cfsadmin コマンド

目的

Cache File-System (CacheFS) によるファイルシステムのキャッシュに使用するディスク・スペースを管理します。

構文

cfsadmin -c [-o param=n [,param=n]] cache_directory

cfsadmin -d cacheID|all cache_directory

cfsadmin -l cache_directory

cfsadmin -s mntpnt . . .|all

cfsadmin -u cache_directory

説明

cfsadmin コマンドには、次の機能があります。

  • キャッシュの作成
  • キャッシュされたファイルシステムの削除
  • キャッシュの内容と統計のリスト
  • ファイルシステムがアンマウントされるときのリソース・パラメーターの調整。

-u フラグを指定するとき以外は、そのコマンドの各フ ォーマットごとにキャッシュ・ディレクトリー、つまり、キャッシュが実際に格 納されるディレクトリーを指定する必要があります。 フロント・ファイルシステム内のパス名により、キャッシュ・ディレクトリーが識別されます。 -s フラグを使用する場合は、マウント・ポイントを指定する必要があります。

CacheFS によってファイルシステムをマウントするとき、キャッシュ ID を指定できます。また、ユーザーに代わってシステムにキャッシュ ID を生成させることもできます。 -l フラグを組み込むと、キャッシュ ID をその情報リストに入れることができます。 キャッシュされたファイルシステムを削除するときは、キャッシュ ID が分かっている必要があります。

フラグ

項目 説明
-c cache_directory cache_directory で指定したディレクトリーにキャッシュを作成します。 このディレクトリーは、キャッシュを作成する前に既に存在しているディレクトリーであってはなりません。
-d ファイルシステムのキャッシュ ID を指定してファイルシステムを除去し、そのリソースを解放します。または、cache_directory を指定して、キャッシュ内のすべてのファイルシステムを除去します。 ファイルシステムをキャッシュから削除した後、このコマンドを実行し、キャッシュのリソース・カウントを訂正する必要があります。
-l cache_directory 指定したキャッシュに格納されているファイルシステム、およびそのファイルシステムについての統計を出力します。 キャッシュされたファイルシステムのそれぞれは、キャッシュ ID によって出力されます。その統計情報により、リソース使用率とキャッシュ・リソース・パラメーターが示されます。
-o [ param=n ] cache_directory CacheFS リソース・パラメーターを引数として使用することによる、パラメーター値の変更を可能にします。
-s cache_directory 指定したファイルシステム (または cachefs でマウントしたすべてのファイルシステム) に関して整合性検査を要求します。 -s フラグが有効なのは、demandconst を使用可能にしてキャッシュ・ファイルシステムがマウントされたときのみです。 指定したキャッシュ・ファイルシステム内の各ファイルは、バック・ファイルシステム内のそれに対応するファイルとの整合性について検査されます。 整合性検査は、ファイルがアクセスされるとき、1 ファイルずつ実行されます。 どのファイルもアクセスされないと、検査は実行されません。 このフラグを使用した結果、突然、整合性検査のあらしになることはありません。 -s フラグは、 現在このオペレーティング・システムの CacheFS では現在サポートされていません。
-u cache_directory 指定したキャッシュ・ディレクトリーのリソース・パラメーターを更新します。 パラメーター値は増加させることができるのみです。 パラメーター値を減少させるには、キャッシュを除去して再作成する必要があります。 このフラグを使用するときは、キャッシュ・ディレクトリー内のファイルシステムをすべてアンマウントすることが必要です。 変更内容が有効になるのは、次回、指定したキャッシュ・ディレクトリーにファイルシステムをマウントしたときです。
注: -o フラグを指定せずに -u フラグを指定すると、すべてのパラメーターがデフォルト値に設定されます。

CacheFS リソース・パラメーター

-o フラグに対する引数として、次の cacheFS リソース・パラメーターを指定できます。 複数のパラメーターはコンマで区切ります。

項目 説明
maxblocks=n CacheFS が使用できるストレージ・スペースの最大量。フロント・ファイルシステムにある総ブロック数のパーセンテージで表します。 CacheFS にフロント・ファイルシステムを排他使用する権限がない場合、maxblocks パラメーターで許可されるすべてのスペースを使用できる保証はありません。 デフォルトは 90 です。
minblocks=n CacheFS が常に内部制御機能による制約なしで使用できるストレージ・スペースの最小値。フロント・ファイルシステムの総ブロック数に対するパーセンテージで表します。 CacheFS にフロント・ファイルシステムを排他使用する権限がない場合、minblocks パラメーターで予約しようとするすべてのスペースを使用できる保証はありません。 デフォルトは 0 です。
threshblocks=n フロント・ファイルシステム内の総ブロック数に対するパーセンテージで表します。CacheFS が使用するストレージが minblocks で指定された値に達したあと、CacheFS がこのしきい値を超えてリソースを要求することはできません。デフォルトは 85 です。
maxfiles=n CacheFS が使用できるファイルの最大数。フロント・ファイルシステムにある inode の総数のパーセンテージで表します。 CacheFS にフロント・ファイルシステムを排他使用する権限がない場合、maxfiles パラメーターで許可されるすべての inode を使用できる保証はありません。 デフォルトは 90 です。
minfiles=n CacheFS の内部制御機構による制約なしで使用できるファイルの最小数。フロント・ファイルシステムにある inode の総数のパーセンテージで表します。 CacheFS にフロント・ファイルシステムを排他使用する権限がない場合、minfiles パラメーターで予約しようとするすべての inode を使用できる保証はありません。 デフォルトは 0 です。
threshfiles=n フロント・ファイルシステム内の合計 inode のパーセンテージ。minfiles で指定したレベルにいったん CacheFS の使用ファイル数が達した後、CacheFS は、このパーセンテージを超える inode を請求できません。 デフォルトは 85 です。
maxfilesize=n CacheFS がキャッシュできる、M バイト単位で表される最大ファイル・サイズ。 デフォルトは -1 です。-1 は最大ファイル・サイズに制限がないことを意味します。
注: キャッシュに対するブロックまたは inode の割り当てを減少させることはできません。 キャッシュ・サイズを減少させるには、別のパラメーターを指定してキャッシュを除去し、再作成する必要があります。

  1. キャッシュ・ディレクトリーの名前付きキャッシュを作成するには、次のように入力します。
    cfsadmin -c /cache
  2. フロント・ファイルシステム内のブロックの最大 60% までを請求することができ、フロント・ファイルシステムのブロックの 40% までは CacheFS の内部制御機構に干渉されることなく使用することができ、そしてしきい値が 50% である /cache1 という名前のキャッシュ・ディレクトリーを作成します。 このしきい値は、保証されている最小限の値に CacheFS が達した後、フロント・ファイルシステムにあるブロックの 50% が既に使用されているときは、CacheFS はスペースをさらに請求できないことを表します。
    cfsadmin -c -o maxblocks=60,minblocks=40,threshblocks=50 /cache1
  3. キャッシュ・ディレクトリー //cache2maxfilesize パラメーターを 2 M バイトに変更するには、次のように入力します。
    cfsadmin -u -o maxfilesize=2 /cache2
  4. キャッシュ・ディレクトリーの名前付き /cache3 の内容を出力し、リソース使用率に関する統計を表示するには、次のように入力します。
    cfsadmin -l /cache3
  5. キャッシュ ID が 23 のキャッシュされたファイルシステムをキャッシュ・ディレクトリー /cache3 から除去し、そのリソースを解放するには (キャッシュ ID は戻される情報の一部です)、次のように入力します。
    cfsadmin -d 23 /cache3
  6. すべてのキャッシュ・ファイルシステムを /cache3 ディレクトリーから除去するには、次のように入力します。
    cfsadmin -d all /cache3
  7. demandconst を使用可能にしてマウントされたすべてのファイルシステムの整合性について検査します。 demandconst ファイルシステムがまったく検出されなかった場合、エラーは報告されません。 次のように入力します。
    cfsadmin