TCP ヘッダーのフィールド定義

ここでは、それぞれの伝送制御プロトコル (TCP) フィールドについて簡潔に説明します。

項目 説明
Source Port (送信元ポート) 送信元アプリケーション・プログラムのポート番号を識別します。
Destination Port (宛先ポート) 宛先アプリケーション・プログラムのポート番号を識別します。
Sequence Number (順序番号) このセグメント内にあるデータの最初のバイトの順序番号を指定します。
Acknowledgment Number (肯定応答番号) 受信したデータの最上位バイトの位置を識別します。
Data Offset (データ・オフセット) セグメントのデータ部分のオフセットを指定します。
Reserved (予約済み) 将来の使用に備えて予約されています。
Code (コード) 次のようにセグメントの目的を識別するための制御ビットです。
URG
「Urgent pointer」フィールドが有効です。
ACK
「Acknowledgement」フィールドが有効です。
PSH
セグメントが PUSH を要求します。
RTS
接続をリセットします。
SYN
順序番号を同期化します。
FIN
送信側がバイト・ストリームの終わりに到達しました。
Window (ウィンドウ) 宛先が受け入れるデータ量を指定します。
Checksum セグメントのヘッダーとデータの整合性を検査します。
Urgent Pointer (緊急ポインター) 可能な限り急いで送達するデータを示します。 このポインターは、緊急データの終了位置を指定します。
Options (オプション)
End of Option List
オプション・リストの終わりを示します。 これは、個々のオプションの終わりでなく、最終オプションで使用されます。 このオプションを使用する必要が生じるのは、これを使用しないと、オプションの終わりが TCP ヘッダーの終わりと一致しなくなる場合のみです。
No Operation
オプション間の境界を示します。 これ以外のオプションの間に使用できます。例えば、後続のオプションの開始位置をワード境界に合わせるために使用できます。 送信側がこのオプションを使用する保証はないので、受信側はオプションがワード境界から始まらない場合でも、そのオプションを処理できるように準備しておかなければなりません。
Maximum Segment Size
TCP が受信できるセグメントの最大サイズを示します。 これは、初期接続要求でのみ送信されます。

TCP へのアプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) は、ソケット・インターフェースが提供する一連のライブラリー・サブルーチンから構成されています。