IBM Tivoli Monitoring, バージョン 6.3

自己記述型の自動最新表示およびシード

自己記述機能を使用すると、モニター・インフラストラクチャーを自動的に最新表示にし、最新バージョンのアプリケーション・サポートでシードすることが可能になります。

自動最新表示は、モニター・インフラストラクチャーの継続的な、連続した更新を可能にするものです。 自動最新表示が正常に実行されると、シードによってご使用の環境が最新の製品定義で更新されます。

自動最新表示

各製品で、アプリケーション・サポートが提供されます。 IBM® Tivoli® Monitoring V6.2.3 以降より前のバージョンでは、アプリケーション・サポートがモニター・サーバーポータル・サーバー、およびポータル・クライアントにインストールされており、新しいアプリケーション・サポートをアクティブにするために各コンポーネントのリサイクルが必要でした。 IBM Tivoli Monitoring V6.2.3 の場合、自動最新表示によってモニター・サーバーおよびポータル・サーバーで、自己記述型エージェントのインストール・イベント後に、動的なアプリケーションの最新表示が実現されます。

新しい自己記述型エージェントが IBM Tivoli Monitoring インフラストラクチャー経由でアプリケーションのインストールを開始すると、作を中断することなく自動最新表示処理が発生します。 自己記述型エージェントからモニター・サーバーへの初めての接続で、アプリケーション・サポートがまだリモート・モニター・サーバーまたはハブ・モニター・サーバーに存在しないときに、この処理がトリガーされます。

アプリケーション・サポートは、最初にハブ・モニター・サーバーに、次にエージェントが現在接続されているリモート・モニター・サーバー (エージェントからサポートを取得する) に、その後ポータル・サーバー (ハブ・モニター・サーバーからサポートを取得する) に自動的にインストールされます。 エージェントが、サポートが欠落している別のリモート・モニター・サーバーに切り替わると、新しいホストのリモート・モニター・サーバーでサポートが動的に更新されます。

自動最新表示は、メタデータのデプロイメントに続いてすぐにモニター・サーバーで行われます。 メタデータのデプロイメントでは、属性ファイル、カタログ・ファイル、EIF マッピング・ファイル、すぐに使用可能な製品定義ファイル (シード・ファイル)、およびバージョン・ファイルが転送され、モニター・サーバーに格納されます。ファイルが正常にデプロイされると、モニター・サーバーの内部キャッシュが更新され、新しいメタデータがすぐにモニター・サーバーコンポーネントでモニター用に使用可能になります。 自動最新表示は、ポータル・サーバーでも行われ、必要なすべてのファイルが更新されます。

まだ ポータル・サーバーが稼働している間にポータル・サーバー・データベースが再起動された場合は、サポートがポータル・サーバーの更新を完了するように、ポータル・サーバーを再起動する必要があります。ポータル・サーバーで自動最新表示が正常に作動するためには、ポータル・サーバーデータベースが稼働している必要があります。

自動最新表示によって、自己記述型エージェントの最新表示中のアクティビティーのモニターをサポートするために、製品のメタデータへの継続的なアクセスが保証されます。その際は、既存のメタデータが使用され、メタデータの自動最新表示が完了すると、新しいメタデータが利用可能になります。 一部の内部モニター・サーバー・コンポーネントは、新しいメタデータが存在する場合 (例えば、pending wait シチュエーションを started に移行する場合) に通知を提供します。

シード

製品のアプリケーション・サポートには、すぐに実行可能なモニター定義 (定義の実行条件を含む) が付属しています。配布データまたは「条件」の適用は、通常、配布と呼ばれます。 製品のモニターおよび配布の定義をモニター・サーバーに格納することを、シードするといいます。 シードは、自己記述型エージェントの製品インストールの一部として自動的に行われ、デフォルトのモニター定義が有効になります。 この動作は CLI から変更または無効にできますが、製品提供のモニター定義すべてが不要な場合にのみ行う必要があります。 詳しくは、「IBM Tivoli Monitoring インストールおよび設定ガイド」の"Configuring self-describing agent seeding"、およびIBM Tivoli Monitoring コマンド・リファレンスの『tacmd editSdaOptions』を参照してください。

tacmd listappinstallrecs -d コマンドは、モニター・サーバーのアプリケーション・プロパティー・テーブルから、SEEDSTATE 列の値など、アプリケーション・サポートのインストール・レコードを戻します。詳しくは、「IBM Tivoli Monitoring コマンド・リファレンス」を参照してください。SEEDSTATE 列の次の値は、自己記述型エージェントでインストールされた製品のシード状態を反映しています。
モニター・サーバーの起動時に、インストールされた製品での変更または自己記述型エージェントのインストール・エラーが検出されると、TEMS MSG2 ログおよび監査ログ機能にメッセージが生成されます。 モニター・サーバーのアプリケーション・サポートのインストール・レコードは、MSG2 メッセージまたは監査ログに示されている変更を反映するために、必要に応じて更新されます。TEMS RAS1 ログには、アプリケーション・サポートの変更の成功または失敗を示すトレース・メッセージが含まれています。 MSG2 メッセージおよび監査ログのメッセージを「IBM Tivoli Monitoring トラブルシューティング・ガイド」で確認し、次のアクションを完了します。
  • インストールされた製品で検出された変更が予想されていたかどうかを確認します。 その変更が予想外または適切でない場合、必要なアクションを実行して、自己記述型エージェント・インストールまたは手動インストールにより、適切な製品バージョンをインストールしてください。
  • 自己記述型エージェントがインストールされた製品でエラーが指摘された場合は、必要に応じてアプリケーション・サポートのインストール・レコードをクリーンアップしてください。 これは、tacmd deleteappinstallrecs コマンドを使用して失敗したインストールのレコードを削除することで実行できます。必要であれば、自己記述型エージェントのインストールを再び開始してください。 これらのタスクの実行に使用できるコマンドについては、「IBM Tivoli Monitoring コマンド・リファレンス」を参照してください。
注: 自己記述型エージェント機能では、エージェント言語パックのインストールは自動化されません。 自己記述型エージェントの言語パックのインストール手順は、標準のエージェントの手順と同じです。 詳しくは、「IBM Tivoli Monitoring インストールおよび設定ガイド」の "言語パックのインストール" を参照してください。


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