ncp_mib コマンド行オプション

ncp_mib コマンドを使用して、MIB ファイルを更新および比較します。 ncp_mib を実行する必要があるのは、新しい MIB を追加した後のみです。

前提条件

正しく解析されるためには、すべての MIB が有効でなければなりません。

ncp_mib プロセスにはプロセス依存関係はありません。

コマンドの例

以下のコマンドは、汎用の MibDbLogin.cfg ファイルを使用して ncp_mib プロセスを開始します。

ncp_mib 

以下のコマンドは、MibDbLogin.NCOMS.cfg ファイルを使用して ncp_mib プロセスを開始します。

ncp_mib –domain NCOMS

以下のデータベース照会の例は、MIB が正常にロードされたことを確認します。 このデータベース照会を実行する前に ncp_mib を実行する必要があります。

 select * from ncmib.mib_modules where moduleName ='RFC1213-MIB';

MIB がロードされた場合、moduleName が RFC1213-MIB の表が表示されます。

-messagelevel info オプションを指定して ncp_mib コマンドを実行することにより、MIB がロードされたことを確認することもできます。 MIB が処理中であることを示す以下のようなメッセージが表示されます。

09/10/14 12:41:08: Information: I-MIB-001-013: [1096571552t] Resolving references for module 'RFC1213-MIB'

処理が完了したら、MIB がデータベースにコミットされたことを示すメッセージが表示されます。

すべてのコマンド行オプション

次の表では、すべてのコマンド行オプションを説明します。

表 1. コマンド行オプション
オプション 説明
-db MibDbLogin.cfg ファイルに定義されている MIB データベース ID を指定します。 デフォルト値は MIB です。
-debug debug level デバッグの出力レベル (1 から 4。4 が最も詳細な出力)。
-diff ファイル内の MIB のリストを SQL DB 内の MIB のリストと比較して、相違を表示します。
-domain オプション。 すべてのドメインに共通の MIB データベースが 1 つのみ存在します。 -domain オプションが指定された場合、ncp_mib がドメイン固有の MibDbLogin.domain.cfg ファイルを使用するように構成されます。 -domain オプションが指定されない場合は、汎用の MibDbLogin.cfg ファイルが使用されます。
-dryrun コマンドの発行結果を示しますが、SQL データベースは変更されません。
-emptydb データベースのすべての MIB データを除去して、終了します。
-force すべての依存関係が満たされているかどうかに関わらず、解析済みの MIB オブジェクトをすべて 解決し、挿入します。 このオプションを使用すると、部分的に解決された MIB モジュールを挿入できます。依存関係を満たされている MIB オブジェクトのみを挿入し、満たされていない MIB オブジェクトを残しておくことができます。
-help コマンド行オプションを表示します。 他の引数と共に使用されている場合でも、コンポーネントは開始されません。
-logdir ログ・ファイルを書き込むディレクトリーを指定します。
-messagelevel message level
ログ・ファイルに使用するメッセージ・レベルを指定します。
  • デバッグ (Debug)
  • Info
  • Warn
  • エラー
  • Fatal

デフォルトは Warn です。

-messagelog メッセージ・ログのパスを指定します。
-override データベースを空にし、すべての MIB のインポートを試みます。 未解決の MIB モジュールなどのエラーがある場合は、トランザクションがロールバックされ、データベースが元の状態に復元されます。
-showcontents MIB ファイルに含まれている MIB モジュールおよび解決済みの状態のリストを表示します。
-version コンポーネントのバージョン番号を表示します。