プロセス変数のバインド

ボットの実行時に、ワークフローの変数またはプロセスの変数をスクリプト変数にバインドします。

コマンドの可用性: IBM RPA SaaS および IBM RPA オンプレミス

説明

プロセスまたはワークフローの変数の名前と、バインドする、対応するスクリプト変数を入力します。
workflow パラメーターが指定されている場合、マップされた変数がワークフローにバインドされます。 空のままにすると、変数はプロセスにバインドされます。 プロセスが使用不可の場合、ランタイムはエラーをスローします。

スクリプト構文

IBM RPA の専有スクリプト言語の構文は、他のプログラミング言語と似ています。 スクリプト構文は、スクリプト・ファイル内のコマンドの構文を定義します。 この構文は、 IBM RPA Studioの 「スクリプト」 モードで操作できます。

bindProcessVariables --workflow(Workflow) --mappings(String)

入力パラメーター

以下の表は、このコマンドで使用可能な入力パラメーターのリストを示しています。 この表では、 IBM RPA Studioのスクリプト・モードで作業しているときのパラメーター名と、それに相当する Designer モードのラベルを確認できます。

「デザイナー」モードのラベル 「スクリプト」モードの名前 必須 使用可能な変数タイプ 説明
ワークフロー workflow Optional Workflow 変数がマップされる元の workflow タイプの変数。
マッピング mappings Required Text ワークフロー・ファイルまたはオーケストレーション・プロセスからマップされる変数。
詳しくは、mappings パラメーター・オプションを参照してください。

mappings パラメーター・オプション

次の表は、mappings 入力パラメーターで使用可能なオプションを示しています。 この表は、「スクリプト」モードで作業するときに使用可能なオプションと、「デザイナー」モードでそれに相当するラベルを示しています。

「デザイナー」モードのラベル 「スクリプト」モードの名前 説明
パラメーター mappings ワークフロー・ファイルまたはオーケストレーター・プロセス内の変数の名前を入力します。 名前は、ソース内でのスペルと正確に一致している必要があります。
値 mappings マップされた変数の値を受け取る変数を入力します。 これは IBM RPA Studio 変数です。

例：

オーケストレーター・プロセスがシミュレートされた後、「プロセス変数のバインド」コマンドを使用して変数に対する変更を保存することにより、プロセス変数がスクリプトにバインドされます。

defVar --name queueName --type String --value "Simulated queue"
defVar --name queueStructure --type String --value "Simulated queue structure"
defVar --name variableContent --type String --value "IBM Robotic Process Automation Simulate Orchestrator"
defVar --name variableReceives --type String
defVar --name successGet --type Boolean
mockProcess --queuename "${queueName}" --body "${queueStructure}Simulated queue structure."
	mockProcessVariable --name variableName --type "Text" --value "${variableContent}"
endMockProcess
currentQueueMessage queueName=queuename queueStructure=body successGet=success
bindProcessVariables --mappings "variableName=${variableReceives}"
logMessage --message "\r\nProcess variable: ${variableContent}\r\nScript variable: ${variableReceives}" --type "Info"
// Result:
// Process variable: IBM Robotic Process Automation Simulate Orchestrator
// Script variable: IBM Robotic Process Automation Simulate Orchestrator

制限

  • このコマンドの前に行われた変数値の変更は適用されません。 変数値は、バインド後にのみ変更する必要があります。