xhost コマンド
目的
現在のホスト・マシン上で拡張 X Window システム にアクセスしているユーザーを制御します。
構文
説明
xhost コマンドは、X サーバーが接続を受け入れるコンピューターのリストに、ホスト名を追加、削除します。
このコマンドはディスプレイが接続されているコンピューター上で実行しなければなりません。 -Host パラメーターを使うと、アクセス・リストから名前を除去することができます。アクセス・リストから現在の名前を除去しないようにしてください。除去してしまった場合は、修正する前にシステムをログアウトしてください。
変数を付けずに xhost コマンドを入力すると、現在、使用されている X サーバーへのアクセスを認められたホストの名前とアクセス可能かどうかを示すメッセージが表示されます。
セキュリティーのため、アクセス制御を左右するオプションは制御ホスト からしか実行できません。ワークステーションでは、サーバーと同じコンピューターになります。X 端末では、ログイン・ホストになります。
デフォルトでリモート名を使用可能にするために、リモート名を /etc/X?.hosts ファイルに定義することができます。ここで、? は アクセスが可能になるディスプレイ番号です。
例えば、ディスプレイ jeanne:0 は、 jeanne というデフォルトのホスト名を使用するシステム上の /etc/X0.hosts ファイル内で定義されたシステムからアクセスすることができます。 ディスプレイ名およびファイル名の中の 0 は、定義済みのリモート・システムが拡張 X Window システム を通してアクセスできるディスプレイ番号を示しています。
フラグ
項目 | 説明 |
---|---|
+Name | X サーバー・アクセス・リストに追加するホスト名を定義します (プラス記号の指定は任意です)。 |
- Name | X サーバー・アクセス・リストから除去するホスト名を定義します。既存の接続は切断されませんが、新規接続の試みは拒否されます。現在のコンピューターは除去できますが、その後の接続 (その後再び追加する試みも含めて) はできません。ローカル接続を復活するには、サーバーをリセットする方法しかありません (つまり、すべての接続を切断しなければなりません)。 |
+ | アクセスに制限がないことを指定します。アクセス制御がオフになります。 |
- |
アクセス制御がオンになります。
完全な Name は、以下に示す family:name の構文になっています。
注: family は、大/小文字の区別が行われます。名前のフォーマットは、family によって異なります。 |