IBM Tivoli Monitoring, バージョン 6.3

Tivoli Enterprise Monitoring Agent

モニター・エージェントのインストールと構成に関し、インストール中および初期構成中またはその後に発生する問題について、その症状の考えられる原因と解決方法を確認します。

64 ビット Windows システムで構成パネルがブランクになっている

問題
Tivoli® Enterprise Monitoring Agent Framework (コンポーネント GL) のバージョンが 06.23.00.00 または 06.23.01.00 である 64 ビットWindows システムで、構成パネルがブランクになっています。
解決方法
Windows コマンド行から kincinfo -t GL を実行して、GL コンポーネントのバージョンを確認します。例:
install_dir ¥kincinfo -t GL
GL コンポーネントのバージョンが 06.23.00.00 または 06.23.01.00 の場合は、以下のいずれかのアクションを実行します。
  • 推奨されるアクションは、Windows OS エージェントをバージョン 6.2.3 フィックスパック 2 以降にアップグレードすることです。
  • その代替となるアクションは、IBM® Tivoli Monitoring V6.2.3 フィックスパック 1 (またはそれ以上) のメディアから Agent Compatibility (AC) コンポーネントをインストールすることです。IBM Tivoli Monitoring インストールおよび設定ガイド"Windows: Installing a monitoring agent" > "Installing the Agent Compatibility (AC) component"を参照してください。

エージェントの再構成が Windows で保存されない

問題
モニター・エージェントを再構成しても、変更が有効になりません。また、モニター・エージェントを開始することも停止することもできず、kincinfo -i command コマンドを実行しても失敗します (「IBM Tivoli Monitoring インストールおよび設定ガイド」の"Performance tuning > Validating your installation"を参照してください)。
原因
Windows 7 および Windows 8 では、管理者ユーザーはデフォルトで使用不可になっています。IBM Tivoli Monitoring インストーラーには管理者権限が必要であるため、エージェントをインストールするために管理者ユーザーが一時的に使用可能になります。管理者以外のユーザーがエージェント構成を変更した場合、変更は保存されません。
解決方法
Tivoli Monitoring コンポーネントをインストール、構成、および処理する前に、管理者権限を持つユーザー ID で Windows にログオンしてください。

アップグレード後にモニター・サーバーの接続情報が変更される

問題
OS エージェントの接続先とは異なる Tivoli Enterprise Monitoring ServerTivoli Enterprise Monitoring Agent が接続されている場合、リモート・デプロイメントを使用してモニター・エージェントを新しいバージョンにアップグレードすると、Tivoli Enterprise Monitoring Agent のモニター・サーバーが変更されることがあります。
例えば、DB2 用のモニター・エージェントと Linux OS エージェント V6.2.3 が同じコンピューターにインストールされている環境を考えてみます。この場合、DB2 エージェントは RTEMS 1 モニター・サーバーに接続され、OS エージェントは RTEMS 2 モニター・サーバーに接続されます。アップグレードを行うと、DB2 エージェントは、RTEMS 1 ではなく RTEMS 2 に接続されます。グループ・デプロイまたは単一デプロイを使用して V6.2.3 以前のエージェントを更新した場合も、これと同じ問題が発生します。
解決方法
Tivoli Monitoring V6.2.3 以前の OS エージェントが製品モニター・エージェントと同じコンピューターにインストールされていて、両方のエージェントを異なるモニター・サーバーに接続する場合、OS エージェントを V6.2.3 フィックスパック 1 以降のバージョンにアップグレードしてから、もう一方のエージェントをアップグレードしてください。この操作を実行しないと、モニター・エージェントのリモート・デプロイメント・アップグレードにより、モニター・サーバーの接続先が、OS エージェントの接続先と同じモニター・サーバーに変更されてしまいます。

重複挿入エラーが表示される

グローバル・アクセス・リストのハブ・モニター・サーバーをリモート・モニター・サーバーの前のバージョンと一緒にインストールした場合に、エージェントがリモート・モニター・サーバーから切り替えた後で切り替え戻すと、重複挿入エラー (SQL1 戻りコード 80) が表示されます。これらのメッセージは、環境の実行エラーを示すものではありません。

OS エージェントのインストールでシステム・モニター・エージェントが検出されない

IBM Tivoli Monitoring V6.2.2 以前でリリースされたすべてのモニター・エージェント (最新の Agent Builder ツールで構築されたエージェントを除く) は、IBM Tivoli Monitoring システム・モニター・エージェント上にはインストールしないでください。

コマンド行インターフェースを使用して Tivoli Data Warehouse エージェントを更新できない

リモート・デプロイメントを 使用して Tivoli Data Warehouse エージェント (ウェアハウス・プロキシー・エージェントと 要約およびプルーニング・エージェント) をアップグレードする場合は、アップグレードが確実に成功するように特定の回避策を使用する必要があります。

Microsoft Windows Server 2003 での OS エージェントのインストールが「BSS1 環境を確立できません。続行できません」というエラーで失敗する

このエラーは、レジストリー情報を消去せずに、意図的または偶発的に gskit ディレクトリーを削除したことが原因です。 gskit が以前に別の製品によってインストールされていて、その製品 (例えば、DB2® 9.1) に対する依存関係がある場合、その製品で再インストールしてください。または、その gskit のバージョンに依存する他の製品がなければ、レジストリーの GSK7 項目を消去することができます (項目は My Computer¥HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥IBM¥GSK7 の下にあります)。そのあと、gskit を 再インストールできるように、IBM Tivoli Monitoring のインストール済み環境を 再実行します。
注: レジストリーは、バックアップを作成してから編集してください。


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