります。 ロケールに合ったメッセージ・カタログをインストールしなければなりません。デフォルト・メッセージは英語です。フォントまたはフォント・セットが正しくないと、メニュー・テキストやメッセージが正常に表示されないことがあります。
- テキスト表示は、ロケールと、フォントまたはフォント・セットが正しいかどうかによって異なります。 フォントまたはフォント・セットが正しくないと、テキストが正常に表示されないことがあります。aixterm 内でロケール (LC_ALL、LANG 環境変数) を変更しても、aixterm が表示するコード・セットは変更されません。 新しいロケールのコード・セットが aixterm のコード・セットと異なる場合は、出力が正しく表示されない (テキストが文字化けする) ことがあります。
- X キーボード・マッピングは、システムのキーボード定義によって異なります。 Xinit は X キーボード・マッピングを、システムのキーボード定義に一致するように設定します。 マッピングは xmodmap を使って変更します。 X キーボード・マッピングは、キー・プレスを keysym にマッピングします。
aixterm 内で使用可能な文字
ASCII 文字 32 (0x20) から 126 (0x7e) は、ほとんどのコード・セットおよびフォントで使用できます。 文字 (バイト) 0 (0x00) から 31 (0x1f) までは、制御シーケンスおよび表示不可文字として扱われます。他の文字 127 (0x7f) から 255 (0xff) までは、コード・セットとフォントに応じて異なります。aixterm の始動時のコード・セットと一致しないフォントを使うと、予測できない結果を生じます。 例えば、aixterm vt100 モードでは、デフォルトの vtsingle フォントによりボックス文字 (線画) を使用できます。 別のフォントを使うと、代わりに他の文字が表示されることがあります。もう 1 つの例として、IBM-850 コード・セットでの実行中には、ISO8859-1 フォントを使います。ボックス文字 (線画) を表示しようとすると、アクセント付き文字が生成されます。アクセント付き文字を表示しようとすると、別のアクセント付き文字またはブランクが生成されます。
双方向言語用のキー割り当て
上記のキーとボタンのバインドのほかに、aixterm コマンドでは、双方向言語用に次のキー割り当てがサポートされています。
項目 | 説明 |
---|---|
scr-rev() | 画面方向を反転させ、キーボード層を新しい方向のデフォルトの言語に設定します。 |
ltr-lang() | 英語キーボード層を使用可能にします。 |
rtl-lang() | Arabic/Hebrew 語キーボード層を使用可能にします。 |
col-mod() | 各語を別々の列として扱う列見出し調整機能を使用可能にします。 |
auto-push() | 自動プッシュ機能を切り替えます。この機能は、左から右へのテキストと右から左へのテキストの混在状態を処理します。自動プッシュ機能を有効にすると、入力した文字または選択した言語層に従って、反転セグメントの開始および終了が自動的に行われます。したがって、プッシュ機能を手動で呼び出す必要がなくなります。 |
chg-push() | プッシュ・モードを切り替えます。 このモードでは、カーソルが元の位置に残り、入力した文字はフィールド方向とは逆方向にプッシュされます。 |
shp-in() | アラビア文字を初期フォーマットで表示します。 |
shp-is() | アラビア文字を分離フォーマットで表示します。 |
shp-p() | アラビア文字の形状をパススルー・フォーマットで設定します。 |
shp-asd() | アラビア文字の形状を自動フォーマットで設定します。 |
shp-m() | アラビア文字を中間フォーマットで表示します。 |
shp-f() | アラビア文字を最終フォーマットで表示します。 |
BIDI バインド (Arabic/Hebrew 語用) は次のとおりです。
~Shift ~Ctrl Mod1 <Key>Return: scr-rev() ¥n¥
~Shift ~Ctrl Mod2 <Key>Return: scr-rev() ¥n¥
~Shift ~Ctrl Mod1 <Key>Shift_L: ltr-lang() ¥n¥
~Shift ~Ctrl Mod2 <Key>Shift_L: ltr-lang() ¥n¥
~Shift ~Ctrl Mod1 <Key>Shift_R: rtl-lang() ¥n¥
~Shift ~Ctrl Mod2 <Key>Shift_R: rtl-lang() ¥n¥
~Shift ~Ctrl Mod1 <Key>KP_Multiply: col-mod() ¥n¥
~Shift ~Ctrl Mod2 <Key>KP_Multiply: col-mod() ¥n¥
~Shift ~Ctrl Mod1 <Key>KP_Divide: auto-push() ¥n¥
~Shift ~Ctrl Mod2 <Key>KP_Divide: auto-push() ¥n¥
~Shift ~Ctrl ~Meta <Key>KP_Divide: chg-push() ¥n¥
~Shift ~Ctrl Mod1 <Key>KP_1: shp-in() ¥n¥
~Shift ~Ctrl Mod2 <Key>KP_2: shp-in() ¥n¥
~Shift ~Ctrl Mod1 <Key>KP_1: shp-is() ¥n¥
~Shift ~Ctrl Mod1 <Key>KP_2: shp-is() ¥n¥
~Shift ~Ctrl Mod1 <Key>KP_3: shp-p() ¥n¥
~Shift ~Ctrl Mod2 <Key>KP_3: shp-p() ¥n¥
~Shift ~Ctrl Mod1 <Key>KP_4: shp-asd() ¥n¥
~Shift ~Ctrl Mod2 <Key>KP_4: shp-asd() ¥n¥
~Shift ~Ctrl Mod1 <Key>KP_7: shp-m() ¥n¥
~Shift ~Ctrl Mod2 <Key>KP_7: shp-m() ¥n¥
~Shift ~Ctrl Mod1 <Key>KP_8: shp-f() ¥n¥
~Shift ~Ctrl Mod2 <Key>KP_8: shp-f() ¥n¥
上記の値は、.Xdefaults ファイルの中で変更できます。 例えば、Ctrl+Shift を使って言語層を変更したい場合は、.Xdefaults ファイルに次の行を追加できます。
Translations: Ctrl<Key>Shift_R: rtl-lang() ¥n¥
Ctrl<Key>Shift_L: ltr-lang()
フラグ
- (負符号) を + (正符号) に変更すると、フラグは反対の値をとります。 次のオプションは、.Xdefaults ファイル内の設定をオーバーライドします。
項目 | 説明 |
---|---|
-ah | カーソルを常に強調表示します。 |
-ar | aixterm の自動始動モードをオンにします。このモードでは、マウス・カーソルがウィンドウに入ると、.Xdefaults のキーワード autoRaiseDelay に指定された遅延の後で、自動的にウィンドウが始動します。
デフォルトはオフです。
このフラグのオン/オフは、Options メニューで切り替え可能です。 |
- autopush | ビジュアル・テキスト・タイプ用の自動プッシュ機能を有効にします。 |
-b NumberPixels | 内枠の幅をピクセル単位で指定します。内枠とは、文字の外側の縁からウィンドウ境界までの長さのことです。デフォルトは 2 です。 |
-bd Color | カラー・ディスプレイ上の強調表示されたボーダーの色を指定します。デフォルトは黒です。 |
-bg Color | カラー・ディスプレイ上のウィンドウの背景色を指定します。デフォルトは白です。 |
-bw NumberPixels | ウィンドウ境界の幅をピクセル単位で指定します。デフォルトは 2 ピクセルです。 一部のウィンドウ・マネージャーは、このオプションをオーバーライドすることによって無効にします。 |
-C | コンソール・メッセージを代行して受信します。 |
-ccCharRange:Value,... | ワードの一部となる文字のタイプを変更します。 例えば、文字列 -cc 48-52:3 は、文字 01234 を 1 つのワードにし、56789 を別のワードにします。:3 は、ワード・グループ番号 3 を定義します。デフォルトにより、番号はクラス 48 にあります。文字クラスはカット・アンド・ペーストに使用されます。 |
-cr Color | カラー・ディスプレイ上のテキスト・カーソルの色を決定します。デフォルトはフォアグラウンド・カラーです。 |
-csd CharShape | アラビア語テキストのデフォルトの形状を指定します。
CharShape 変数には、次のいずれかのオプションを指定できます。
|
-cu | ある curses アプリケーションに、先行タブを正しく表示させます。デフォルトはオフです。
このフラグのオン/オフは、Modes メニューで切り替え可能です。 |
-display Name:Number | aixterm コマンドを実行するホスト名と X サーバーのディスプレイ番号を識別します。 デフォルトでは、aixterm は DISPLAY 環境変数からホスト名とディスプレイ番号を取り出します。 |
-dw | aixterm アイコン・ウィンドウがアイコンから復元されたときに、マウス・カーソルが自動的に aixterm の中央に移動 (折り返し) するようにします。 デフォルトはオフです。 |
-e Command | ウィンドウ内で実行されるコマンドを指定します。このフラグはコマンドを実行します。シェルは始動しません。
このフラグを使う場合は、コマンドとその引数 (もしあれば) を、aixterm コマンド・ラインの最後に指定する必要があります。
指定されたコマンドが終了すると、aixterm コマンドも終了します。 |
-f0 Font | コマンド・ラインのデフォルト・フォントの名前を指定します。さらに、フォント・テーブル内の位置 0 にあるフォント名も指定します。このフラグの機能は -fn フラグと同様です。
例えば、コマンド・ラインのデフォルトのフォントを指定するには、次のように入力します。
|
-f1 Font | フォント・テーブル内の位置 1 にあるフォント名を指定します。このフラグの機能は -fb フラグと同様です。 |
-f2 Font | フォント・テーブル内の位置 2 にあるフォント名を指定します。このフラグの機能は -fi フラグと同様です。 |
-f3 Font | フォント・テーブル内の位置 3 にあるフォント名を指定します。 |
-f4 Font | フォント・テーブル内の位置 4 にあるフォント名を指定します。 |
-f5 Font | フォント・テーブル内の位置 5 にあるフォント名を指定します。 |
-f6 Font | フォント・テーブル内の位置 6 にあるフォント名を指定します。 |
-f7 Font | フォント・テーブル内の位置 7 にあるフォント名を指定します。 |
—f0 FontSet | フォント・テーブル内の位置 0 のフォント・セット名を指定します。このフラグの機能は -fn フラグと同様です。 |
—f1 FontSet | フォント・テーブル内の位置 1 のフォント・セット名を指定します。このフラグの機能は -fb フラグと同様です。 |
—f2 FontSet | フォント・テーブル内の位置 2 のフォント・セット名を指定します。このフラグの機能は -fi フラグと同様です。 |
—f3 FontSet | フォント・テーブル内の位置 3 のフォント・セット名を指定します。 |
—f4 FontSet | フォント・テーブル内の位置 4 のフォント・セット名を指定します。 |
—f5 FontSet | フォント・テーブル内の位置 5 のフォント・セット名を指定します。 |
—f6 FontSet | フォント・テーブル内の位置 6 のフォント・セット名を指定します。 |
—f7 FontSet | フォント・テーブル内の位置 7 のフォント・セット名を指定します。 |
-fb Font | 太字フォントの名前を指定します。このフォントの高さと幅は、通常のフォントと同じである必要があります。 |
-fi FontSet | イタリック・フォント・セットの名前を指定します。 |
-fg Color | カラー・ディスプレイ上のテキストのフォアグラウンド・カラーを指定します。デフォルトは黒です。 |
-fn Font | 通常のフル・テキスト・フォント・セットの名前を指定します。 固定幅フォントであればどれでも使えます。 HFT エミュレーションでは、デフォルトは、大型ディスプレイの場合は Rom14.500 で、小型ディスプレイの場合は Rom10.500 です。 VT102 エミュレーションでは、デフォルトは vtsingle です。 リソース・ファイル内でフォント・セットを指定するには、aixterm.Fontset FontSet を使用します。 |
-fs Font | 特殊グラフィックス・フォントの名前を指定します。 |
-fullcursor | デフォルトのアンダースコアー・カーソルではなく、フル・ブロック・カーソルを使用します。 |
-geometry Geometry | ウィンドウの位置と寸法を指定します。 デフォルトは 80x25+0+0 です。一部のウィンドウ・マネージャー (mwm コマンドなど) では、これらのデフォルトがオーバーライドされることがあります。 |
#geometryGeometry | アイコン・ウィンドウの位置を指定します。このフラグを指定すると、幅と高さは無視されます。
幅と高さは、ビットマップのサイズとタイトルの長さから割り出されます。一部のウィンドウ・マネージャーは、このアイコンの位置をオーバーライドすることによって無効にすることができます。
注: これらの値の 1 つを sh (シェル) コマンドの一部として使用するときは、値を "" (二重引用符) で囲んでください。 通常、# (ポンド記号) はシェル・スクリプト内のコメントを表します。 |
-help | 使用可能なオプションのフラグをリストで表示します。 |
-i | ウィンドウをオープンするとき、通常のウィンドウではなくアイコン・ウィンドウを表示します。デフォルトは false です。注: このフラグは、ウィンドウ・マネージャーを始動しない限り機能しません。 |
-ib File | デフォルト・ビットマップ・ファイルの代わりにアイコン・ビットマップ・ファイルとして使用するために読み取るビットマップ・ファイルの名前を指定します。 オペレーティング・システム・シェルから /usr/include/X11/bitmaps ファイルにアクセスして、 サンプル・ビットマップ・ファイルを調べることができます。 |
-im InputMethod | aixterm コマンドで使用する入力メソッドを識別する修飾文字列を指定します。 |
-j | 多数の行が表示キューに入ったときに、aixterm コマンドが一度に複数の行を上に移動 (高速スクロール) するようにします。
デフォルトは false です。 このフラグのオン/オフは、Modes メニューで切り替え可能です。 |
-keywords | .Xdefaults のキーワードを出力します。 |
-lang Language | aixterm コマンドで使用する言語を指定します。 言語は、setlocale 関数で使用されるロケールのフォーマットに従うものでなければなりません。 |
-l | aixterm コマンドが、ウィンドウからの出力を logfile ファイルの終わりに付加するようにします。
デフォルトは false です。 このフラグのオン/オフは、Options メニューで切り替え可能です。 このフラグは、.Xdefaults ファイル内の LogInhibit をオーバーライドしません。 |
-leftscroll | スクロール・バーが表示される場合に、それを左端に配置します。 デフォルトはテキスト・ウィンドウの右側にあります。 |
-lf File | デフォルトの AixtermLog.XXXXXX ファイルの代わりに、出力の保管先ファイルを指定します。XXXXXX は aixterm コマンドのプロセス ID です。
このファイルは、aixterm コマンドが始動されたディレクトリー内か、ログイン aixterm コマンドの場合はホーム・ディレクトリー内に作成されます。
ファイル名が | (パイプ記号) で始まる場合、文字列の残りの部分はシェルが実行するコマンドとして解釈され、プロセスに対してパイプがオープンされます。
このフラグを効果的に使用するには、-l フラグと一緒に指定する必要があります。 |
-ls | aixterm コマンドの下で実行されるシェルがログイン・シェルであることを指定します。ユーザーの .login または .profile ファイルが読み取られ、初期ディレクトリーは通常はホーム・ディレクトリーです。 デフォルトは false です。 |
-mb | 右マージンのベルをオンにします。デフォルトは false です。 このフラグのオン/オフは、Modes メニューで切り替え可能です。 |
-mc Number | 複数クリック回数を決定します。 このフラグはカット・アンド・ペーストに使います。 |
-mn | XMappingNotify イベントを無視します。 -mn フラグはデフォルトです。 |
-ms Color | カラー・ディスプレイ上のマウス・カーソルの色を指定します。デフォルトはフォアグラウンド・カラーです。 |
-n IconName | aixterm コマンドで使用するアイコン名を指定します。 |
-name Application | .Xdefaults ファイルに使うアプリケーション名を指定します。 |
-nb Number | マージン・ベルを鳴らす右マージンの距離を指定します。 デフォルトはウィンドウの右端から 10 スペースです。 |
-nobidi | Arabic/Hebrew 語のロケールを維持したままで、画面の反転などの Arabic/Hebrew 語機能を使用不可にします。 |
- nonulls | Nonulls モードを使用可能にします。このモードでは、行の中のヌルがスペースに置換されます。 |
-nss NumShape | 数字のデフォルトの形状を指定します。
NumShape 変数には、次のいずれかのオプションを指定できます。
|
- orient Orientation | デフォルトの画面方向を指定します。この画面方向は、次のオプションのどちらでもかまいません。
|
-outline Color | カラー・ディスプレイ上のアウトライン属性 (罫線) の色を指定します。デフォルトはフォアグラウンド・カラーです。
文字用のアウトライン属性は、太字や反転表示など他の文字属性に類似しています。 アウトライン属性は、単独文字や文字グループを囲むように作成されるボックスとして表示されます。 |
-po Number | ウィンドウを 1 ページ分スクロールしたときに、直前の画面の何行が引き続き画面に表示されるかを指定します。 デフォルトは 1 行です。 |
-ps | ページ・スクロール・モードをオンにします。
1 ページ分の行が表示されると、aixterm コマンドは新しい行の表示を中止し、テキスト・カーソルが消えます。 Enter キーを押すと、新しい行が 1 行表示されます。Spacebar キーまたは文字キーを押すと、新しいページが表示されます。 デフォルトは false です。 |
-pt Preedit | テキスト合成用の事前編集タイプを指定します。次のいずれかの事前編集タイプを指定できます。
|
-reduced | aixterm コマンドを縮小モードで開始することを指定します。 |
-rfb Font | 縮小ボールド・フォントの名前を指定します。 このフォントは縮小通常フォントと同じ幅および高さでなければなりません。 |
-rfi Font | 縮小イタリック・フォントの名前を指定します。 このフォントは縮小通常フォントと同じ幅および高さでなければなりません。 |
-rfn Font | 縮小通常フォントの名前を指定します。 |
-rfs Font | 縮小特殊グラフィックス・フォントの名前を指定します。 |
-rf0 Font | フォント・テーブル内の位置 0 に置かれる縮小フォントの名前を指定します。 このフラグは -rfn フラグに似ています。 |
-rf1 Font | フォント・テーブル内の位置 1 に置かれる縮小フォントの名前を指定します。 このフラグは -rfb フラグに似ています。 |
-rf2 Font | フォント・テーブル内の位置 2 に置かれる縮小フォントの名前を指定します。 このフラグは -rfi フラグに似ています。 |
-rf3 Font | フォント・テーブル内の位置 3 に置かれる縮小フォントの名前を指定します。 |
-rf4 Font | フォント・テーブル内の位置 4 に置かれる縮小フォントの名前を指定します。 |
-rf5 Font | フォント・テーブル内の位置 5 に置かれる縮小フォントの名前を指定します。 |
-rf6 Font | フォント・テーブル内の位置 6 に置かれる縮小フォントの名前を指定します。 |
-rf7 Font | フォント・テーブル内の位置 7 に置かれる縮小フォントの名前を指定します。 |
—rf0 FontSet | フォント・テーブル内の位置 0 に置かれる縮小フォント・セットの名前を指定します。 このフラグは -rfn フラグに似ています。 |
—rf1 FontSet | フォント・テーブル内の位置 1 に置かれる縮小フォント・セットの名前を指定します。 このフラグは -rfb フラグに似ています。 |
—rf2 FontSet | フォント・テーブル内の位置 2 に置かれる縮小フォント・セットの名前を指定します。 このフラグは -rfi フラグに似ています。 |
—rf3 FontSet | フォント・テーブル内の位置 3 に置かれる縮小フォント・セットの名前を指定します。 |
—rf4 FontSet | フォント・テーブル内の位置 4 に置かれる縮小フォント・セットの名前を指定します。 |
—rf5 FontSet | フォント・テーブル内の位置 5 に置かれる縮小フォント・セットの名前を指定します。 |
—rf6 FontSet | フォント・テーブル内の位置 6 に置かれる縮小フォント・セットの名前を指定します。 |
—rf7 FontSet | フォント・テーブル内の位置 7 に置かれる縮小フォント・セットの名前を指定します。 |
-rv | フォアグラウンド・カラーとバックグラウンド・カラーを反転させます。
これにより、通常表示モードになります。
このフラグのオン/オフは、Modes メニューで切り替え可能です。 |
-rw | 逆循環モードをオンにします。
デフォルトは false です。 このモードでは、左端の桁から直前行の右端の桁にカーソルを循環させることができます。 このフラグをシェル内で活用すると、直前行にまたがって逆方向に文字を消去できます。 このフラグのオン/オフは、Modes メニューで切り替え可能です。 |
-s | ディスプレイ上で同期スクロールをオフにします。
デフォルトは真です。
このフラグを指定すると、aixterm はスクロール中に画面を現在の状態に維持しなくなるので、ネットワークの待ち時間が長い場合に高速で実行できます。 |
-sb | スクロール・バーを表示させます。 このフラグのオン/オフは、Modes メニューで切り替え可能です。 デフォルトはオフです。 |
-sf | VT102 モードでプログラム機能 (programmed-function: PF) キー用の Sun 機能キー・コードを生成します。 |
-si | スクロール・バーを使って前のテキスト行を再表示しているときに、画面への出力が処理される前に、ウィンドウがスクロール領域の最下部に自動的に再配置されることを指定します。
デフォルトは真です。
このフラグは、出力時のウィンドウの再配置を使用不可にします。 |
-sk | キーをどれか押したときに、ウィンドウが、スクロール領域の最下部の正常な位置に自動的に再配置されるようにします。
デフォルトは false です。 このフラグは、スクロール・バーを使って前のテキスト行を再表示するときに使用するためのものです。 キーをどれか押すと出力も作成されますが、この出力は -si フラグの影響を受けます。 このフラグのオン/オフは、Scrollbar メニューで切り替えることができます。 |
-sl NumberLines | ウィンドウの最上部からスクロールするときに保存する最大行数を指定します。 デフォルトは 64 です。 |
-sn | 状況表示行を通常表示で表示することを指定します (状況表示行はボックスで囲まれたままです)。 デフォルトでは、状況表示行はウィンドウの残りの部分に対して反転表示されています。このフラグのオン/オフは、Modes メニューで切り替え可能です。 |
-st | 始動時に状況表示行を表示します。 デフォルトは false です。 |
-suppress | 入力メソッド IMIoctl 呼び出し内の事前編集機能を抑制することを指定します。 |
- symmetric | <> や () など、両方向の文字ペアを処理する対称スワップ・モードを使用可能にします。 |
-T Title | タイトル・バー名を設定し、アイコン名は設定しません。 -n オプションを指定していない場合、またはアイコン名が .Xdefaults ファイル内に指定されているキーワードの 1 つでない場合は、タイトルがアイコン名として使用されます。 |
-text TextType | データ・ストリームのタイプを指定します。TextType 変数には、次のいずれかのオプションを指定できます。
|
-ti | アイコン・ウィンドウ内のビットマップの右側にタイトルを表示します。 デフォルトでは、タイトルはビットマップの下に表示されます (ウィンドウ・マネージャーが可能にする場合)。 |
-tm String | 一連の端末設定キーワードのあとに、それらの機能にバインドする文字を付けて指定します。 指定できるキーワードには、intr、quit、erase、kill、eof、eol、start、stop、susp、dsusp、rprnt、flush、weras、lnext があります。 |
-tn TerminalName | 端末環境変数を指定します。 端末環境変数だけを変更するには、-tn フラグを使います。 環境端末変数の変更は、X サーバーを実行中の端末と一致しないように行ってください。 aixterm コマンドは、X サーバーを実行している端末に直接アクセスすることはできません。 |
-ut | /etc/utmp へのログイン ID の追加を使用不可にします。 |
-v | VT102 エミュレーションを使用可能にします。
デフォルトでは、HFT はエミュレートされます。
注: このモードにはキーボード・マップが必要です。 |
-vb | ビジュアル・ベル・モードを使用可能にします。 ビジュアル・ベルは、Ctrl-G キーの組み合わせを受信すると、ベルを鳴らす代わりにウィンドウをフラッシュさせます。デフォルトは false です。 |
-W | ウィンドウが作成されたときに、マウス・カーソルが aixterm ウィンドウの中央に移動 (折り返し) するようにします。 デフォルトは false です。 |
-xrm String | リソースの文字列を設定します。 例: aixterm.foreground: blue |
-132 | sm/rm エスケープ・シーケンスが認識され、aixterm ウィンドウが指定どおりにサイズ変更されるようにします。
通常は、80 桁モードと 132 桁モードを切り替える sm/rm エスケープ・シーケンスは無視されます。デフォルトは false です。 このフラグのオン/オフは、Modes メニューで切り替え可能です。 |
.Xdefaults のキーワード
次のキーワードは、aixterm コマンドのデフォルト値を設定するために使用します。
項目 | 説明 |
---|---|
alwaysHighlight | これが真であれば、マウス・ポインターがウィンドウの外側にあっても、常にカーソルが強調表示されます。 |
autoRaise | これが真であれば、マウス・カーソルがウィンドウに入ったときに、autoRaiseDelay に指定された遅延の後で、自動的に aixterm ウィンドウが始動します。 デフォルトは false です。ウィンドウ・マネージャーはこのオプションをオーバーライドすることによって無効にすることができます。 |
autoRaiseDelay | autoRaise が真である場合に、ウィンドウを自動的に始動するまでの遅延秒数を指定します。 デフォルトは 2 秒です。 ウィンドウ・マネージャーはこのオプションをオーバーライドすることによって無効にすることができます。 |
background | カラー・ディスプレイ上のウィンドウの背景色を指定します。デフォルトは白の背景です。 |
boldFontSet | ボールド・フォントの名前を指定します。 このフォントの高さと幅は通常サイズのフォントと同じでなければなりません。 |
borderColor | ウィンドウ境界の色を指定します。 ウィンドウ・マネージャーはこのオプションをオーバーライドすることによって無効にすることができます。 |
borderWidth | ウィンドウ境界の幅をピクセル単位で指定します。デフォルトは 2 ピクセルです。 |
c132 | 真の場合は、aixterm ウィンドウのサイズを 80 桁から 132 桁までの間で変更するための sm/rm エスケープ・シーケンスが認識されるようにすることを指定します。 デフォルトは false です。 |
charClass | 文字クラスを指定します。 |
charShape | これを自動フォーマットに設定すると、文字の形状は自動的に設定されます。 パススルー・フォーマットに設定すると、文字はどの形状も用いません。 分離フォーマットに設定すると、文字は 1 文字ずつ分離された形状で表示されます。 初期フォーマットに設定すると、文字は初期形状で表示されます。 最終フォーマットに設定すると、文字は最終形状で表示されます。 |
console | これを真に設定すると、aixterm コマンドはコンソール・メッセージを代行受信します。デフォルトは false です。 |
curses | 真であれば、一定の curses アプリケーションが先行タブを正しく表示します。 デフォルトは false です。 |
cursorColor | カラー・ディスプレイ上のテキスト・カーソルの色を指定します。 デフォルトはフォアグラウンド・カラーです。 |
deiconifyWarp | 真であれば、aixterm icon ウィンドウを aixterm ウィンドウで置き換えるときに、マウスが移動または折り返しによりウィンドウの中央に置かれます。 デフォルトは false です。 |
expandTail | 「seen」、「sheen」、「sad」、「dad」などのアラビア文字とそれぞれのテールが 2 文字として表示されます。 |
fASD | 自動形状設定機能を使用可能にします。 |
fAutoPush | 自動プッシュ機能を使用可能にします。 |
fEndPush | エンド・プッシュ機能を使用可能にします。 |
fLTR | LTR 画面方向を使用可能にします。 |
font0 | フォント・テーブル内の位置 0 に置かれるフォントの名前を指定します。 このフラグの機能は -fn フラグと同様です。 |
font1 | フォント・テーブル内の位置 1 にあるフォント名を指定します。このフラグの機能は -fb フラグと同様です。 |
font2 | フォント・テーブル内の位置 2 にあるフォント名を指定します。このフラグの機能は -fi フラグと同様です。 |
font3 | フォント・テーブル内の位置 3 にあるフォント名を指定します。 |
font4 | フォント・テーブル内の位置 4 にあるフォント名を指定します。 |
font5 | フォント・テーブル内の位置 5 にあるフォント名を指定します。 |
font6 | フォント・テーブル内の位置 6 にあるフォント名を指定します。 |
font7 | フォント・テーブル内の位置 7 にあるフォント名を指定します。 |
fontSet | aixterm ウィンドウのボディ内で使われる通常サイズのテキスト・フォントの名前を指定します。 |
fontSet0 | フォント・テーブル内の位置 0 のフォント・セット名を指定します。このフラグの機能は -fn フラグと同様です。 |
fontSet1 | フォント・テーブル内の位置 1 のフォント・セット名を指定します。このフラグの機能は -fb フラグと同様です。 |
fontSet2 | フォント・テーブル内の位置 2 のフォント・セット名を指定します。このフラグの機能は -fi フラグと同様です。 |
fontSet3 | フォント・テーブル内の位置 3 のフォント・セット名を指定します。 |
fontSet4 | フォント・テーブル内の位置 4 のフォント・セット名を指定します。 |
fontSet5 | フォント・テーブル内の位置 5 のフォント・セット名を指定します。 |
fontSet6 | フォント・テーブル内の位置 6 のフォント・セット名を指定します。 |
fontSet7 | フォント・テーブル内の位置 7 のフォント・セット名を指定します。 |
foreground | カラー・ディスプレイで、ウィンドウのボディの中に表示されるテキストの色を指定します。 デフォルトは黒です。 |
fPush | プッシュ機能を使用可能にします。 |
fRTL | RTL 画面方向を使用可能にします。 |
fScrev | 画面反転機能を使用可能にします。 |
fShapeF | 最終形状機能を使用可能にします。 |
fShapeIN | 初期形状機能を使用可能にします。 |
fShapeIS | 分離形状機能を使用可能にします。 |
fShapeM | 中間形状機能を使用可能にします。 |
fShapeP | パススルー形状機能を使用可能にします。 |
fullCursor | フル・カーソルを表示します。デフォルトはアンダースコアー・カーソルです。 |
geometry | ウィンドウの位置または寸法を指定します。 |
iconBitmap | ビットマップ・ファイル名を読み取り、その結果得られたビットマップをアイコンとして使用します。 |
iconGeometry | アイコン・ウィンドウの位置を指定します。 |
iconName | アイコン名を指定します。 |
iconStartup | 真であれば、通常ウィンドウではなくアイコン・ウィンドウを表示して、aixterm コマンドが開始されます。 |
inputMethod | aixterm コマンドで使用する入力メソッドを指定します。 |
internalBorder | テキスト文字とウィンドウ境界の間のピクセル数を指定します。 デフォルトは 2 ピクセルです。 |
italicFontSet | イタリック・フォント・セットの名前を指定します。 |
jumpScroll | 真であれば、高速スクロールが使用可能になります。 デフォルトは false です。 |
language | aixterm コマンドで使用する言語を指定します。 言語は、setlocale 関数で使用されるロケールのフォーマットに従うものでなければなりません。 |
logFile | logging が真である場合に、ログを書き込むファイルを指定します。 デフォルトは AixtermLog.XXXXXX で、XXXXXX は aixterm コマンドの固有 ID です。 |
ロギング | 真であれば、疑似 tty からのすべての入力がログ・ファイルに追加されます。 デフォルトは false です。 |
logInhibit | 真であれば、ユーザーまたはアプリケーション・プログラムがログを使用可能にできなくなります。 これは、logging に設定されている値をすべてオーバーライドします。 |
loginShell | 真であれば、aixterm コマンドはログイン・シェルとして開始されます。 デフォルトは false です。 |
mappingNotify | これを偽に設定すると、XMappingNotify イベントが無視されます。 デフォルトは false です。 |
marginBell | 真であれば、右マージン・ベルが使用可能になります。 デフォルトは false です。 |
multiClickTime | カット・アンド・ペーストを行うときにボタンをクリックする間隔を、ミリ秒単位で指定します。 デフォルトは 250 ミリ秒です。 |
multiScroll | 真であれば、非同期スクロールが可能になります。 |
nMarginBell | マージン・ベルが鳴る位置の、ウィンドウ右端からの距離を指定します。 デフォルトはウィンドウの右端から 10 スペースです。 |
noNulls | 行に含まれるヌルをスペースで置換します。 |
numShape | バイリンガルに設定すると、コンテキストに従って数字の形状が決定されます。 ヒンディ語に設定すると、数字はアラビア語で表示されます。アラビア語に設定すると、数字は英語で表示されます。パススルーに設定すると、数字はそのまま表示されます。 |
orientation | LTR に設定すると、デフォルトの画面方向として左から右の方向が設定されます。 RTL に設定すると、デフォルトの画面方向として右から左への方向が設定されます。 |
outline | カラー・ディスプレイ上のアウトライン属性 (罫線) の色を指定します。デフォルトはフォアグラウンド・カラーです。
文字用のアウトライン属性は、太字や反転表示など他の文字属性に類似しています。 アウトライン属性は、単独文字や文字グループを囲むように作成されるボックスとして表示されます。 |
pageOverlap | 端末で 1 ページ分スクロールしたときに、直前の画面の何行が引き続き画面に表示されるかを指定します。 ページ・スクロール・モードでは、1 ページはスクロール領域内の行数からページ重複部分を差し引いた行数です。デフォルトは 1 行です。 |
pageScroll | 真であれば、ページ・スクロール・モードが使用可能になります。
デフォルトは false です。 1 ページ分の行が表示されると、aixterm は新しい行の表示を中止し、テキスト・カーソルが消えます。 Enter キーを押すと、新しい行が 1 行表示されます。Spacebar キーまたは文字キーを押すと、新しいページが表示されます。 |
preeditType | テキスト合成用の事前編集タイプを指定します。次のいずれかの事前編集タイプを指定できます。 |
over | 事前編集ウィンドウを文字合成のスポットに重ねて表示します。 |
off | 状況領域内で文字合成のスポットから離れた位置に事前編集ウィンドウを表示します。 |
root | 現行ウィンドウ・ツリーの外側で文字を合成します。 |
なし | 入力メソッドで事前編集領域が表示されないように指定します。 |
pointerColor | カラー・ディスプレイでのマウス・カーソルの色を指定します。 デフォルトはフォアグラウンド・カラーです。 |
pointerShape | aixterm ウィンドウ内で使うマウス・カーソルの形状を指定します。 デフォルトは XC_xterm です。 カーソルは、/usr/include/X11/cursorfont.h ファイル内に出力されます。 |
reducedBoldFontSet | フォント・テーブル内の位置 1 に置かれる縮小フォント・セットの名前を指定します。 |
reducedFont0 | フォント・テーブル内の位置 0 に置かれる縮小フォントの名前を指定します。 |
reducedFont1 | フォント・テーブル内の位置 1 に置かれる縮小フォントの名前を指定します。 |
reducedFont2 | フォント・テーブル内の位置 2 に置かれる縮小フォントの名前を指定します。 |
reducedFont3 | フォント・テーブル内の位置 3 に置かれる縮小フォントの名前を指定します。 |
reducedFont4 | フォント・テーブル内の位置 4 に置かれる縮小フォントの名前を指定します。 |
reducedFont5 | フォント・テーブル内の位置 5 に置かれる縮小フォントの名前を指定します。 |
reducedFont6 | フォント・テーブル内の位置 6 に置かれる縮小フォントの名前を指定します。 |
reducedFont7 | フォント・テーブル内の位置 7 に置かれる縮小フォントの名前を指定します。 |
reducedFontSet | フォント・テーブル内の位置 0 に置かれる縮小フォント・セットの名前を指定します。 |
reducedFontSet0 | フォント・テーブル内の位置 0 に置かれる縮小フォント・セットの名前を指定します。 |
reducedFontSet1 | フォント・テーブル内の位置 1 に置かれる縮小フォント・セットの名前を指定します。 |
reducedFontSet2 | フォント・テーブル内の位置 2 に置かれる縮小フォント・セットの名前を指定します。 |
reducedFontSet3 | フォント・テーブル内の位置 3 に置かれる縮小フォント・セットの名前を指定します。 |
reducedFontSet4 | フォント・テーブル内の位置 4 に置かれる縮小フォント・セットの名前を指定します。 |
reducedFontSet5 | フォント・テーブル内の位置 5 に置かれる縮小フォント・セットの名前を指定します。 |
reducedFontSet6 | フォント・テーブル内の位置 6 に置かれる縮小フォント・セットの名前を指定します。 |
reducedFontSet7 | フォント・テーブル内の位置 7 に置かれる縮小フォント・セットの名前を指定します。 |
reducedItalicFontSet | フォント・テーブル内の位置 2 に置かれる縮小フォント・セットの名前を指定します。 |
reducedSpecialFont | 縮小特殊グラフィックス・フォントの名前を指定します。 |
reducedStartup | aixterm コマンドを縮小モードで開始することを指定します。 |
reverseVideo | 真であれば、フォアグラウンド・カラーとバックグラウンド・カラーが反転します。 デフォルトは false です。 |
reverseWrap | 真であれば、逆循環モードが設定されます。このモードでは、左端の桁から直前行の右端の桁にカーソルを循環させることができます。 デフォルトは false です。 |
rtArrow | 右矢印キーが移動キーとして扱われます。 |
saveLines | ウィンドウの最上部からスクロールするときに保存する最大行数を指定します。 デフォルトは 64 行です。 |
scrollBar | 真であれば、始動時にスクロール・バーが表示されます。 |
scrollInput | 端末への出力時に、スクロール・バーをスクロール領域まで自動的に移動するかどうかを指定します。 デフォルトは真です。 |
scrollKey | 真であれば、スクロール・バーを使って前のテキスト行を再表示しているときに、キーをどれか押すと、ウィンドウがスクロール領域の最下部 (通常位置) に再配置されます。デフォルトは false です。 キーをどれか押すと入力も作成され、この入力は scrollInput キーワードの影響を受けます。 |
scrollPosition | 左にすると、スクロール・バーは画面の左端に配置されます。 デフォルトは右です。 |
signalInhibit | 真であれば、シグナルは出力されません。 デフォルトは false です。 |
specialFont | 特殊グラフィックス・フォントの名前を指定します。 |
statusLine | 真であれば、始動時に状況表示行が表示されます。 デフォルトは false です。 |
statusNormal | 真であれば、状況表示行が通常表示で表示されます (状況表示行はボックスに囲まれたままです)。 デフォルトでは、状況表示行はウィンドウの残りの部分に対して反転表示されています。 |
sunFunctionKeys | 真であれば、VT102 モードのときに、PF キーは Sun 機能キー・コードを生成します。 デフォルトは false です。 |
suppress | 真であれば、入力メソッド IMIoctl 呼び出し内の事前編集機能が抑制されます。 |
symmetric | 対称文字スワッピングを使用可能にします。 |
termName | 端末環境変数 $TERM を指定します。 端末環境変数だけを変更するには、termName キーワードを使用します。 環境端末変数の変更は、X サーバーを実行中の端末と一致しないように行ってください。 aixterm コマンドは、X サーバーを実行している端末に直接アクセスすることはできません。 |
textType | 暗黙に設定すると、データ・ストリーム・タイプが暗黙に設定されます。ビジュアルに設定すると、データ・ストリーム・タイプがビジュアルに設定されます。 |
textUnderIcon | 偽の場合は、アイコン・ウィンドウ内のビットマップの右側に、アイコン・ウィンドウのタイトルが表示されます。 デフォルトでは、タイトルはビットマップの下に表示されます。 |
title | タイトル・バーに表示するタイトルを指定します。 デフォルトは aixterm です。 |
ttyModes | tty の設定を指定します。 |
translations | 提供したいキー変換とボタン変換を指定します。 |
utmpInhibit | 偽であれば、/etc/utmp ファイルにログイン ID が追加されます。 デフォルトは false です。 |
visualBell | 真であれば、ビジュアル・ベル・モードが使用可能にされます。このモードでは、Ctrl-G のキー・シーケンスを受け取ったときにウィンドウがフラッシュします。 デフォルトは false です。 |
vt102 | 真であれば、VT102 モードが使用可能にされます。 デフォルトはエミュレーションです。 |
warp | 真であれば、マウス・カーソルが、新規作成された aixterm ウィンドウの中央に自動的にワープ (移動) します。 デフォルトは false です。 |
例
次の例は、aixterm を作成するためのものです。この例では、ウィンドウのサイズと位置を指定し、デフォルト以外のフォントを使い、さらに、テキストに使用するフォアグラウンド・カラーも指定しています。 次に、aixterm コマンドは、そのウィンドウの中でコマンドを実行します。
aixterm -geometry 20x10+0+175 -fn Bld14.500 -fg DarkTurquoise -e
/tmp/banner_cmd &
aixterm コマンドは、X ツールキット・ベースのアプリケーションではありません。 このため、aixterm コマンドは次のようにリソース・ファイルを獲得します。
- システム・デフォルト (先頭から始めて次を検索)
$XFILESEARCHPATH %T=app-defaults %N=Xdefaults %L=$LANG $XFILESEARCHPATH %T=app-defaults %N=Xdefaults %L= /usr/lpp/X11/defaults/$LANG/Xdefaults /usr/lpp/X11/defaults/Xdefaults /usr/lib/X11/$LANG/app-defaults/Xdefaults /usr/lib/X11/app-defaults/Xdefaults /usr/lpp/X11/defaults/app-defaults/Xdefaults
- アプリケーション・システム・デフォルト (先頭から始めて次を検索)
$XFILESEARCHPATH %T=app-defaults %N=Aixterm %L=$LANG $XFILESEARCHPATH %T=app-defaults %N=Aixterm %L= $XFILESEARCHPATH %T=app-defaults %N=aixterm %L=$LANG $XFILESEARCHPATH %T=app-defaults %N=aixterm %L= /usr/lpp/X11/defaults/$LANG/Aixterm /usr/lpp/X11/defaults/Aixterm /usr/lib/X11/$LANG/app-defaults/Aixterm /usr/lib/X11/app-defaults/Aixterm /usr/lib/X11/defaults/app-defaults/Aixterm /usr/lpp/X11/defaults/$LANG/aixterm /usr/lpp/X11/defaults/aixterm /usr/lib/X11/$LANG/app-defaults/aixterm /usr/lib/X11/app-defaults/aixterm /usr/lib/X11/defaults/app-defaults/aixterm
- ユーザー・アプリケーション・デフォルト (先頭から始めて次を検索)
$XUSERFILESEARCHPATH %T=app-defaults %N=Aixterm %L=$LANG $XUSERFILESEARCHPATH %T=app-defaults %N=Aixterm %L= $XUSERFILESEARCHPATH %T=app-defaults %N=aixterm %L=$LANG $XUSERFILESEARCHPATH %T=app-defaults %N=aixterm %L= $XAPPLRESDIR/$LANG/Aixterm $XAPPLRESDIR/Aixterm $XAPPLRESDIR/$LANG/aixterm $XAPPLRESDIR/aixterm $HOME/$LANG/Aixterm $HOME/Aixterm $HOME/$LANG/aixterm
- ユーザー・デフォルト (先頭から始めて次を検索)
dpy->xdefaults (A.K.A. "RESOURCE_MANAGER" property) $HOME/$LANG/.Xdefaults $HOME/.Xdefaults
- ホスト・デフォルト (先頭から始めて次を検索)
$XENVIRONMENT $HOME/$LANG/.Xdefaults-hostname $HOME/.Xdefaults-hostname
注: XFILESEARCHPATH および XUSERFILESEARCHPATH がサポートするのは、%T、%N および %L 置換文字列だけです。 また、$LANG は、実際には、setlocale (LC_CTYPE,NULL) 呼び出しの結果です。