標準構成の検証

PowerHA® SystemMirror® for Linux の検証プロセスでは、Linux ファイル・システムに対する特定の PowerHA の変更が正しいかどうか、クラスターおよび対応するリソースが正しく構成されているかどうか、セキュリティーが正しく構成されているかどうか、すべてのノードがクラスター・トポロジー、ネットワーク構成、および PowerHA リソースの所有権とテークオーバーについて一致しているかどうかを検査します。

クラスターを構成、再構成、または更新した後には、クラスター検証手順を実行する必要があります。 PowerHA SystemMirror for Linux の検証では、以下の検査が実行されます。
  1. PowerHA SystemMirror for Linux を実行するために十分なフリー・スペースがあるかどうかを判別します。
    • /usr/sbin/opt、および /var の各ディレクトリーで、最小 100 MB のフリー・スペースが使用可能でなければなりません。
    • クラスターの各ノードで、128 MB RAM の使用可能でなければなりません。
  2. すべてのノードのインストール済みのクラスター・ファイルセットを検査します。
    • すべてのクラスター・ノードに Tivoli System Automation (TSA) ファイル・セットが正しくインストールされているかどうかを確認するには、Linux の – rpm コマンドを実行します。
  3. すべてのノードで、インストール済みの Reliable Scalable Cluster Technology (RSCT) ファイル・セットを確認します。
    • すべてのクラスター・ノードに RSCT ファイル・セットが正しくインストールされているかどうかを確認するには、Linux の – rpm コマンドを実行します。
  4. アプリケーションで使用される開始、停止、またはモニターの各スクリプトが、すべてのノードで実行可能かどうかを検証します。
    • アプリケーションを開始するためにユーザーによって提供されたスクリプトを検証します。
    • アプリケーションを停止するためにユーザーによって提供されたスクリプトを検証します。
    • アプリケーションをモニターするためにユーザーによって提供されたスクリプトを検証します。
  5. すべてのクラスター・ノード上の論理ボリュームの使用可能性を確認します。
  6. ファイル・システムがマウントされている場合は、論理ボリュームのサイズを確認して、論理ボリュームの空き容量を把握します。
  7. 同じディスクが複数のファイル・システム・リソースの一部である場合に適切な警告が発行されるかどうかを検証します。
  8. すべてのクラスター・ノード上のボリューム・グループの使用可能性を確認します。
  9. すべてのクラスター・ノード上の論理ボリュームのサイズを確認します。
検証プロセスを開始するには、以下のコマンドを実行します。
clmgr verify cl -h
 clmgr verify cluster
 verify => validate