インストール問題のトラブルシューティング

ここでは、 IBM® Tivoli Application Dependency Discovery Manager (TADDM) のインストールまたはアンインストールで発生する一般的な問題について説明します。

データベースを作成できないために TADDM の単純インストールに失敗する

問題
データベースを作成できないため、ローカル DB2® データベースを使用した TADDM サーバーのインストールが失敗します。
解決方法
DB2 バージョン 10 以降では、 DB2 ユーザーのパスワードに関する制限があります。 いずれかのユーザーのパスワードに感嘆符 (!) が含まれている場合、インストーラーは新しく作成されたデータベースに接続できません。

インストール時に指定した DB2のパスワードに感嘆符 (!) が含まれていないことを確認してください。

テスト環境では、TADDM インストーラーを使用して、 DB2 クライアントを使用するリモート TADDM DB2 データベースを作成できます。

問題
リモート TADDM DB2 データベースの作成時に TADDM サーバーに DB2 クライアントがインストールされていない場合は、 db2cmd.exe ファイルが見つからないことを示すエラー・メッセージが表示されます。
DB2 インストール・パネルの後に、以下のエラー・メッセージを受け取ります。
"db2cmd.exe" was not found. 
解決方法
実稼働環境では、TADDM サーバーと DB2 データベースを同じシステムにインストールしないでください。 TADDM と DB2 データベースを別々のシステムにインストールします。 DB2 データベースに使用されるシステムで、データベースを作成するためのスクリプトを手動で実行します。
テスト環境で、 DB2 クライアントを使用してリモート TADDM DB2 データベースを作成する場合は、以下のステップを実行します。
  1. DB2 クライアントをインストールします。 手順については、 DB2 の資料を参照してください。
  2. 適切な DB2 フィックスパックをインストールします。 手順については、 DB2 の資料を参照してください。
  3. データベース・ノードをカタログします。 手順については、 DB2 の資料を参照してください。
  4. ローカル DB2 インスタンス ID を作成します。 ユーザー ID は、 DB2 サーバー上のユーザー ID と同じでなければなりません。 手順については、 DB2 の資料を参照してください。
  5. archuser ユーザー ID を作成します。 ユーザー ID は、 DB2 サーバー上のユーザー ID と同じでなければなりません。 手順については、 DB2 の資料を参照してください。
あるいは、テスト環境および実稼働環境で、TADDM インストール・プログラムに付属のスクリプト make_db2_dbを使用して、リモート TADDM DB2 データベースを作成することができます。 TADDM インストール・プログラムとともに提供されるスクリプトを必ずしも使用する必要はありません。 このスクリプトは、実際に使用できるスクリプトのサンプルです。 このスクリプトを使用した場合、TADDM 用の適切に構成されたデータベースが作成されます。 ご使用の環境の標準に準拠した別のスクリプトを使用することもできます。
make_db2_db スクリプトを使用する場合、 make_db2_db スクリプトの実行時に、 DB2 データベース内の既存のデータベースまたはユーザーが削除されます。
  1. 製品 DVD から、 DB2 データベースがインストールされているシステムに以下のファイルをコピーします。
    • Linux®、 AIX®、および Linux on System z ® オペレーティング・システムの場合: support/bin/make_db2_db.sh
    • Windows オペレーティング・システムの場合: support\bin\make_db2_db.bat2
  2. 以下のいずれかの手順を使用して、 DB2 データベースがインストールされているシステムで make_db2_db スクリプトを実行します。
    • Linux、 AIX、および Linux on System z オペレーティング・システムの場合は、以下の手順を実行します。
      1. DB2 インスタンス所有者としてログインします。 例えば、db2inst1 ID を使用できます。
      2. コマンド make_db2_db.sh cmdb を実行します。
    • Windows オペレーティング・システムの場合は、以下の手順を実行します。
      1. DB2CMD コマンド・プロンプトを開きます。
      2. コマンド make_db2_db.bat cmdb を実行します。
DB2 クライアントは、インストール時のデータベース作成にのみ使用されます。 インストール後、TADDM サーバーは DB2 クライアントを使用しません。

SUSE Linux for System z オペレーティング・システムでメモリー問題が発生する

問題
IBM System z オペレーティング・システム用の SUSE Linux がインストールされているコンピューターで TADDM をアンインストールすると、SUSE Linux がメモリー不足になります。

System z オペレーティング・システム用の SUSE Linux を使用して TADDM をインストールするコンピューターには、4 GB から 8 GB のメモリーが必要です。 この問題は、コンピューターのメモリーが 4 GB 未満の場合に発生します。

解決方法
TADDM をアンインストールする前にサーバーを停止します。 サーバーを停止しないと、アンインストール・プロセス中にシステムがメモリー不足になることがあります。つまり、アンインストール・プロセスは正常に完了しません。 この場合、以下の手順に従ってください。
  1. アンインストール・プロセスを停止します。
  2. 以下のコマンドを実行して、すべての Java™ プロセスを停止します。
    ps -ef | grep java
  3. 次のコマンドを実行します (pid は、上のコマンドの実行結果として表示されるプロセス ID です)。
    kill pid
  4. TADDM サーバーをアンインストールします。

TADDM がインストールされたシステムでインターネット接続が誤って構成されている

問題
TADDM インストール・プロセスは、正常に完了しましたが、インターネット接続が誤って構成されているシステムで実行されました。 ディスカバリー・プロセスで構成アイテムが見つかりません。

インターネット接続が修正され、新しい IP アドレスが割り当てられます。 このプロセス中に、システムのすべてのユーザーが、各自のユーザー ID とパスワードを再定義する必要があります。 TADDM は DBInit Fails エラーで失敗します。

解決方法
TADDM を正常に再始動するには、その前に両方のデータベース・ユーザー (1 次ユーザーおよびアーカイブ・ユーザー) のパスワードを再設定して手動でテストする必要があります。

System z オペレーティング・システムでリモート・マウントされた CD/DVD を使用しているコンピューターで TADDM のインストールが失敗する

問題
System z オペレーティング・システム上でリモート・マウントされた CD/DVD を使用しているコンピューターに TADDM をインストールしようとすると、インストーラー GUI が表示されず、インストールが開始されません。
解決方法
  1. TADDM をインストールしようとしているコンピューターのローカル・ドライブに、System z 上のインストーラー DVD の TADDM インストール・イメージの内容全体をコピーします。
  2. ファイルをコピーしたローカル・ディレクトリーから、スクリプト setupZLinux.bin を実行します。

ユーザー ID とパスワードが正しい場合でも、Windows システムでパスワードの検証が失敗する

問題
Windows システムに TADDM をインストールしようとすると、ユーザー ID とパスワードが正しい場合でも、インストーラーはインストール・ウィザードの「ランタイム・ユーザー情報」ページでパスワードを正常に検証できません。
解決方法
この問題は、 %temp% ディレクトリーの名前に非 ASCII 文字が含まれている場合に、Windows システムで発生する可能性があります。 デフォルトの %temp% ディレクトリーは、現在ログオンしているユーザーに基づいているため、これは、ユーザー ID に非 ASCII 文字 (例えば、キリル文字) が含まれている場合に発生することがあります。

この問題を回避するには、以下のいずれかの次善策を使用してください。

  • 名前に ASCII 文字のみが含まれているディレクトリーを参照するように temp 環境変数をリセットします。 例えば、以下の c:\temp ディレクトリーを使用するには、このコマンドを使用します。
    set TEMP=c:\temp
    注: 指定するディレクトリーが存在することを確認してください。
  • FORCE_OEM_CHARSET 環境変数を設定して、アクティブ・コード・ページを指定します。 例えば、 アクティブなコード・ページが 852 である場合、次のコマンドを実行します。
    set FORCE_OEM_CHARSET=852
    chcp コマンドを実行することにより、アクティブなコード・ページを判別することができます。

これらの回避策のいずれかを使用したあとで、同じコマンド行セッションから、 TADDM インストール・ウィザード (setupWin.bat) を実行します。

制約事項: Windows オペレーティング・システムで TADDM インストール・ウィザード setupWin.bat を実行する場合は、 「管理者として実行」 オプションを選択してください。 そうしないと、インストールは失敗します。

ファイルが欠落しているために Windows システムで TADDM のインストールが失敗する

問題
Windows システムに TADDM をインストールしようとすると、インストールが失敗し、ログ内のエラー・メッセージに、必要なインストール・ファイル (例えば、 install.vbs) が見つからなかったことが示されます。
解決方法
この問題は、 %temp% ディレクトリーの名前に非 ASCII 文字が含まれている場合に、Windows システムで発生する可能性があります。 詳しくは、 ユーザー ID とパスワードが正しい場合でも Windows システムでパスワード検証が失敗するを参照してください。

インストール・ウィザード・ウィンドウの一部が表示されない

問題
640x480 ピクセルなどの低い画面解像度を使用している場合、インストール・ウィザード・ウィンドウの一部 (いくつかのコントロール・ボタンなど) が表示されないことがあります。
解決方法

可能であれば画面解像度を少なくとも 1024x768 に変更し、インストール・ウィザードを再び実行します。

画面解像度を変更できない場合、-i console オプションを使用してコンソール・モードで TADDM インストールを実行します。 詳しくは、 コンソールでの TADDM サーバーのインストールを参照してください。

Tivoli Netcool Performance Flow Analyzer インストーラーが開始できない

問題
ご使用のオペレーティング・システムに対して誤った Tivoli® Netcool® Performance Flow Analyzer インストーラー・バイナリー・ファイルを実行すると、インストーラーが開始されなくても、成功を示す誤解を招くメッセージが表示されることがあります。 例えば、 Linux システムで AIX バイナリー・ファイルを実行しようとすると、以下のメッセージが表示されます。
Launching installer...

./setupTNPFAAix.bin: line 2432: /tmp/install.dir.17107/Aix/resource/
jre/jre/bin/java: cannot execute binary file
./setupTNPFAAix.bin: line 2432: /tmp/install.dir.17107/Aix/resource/
jre/jre/bin/java: Success
解決方法
オペレーティング・システムに適合したインストーラー・バイナリー・ファイルを実行してください。

.vbs ファイルの関連付けが正しくないために Windows システムでインストールが失敗する

問題
拡張子 .vbs のファイル・タイプの関連付けがデフォルト値から変更されている Windows システムで TADDM インストーラーを実行しようとすると、インストールが失敗し、以下のメッセージが taddm_7.2.1_install_msg.log ファイルに表示されます。
Input Error: There is no script engine for file extension ".vbs"
解決方法
拡張子 .vbs の Windows ファイル・タイプの関連付けが Microsoft Console Based Script Hostに設定されていることを確認します。 ファイルの関連付けの設定方法について詳しくは、 Microsoft Windows の資料を参照してください。

common.zip の解凍エラーのためにインストールが失敗する

問題
状況によっては、Windows システムでのインストール・プロセスが失敗し、ログ内のメッセージに common.zip ファイルからファイルを抽出する際のエラーが示されることがあります。 このメッセージは通常、別のプロセスによってファイルがロックされたことを示します。
解決方法
Windows システムを再始動し、インストール・プロセスを再実行してください。

make_ora_cms_dis スクリプト実行時のエラー

問題
一部の環境下では、コンテキスト・メニュー・サービスおよびデータ統合サービス用のデータベースを構成しようとしている際に、make_ora_cms_dis スクリプトが失敗します。 以下のエラーがログ・ファイルに表示される。
ERROR at line 1:
ORA-01119: error in creating database file 'DISTS00.dbf'
ORA-27038: created file already exists
OSD-04010: <create> option specified, file already exists
解決方法
データベース・サーバーで以下のファイルを検索してください (通常は $ORACLE_HOME/database ディレクトリーにあります)。
  • DISTS00.dbf
  • DISTS01.dbf
これらのファイルをリネームして (例えば DISTS00.dbf.old にして)、再度 make_ora_cms_dis スクリプトを実行します。

「/usr/bin -> /bin」ディレクトリー・リンクのない AIX システムでインストールが失敗する

問題
AIX システムでインストーラーを実行すると、インストールが失敗し、以下のエラー・メッセージが表示されます。
-bash: ./setupAix.bin: /bin/sh: bad interpreter: No such file or directory
解決方法
このエラーは、 AIX システムに、 /bin ディレクトリー内のファイルと AIX シェルを含む /usr/bin ディレクトリーとの間にシンボリック・リンクが確立されていない場合に発生します。
問題を訂正するには、次のようにします。
  1. ルート・ディレクトリーに移動します。
  2. 以下のコマンドを実行します。
    ln -s /usr/bin/ /bin
  3. 以下のコマンドを実行して、リンクを検査します。
    ls -ld /bin
    /usr/bin ディレクトリーのファイルが表示されれば、リンクは正しく確立されています。
  4. インストーラーを再実行してください。

リモート・システムでのインストールが失敗する

問題
Telnet または SSH を使用してリモート・システムでインストーラーを開始する際に、-i console オプションを指定していない場合。 インストーラーはコンソール・モードのインストールを使用しようとしますが、失敗します。
解決方法
Telnet または SSH を使用してインストールを開始する場合は、必ず以下の例のように、明示的にコンソール・モードのインストールを指定してください。
setupAix.bin -i console

Linux 環境でカスタム一時ディレクトリーを使用している場合にインストールを続行できない

問題
TADDM のインストールにカスタム一時ディレクトリー ( setupLinux.bin -t /path/to/custom/tmpなど) を使用すると、 Linux システムでインストールが続行されない場合があります。 十分なスペースがない (空きバイト数が 0) ことを示すエラーが表示される場合がある。 インストール・ログに次の例のような追加情報が表示されます。
4/8/11 3:16:58 PM : SEVERE : com.ibm.cdb.install.ia.utils.Utils 
(from runCommand(content, envs, filetype)) - null
Caused by: java.lang.NullPointerException
at: com.ibm.cdb.install.ia.utils.Utils.setFileExecutable(Utils.java:2472)
解決方法
一時ディレクトリーのマウントに使用したオプションを確認してください。 noexec オプションは使用できません。 このオプションを使用すると、カスタム一時フォルダーで見つかったすべてのバイナリー・ファイルを直接実行できなくなります。 インストールを実行する前に一時ディレクトリーをマウントする場合は、exec オプションを使用してください。

デフォルトの構成を適用できない場合にインストールを続行できない

問題
インストール・ウィザードを使用してドメイン・サーバーをインストールする場合に、 ポートが競合し、 以下のエラー・メッセージが表示される。
CTJT10057E The following port is being used by another application:
 port_number 
解決方法
単純インストールの場合は、前の画面に戻って拡張インストール・オプションを選択し、 空いているポート番号を指定することができます。 あるいは、システム構成を変更して、 デフォルトのポートを解放してから単純インストールを再度開始することもできます。

ファイルがないために、インストールが失敗する

問題
TADDM を Windows オペレーティング・システムにインストールすると、以下のエラーが発生します。
  • 最初のインストール・パネルに以下のメッセージが表示される。
    CTJTI0017E The following file is not found: \collation\common.zip.
  • インストールを実行してすぐ後に、ログ・ファイルの欠落ファイルに関するメッセージが表示される。
解決方法
Windows オペレーティング・システムで管理者アカウントを手動で作成する場合は、TADDM インストール・ウィザード setupWin.bat を管理者として実行します。 「管理者として実行」オプションを選択してください。

DB2 データベースを使用した単純インストール後に dbInit の開始が失敗する

問題
通常、 DB2 データベースがインストールされてからアンインストールされ、後で TADDM サーバーが DB2 データベースとともにインストールされたシステムで、以下のエラーが発生する可能性があります。 その場合、error.log に以下のメッセージが記録される。
[InitServletThread]  ERROR jdo.JdoDbInit - [JdoDbInit.E.8] An error occurred, could not 
connect to the jdbc:db2://100.101.102.103:50000/TADDM:deferPrepares=false; database. 
解決方法
DB2 サーバーの TCP/IP 通信を確認します。 手順については、 DB2 インフォメーション・センターの DB2 サーバー通信 (TCP/IP) の構成に関する情報を参照してください。 また、collation.properties ファイルで、JDBC 接続の URL が正しく指定されているかどうかも確認する必要があります。 以下のステップを完了してください。
  1. JDBC 接続の URL 内のポート番号を確認します。 $COLLATION_HOME/etc ディレクトリーに移動して collation.properties ファイルを開き、com.collation.db.url=jdbc:db2://host:port/database プロパティーを探します。
  2. 以下のコマンドを実行し、このポートがアクティブになっているかどうかを確認します。 通常、このポートはアクティブになっていません。 いずれのコマンドも ホスト 上で実行する必要があります。
    • Linux または UNIX オペレーティング・システムの場合: netstat -an | grep port
    • Windows オペレーティング・システムの場合: netstat -an | find "port"
  3. 使用しているオペレーティング・システムに応じて、以下の手順を実行します。
    1. Linux または UNIX オペレーティング・システムの場合は、 DB2 データベース・インスタンス所有者としてログインします。
    2. Windows オペレーティング・システムの場合、 DB2CMD コマンド・プロンプトを開きます。
  4. db2 GET DATABASE MANAGER CONFIGURATION コマンドを実行します。
    SVCENAME エントリーにサービス名が格納されます。 これと同じエントリーがサービス・ファイルに格納されますが、このエラーが発生した場合、このエントリーは存在しません。 この問題を修正するには、以下のいずれかの手順を実行します。
    • サービス・ファイルで、適切なエントリーのサービス名を更新します。
    • DB2 インフォメーション・センターにある指示に従って、 DB2 構成を更新します。
    サービス・ファイルは以下のディレクトリーに格納されています。
    • Linux または UNIX オペレーティング・システムの場合: /etc/services
    • Windows オペレーティング・システムの場合: %SystemRoot%\system32\drivers\etc\services
  5. 以下のコマンドを実行します。
    db2set DB2COMM=tcpip
    db2stop
    db2start 
  6. 最後のコマンドが正常に終了したら、必要に応じて com.collation.db.url をサービスのポート番号で更新します。
  7. TADDM サーバーを再始動します。

接続の問題 」セクションも参照してください。

Windows システムでの単純インストールに失敗する

問題
DB2 10 システムとともにインストールされる場合、TADDM のインストールが失敗します。 以下のメッセージが cdb_cr_db2_stdout.log ファイルに表示されます。
ATTACH TO DB2 USER db2admin USING SQL1042C  
An unexpected system error occurred.  
SQLSTATE=58004
解決方法
インストーラーを終了してから、インストール手順を再度開始してください。 問題について詳しくは、技術情報 http://www.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21502619を参照してください。