mksysb の移行でカスタマイズ済みの bosinst.data ファイルを使用するための要件
mksysb 移行インストールを実行するには、カスタマイズされた bosinst.data ファイルが必要です。
カスタマイズされた bosinst.data ファイルは、mksysb 移行で使用するために以下の要件を満たしている必要があります。
- ファイルが、補足ディスケット方式またはクライアント・ファイル方式 (NIM) を使用して提供用意されている。 このファイルの作成方法について詳しくは、インストールのカスタマイズを参照してください。 補足 CD または DVD 方式は、mksysb 移行ではサポートされていません。
- ファイルに、新しい変数 MKSYSB_MIGRATION_DEVICE が含まれている。 この変数は、mksysb が入っているデバイスの名前を指定します。 この変数にサポートされる値について詳しくは、bosinst.data control_flow スタンザの説明を参照してください。
- CONTROL_FLOW スタンザの変数が、次のように設定されている。
- PROMPT は no に設定する。
- INSTALL_METHOD は migrate に設定する。
- EXISTING_SYSTEM_OVERWRITE は yes に設定する。
- RECOVER_DEVICES は no に設定されている必要があります。mksysb 移行は、mksysb ODM に指定されているようにソース・システムの SYS0 属性をリカバリーしようとしますが、ソース・システムから他のデバイス固有のデータはリカバリーされません。
- TARGET_DISK_DATA スタンザにインストールされるディスクのみが使用されるように、これらのディスクがファイルにリストされている。 mksysb 移行は、上書きインストールと移行インストールの組み合わせです。
ターゲット・ディスク上のデータはすべて、上書きの部分により破壊されます。 TARGET_DISK_DATA スタンザには、ディスクを明確に選択するために十分な情報が必要です。 TARGET_DISK_DATA スタンザが空の場合、プラットフォームのデフォルトのディスクが使用されます (ある場合)。 次の例は、TARGET_DISK_DATA スタンザに指定可能な値を示しています。
- 例 1. ディスク名のみ (2 つのディスク)
target_disk_data: PVID = PHYSICAL_LOCATION = CONNECTION = LOCATION = SIZE_MB = HDISKNAME = hdisk0 target_disk_data: PVID = PHYSICAL_LOCATION = CONNECTION = LOCATION = SIZE_MB = HDISKNAME = hdisk1
- 例 2. 指定された物理ロケーション (1 つのディスク)
target_disk_data: PVID = PHYSICAL_LOCATION = U0.1-P2/Z1-A8 CONNECTION = LOCATION = SIZE_MB = HDISKNAME =
- 例 3. 物理ボリューム ID ごと (2 つのディスク)
target_disk_data: PVID = 0007245fc49bfe3e PHYSICAL_LOCATION = CONNECTION = LOCATION = SIZE_MB = HDISKNAME = target_disk_data: PVID = 00000000a472476f PHYSICAL_LOCATION = CONNECTION = LOCATION = SIZE_MB = HDISKNAME =