shmat サブルーチンによるマップされたデータ・ファイルの作成

このセクションでは、shmat サブルーチンを使用して、マップされたデータ・ファイルを作成する方法について説明します。

前提条件

マップするファイルは通常のファイルであること。

PROCEDURE

マップされたデータ・ファイルの作成は 2 ステップの処理です。まず、マップされたファイルを作成します。次に、shmat サブルーチンには、マップされたファイルの終わりを検出するメソッドが備わっていないので、それをプログラミングする必要があります。

マップされたデータ・ファイルを作成する。
1. ファイルをオープン (または作成) し、ファイル・ディスクリプターを保存する。
```
if( ( fildes = open( filename , 2 ) ) < 0 )
{
        printf( "cannot open file\n" );
        exit(1);
}
```
2. shmat サブルーチンで、ファイルをセグメントにマップする。
```
file_ptr=shmat (fildes, 0, SHM_MAP);
```
  このSHM_MAP定数は、 /usr/include/sys/shm.h ファイルに定義されます。この定数は、ファイルが、マップされたファイルであることを示します。このファイルおよびその他の共有メモリー・ヘッダー・ファイルを、次のディレクティブで、プログラムに組み込みます。
```
#include <sys/shm.h>
```
マップされたファイルの終わりを検出する。
1. lseek サブルーチンを用いて、ファイルの終わりに進む。
```
eof = file_ptr + lseek(fildes, 0, 2);
```
  この例では、以下の値を設定します。eofファイルの終わりを 1 バイト超えるアドレスに変更することができます。プログラムでは、この値をファイル終了マーカーとして使用します。
2. 使用file_ptrデータ・ファイルの先頭を指すポインターとして使用し、メモリー内にあるかのようにデータにアクセスします。
```
while ( file_ptr < eof)
{
      .
      .
      .
      (references to file using file_ptr)
}
```
  注: read および write サブルーチンも、マップされたファイルを処理し、ポインターを使用してデータにアクセスするときと同じデータを作成します。
3. プログラムがその処理を終了したら、ファイルをクローズする。
```
close (fildes );
```