Windows Server Core での Data Protection for SQL Server の構成

Windows Server Core 環境の Microsoft SQL Server 2012 以降のデータベースを保護するには、事前に Data Protection for SQL Server を構成する必要があります。

始める前に

制約事項: Data Protection for SQL Server の SQL Server データベース名には以下の特殊文字を使用できません。
  • 疑問符 (?)
  • マルチバイト文字 (,)
  • マルチバイト文字 (^)
  • アスタリスク (*) 文字
  • コロン (:) 文字は、Data Protection for SQL Server バージョン 7.1.0 以前のバージョンでは使用できません
  • バックスラッシュ文字 (¥) は、Data Protection for SQL Server バージョン 7.1.0 以前のバージョンでは使用できません

このタスクについて

クライアント・オプション・ファイル (dsm.opt) と Data Protection for SQL Server 構成ファイル (tdpsql.cfg) を構成する必要があります。

手順

  1. クライアント・オプション・ファイル (dsm.opt) を編集します。
    1. Data Protection for SQL Server のインストール・ディレクトリーで、クライアント・オプション・ファイル (dsm.opt) をテキスト・エディターで開きます。
    2. クライアント・オプション・ファイルに次のステートメントを追加します。
      NODename        sql_nodename
      PASSWORDAccess  Generate
      COMMMethod      TCPip
      TCPServeradress tsm_server
      TCPPort         1500
      TCPWindowsize   63
      TCPBuffSize     32

      ここで、nodenameData Protection for SQL Server ノード名、TCPServeraddessTivoli® Storage Manager サーバーの名前です。 サーバーの IP アドレスまたは完全修飾ドメイン名を入力できます。

      例:
      NODename DOOMVM3_SQL
      PASSWORDAccess generate
      TCPServeraddress gijoe
      TCPPort  1500
  2. tdpsql.cfg ファイルを編集します。
    1. Data Protection for SQL Server のインストール・ディレクトリーで、構成ファイル (tdpsql.cfg) をテキスト・エディターで開きます。
    2. tdpsql.cfg ファイルに次のステートメントを追加します。
      SQLSERVer      sql_server
      FROMSQLserver          sql_server
      SQLAUTHentication      INTegrated
      MOUNTWaitfordata       Yes
      BACKUPMethod           Legacy|VSS]
      DIFFESTimate           20
      BUFFers                3
      BUFFERSIze             1024
      STRIPes                1
      SQLBUFFers             0
      SQLBUFFERSIze          1024
      LOGPrune               60
      LANGuage               ENU
      BACKUPDestination      [LOCAL|TSM|BOTH]
      LOCALDSMAgentnode      local_node
      REMOTEDSMAgentnode     remote_node
      ALWAYSONNode           alwayson_node
      USEALWAYSONnode        [Yes|No]
      ENABLEREPlacementchars [Yes|No]
      LOGFile                tdpsql.log
      tdpsql.cfg ファイル内の主要なオプションの説明については、以下を参照してください。
      SQLSERVer
      ローカル・コンピューター上で実行されている Microsoft SQL Server の名前を指定します。
      BACKUPMethod
      レガシーまたは VSS のどちらのバックアップを実行するかを決定します。
      BACKUPDestination
      ローカル・バックアップ、Tivoli Storage Manager バックアップ、またはその両方を実行するかどうかを決定します。レガシー・バックアップの場合は、Tivoli Storage Manager のみが使用されます。
      LOCALDSMAgentnode
      ローカル・コンピューター上で実行されているクライアントのローカル・ノード名を指定します。このオプションは、VSS オフロード・バックアップの場合には必須です。
      REMOTEDSMAgentnode
      リモート・コンピューター上で VSS オフロード・バックアップを実行するリモート・クライアント・ノードを指定します。
      ALWAYSONNode
      AlwaysOn 可用性グループ内の可用性データベースをバックアップするために使用する Tivoli Storage Manager ノード名を指定します。
      USEALWAYSONnode
      標準データベースと可用性データベースのすべてのバックアップ操作用のデフォルトのノードとして AlwaysOn ノードを設定するには、Yes を指定します。 このオプションを使用して、データベース・バックアップを標準の Data Protection for SQL Server ノードから AlwaysOn ノードに変更することができます。

      標準データベースを Data Protection for SQL Server ノードにバックアップするには、No を指定します。 可用性データベースは常に AlwaysOn ノードにバックアップされます。

      ENABLEREPlacementchars
      Data Protection for SQL Server がデータベース名で円記号 (¥) あるいはコロン (:) 文字を処理し、データベースを Tivoli Storage Manager にバックアップできるようにするには、Yes を指定します。

      データベース名で円記号 (¥) またはコロン (:) 文字がユーザー定義のストリングに置き換えられている場合に、データベースが Tivoli Storage Manager にバックアップされるのを防ぐには、No を指定します。

      制約事項: ENABLEREPlacementchars パラメーターは、Data Protection for SQL Server バージョン 7.1.1 以降のバージョンにのみ適用されます。 データベース名の最大の長さは 128 文字です。
  3. オプション: VSS バックアップの管理クラスを指定するには、VSSPOLICY オプションを使用します。
    特に断りのない限り、Data Protection for SQL Server は、そのノード名が入っているポリシー・ドメインのデフォルト管理クラスを使用します。Data Protection for SQL Server が別の管理クラスを使用するように指定するには、tdpsqlc.cfg ファイルに VSSPOLICY オプションを追加します。オプションのフォーマットは次のとおりです。
    VSSPOLICY SQL_server_name "db_name" backup_type backup_dest mgmt_class
    例:
    VSSPOLICY doomvm3 * FULL LOCAL MGMT2

    このステートメントは、Data Protection for SQL Server が、doomvm3 という名前の SQL Server のすべてのデータベースのローカル・バックアップに管理クラス MGMT2 を使用することを指定しています。