defaultbrowser コマンド

目的

デフォルトの Web ブラウザーを開始し、オプションとして、指定された URL をロードします。

構文

defaultbrowser [ URL [new-window, new-tab]]

説明

defaultbrowser コマンドは、DEFAULT_BROWSER 環境変数に指定された ブラウザーの起動コマンドを実行します。

引数として URL を指定すると、この URL がブラウザーに読み込まれます。 その機能を正しく行うには、ブラウザー・コマンドが URL を引数として受け付けることが必要です。

開始されるブラウザーが Mozilla Web ブラウザー である場合は、 オプションの new-window 引数および new-tab 引数を使用できます。

どちらの引数も、常に URL と共に指定する必要があります。 この URL は、新規のブラウザー・ウィンドウまたは新規のタブでオープンされます。このブラウザーが Mozilla Web ブラウザーでない場合は、これら 2 つの引数は無視されます。

defaultbrowser コマンドの主な目的は、アプリケーションで HTML ドキュメントや Web ベースのアプリケーションを表示するためにブラウザーを開くときに、アプリケーションにこのコマンドを使用させることです。

この方法により、新しいブラウザーがインストールされた場合にシステム管理者は DEFAULT_BROWSER 環境変数を変更するだけで済み、これによりすべてのアプリケーションが新しいブラウザーの使用を自動的に開始します。

DEFAULT_BROWSER 環境変数は、必要なブラウザーを開始するコマンドに対して設定する必要があります。

特定の URL アドレスを開始するには、必要な引数をコマンドの後に組み込みます。

例えば、ブラウザーを開始して特定の URL を開くためのコマンドが wonderbrowser -r URL である場合、DEFAULT_BROWSER 環境変数は wonderbrowser -r となるように設定します。

DEFAULT_BROWSER 環境変数を定義していないと、defaultbrowser コマンドは、Mozilla Web ブラウザーがインストールされていればそれを使用します。

  1. 指定したデフォルト・ブラウザーを開始し、そのブラウザーのデフォルトのホーム・ページを開くには、次のコマンドを入力します。
    defaultbrowser
  2. 指定したデフォルト・ブラウザーを開始し、そのブラウザーで http://machine/path/file.html という URL を開くには、次のコマンドを入力します。
    defaultbrowser http://machine/path/file.html
  3. 指定したデフォルト・ブラウザーを開始し、そのブラウザーで http://machine/path/file.html という URL を開くには (ここで、デフォルト・ブラウザーが Netscape であれば、そのページは webpage と呼ばれるウィンドウに表示される)、次のコマンドを入力します。
    defaultbrowser http://machine/path/file.html webpage
  4. 指定したデフォルト・ブラウザーを開始して http://machine/path/file.html という URL を開き、その際、ブラウザーが Mozilla Web ブラウザー であればその URL を新しいブラウザー・ウィンドウで開くようにするには、次のコマンドを入力します。
    defaultbrowser http://machine/path/file.html new-window
  5. 指定したデフォルト・ブラウザーを開始して http://machine/path/file.html という URL を開き、その際、ブラウザーが Mozilla Web ブラウザー であれば、その URL を新しいブラウザー・タブで開くようにするには、次のコマンドを入力します。
    defaultbrowser http://machine/path/file.html new-tab

ファイル

項目 説明
/usr/bin/defaultbrowser defaultbrowser コマンド