ネットワーク・パフォーマンスの分析

パフォーマンス上の問題が起きた場合は、システムにはまったく原因はなく、 実際の原因は消え去っていることがあります。

ネットワークがパフォーマンス全体に影響を与えるかどうかを見分ける簡単な方法は、 ネットワークが関係する操作と、関係しない操作とを比較することです。 大量のリモート読み取りと書き込みを行うプログラムを実行し、 その実行が低速である場合、それ以外のものがすべて正常に実行されているときには、 ネットワーク上の問題が原因であると考えられます。 一部の潜在的なネットワークのボトルネックは、次のことが原因で生じることがあります。

  • クライアント・ネットワークのインターフェース
  • ネットワークの帯域幅
  • ネットワーク・トポロジー
  • サーバー・ネットワークのインターフェース
  • サーバーの CPU ロード
  • サーバーのメモリー使用率
  • サーバーの帯域幅
  • 非効率な構成

ネットワーク統計情報を測るツールが幾つかあり、各種の情報が提供されますが、 パフォーマンス・チューニングに関連するのはその情報の一部だけです。

パフォーマンスを改善するには、no (ネットワーク・オプション) コマンドと、NFS オプションをチューニングするための nfso コマンドを使用します。 また、chdev および ifconfig コマンドを使用して、システムとネットワーク・パラメーターを変更することもできます。