LVM 分割サイト・ミラーリングの計画

ストレージ・エリア・ネットワーク (SAN) を使用して、異なる 2 カ所または 3 カ所のサイトにあるディスクを論理ボリューム・マネージャー (LVM) のリモート・ミラーリング用にセットアップできます。 例えば、分割サイト・ミラーリングでは、災害復旧用に LVM を使用してそれぞれ異なるロケーションにあるディスク・サブシステム間でデータを複製します。

注: PowerHA® SystemMirror® は、2つのサイト構成のみをサポートしています。

SAN は、ユーザー環境でストレージ・デバイスとシステム (ノード) との間に直接接続を確立できる高速ネットワークです。 したがって、異なるロケーションにある複数のシステムが SAN ネットワーク接続を使用して同じ物理ディスクにアクセスできます。 LVM を使用して、リモートのディスクを 1 つのボリューム・グループに結合できます。 このボリューム・グループを異なるロケーションにあるノードにインポートできます。

リモートのディスクを含むボリューム・グループ内の論理ボリュームは、リモート・ミラーを 3 個まで持つことができます。 ロケーションごとに少なくとも 1 個のリモート・ミラーをセットアップできます。 論理ボリュームに保管されたデータは、高可用性です。 従って、例えばあるロケーションですべてのノードが使用できないというような、ユーザー環境の障害の場合にも、別のロケーションのリモート・ミラーには最新のデータがあります。

PowerHA SystemMirror ディスクまたはノードの障害が発生し、ノードがオンラインに戻されると、すべてのリモートミラーが自動的に同期されます。 自動同期化は、ディスクのいずれかが PVREMOVED または PVMISSING 状態であっても、行われます。 自動同期化は、LVM 分割サイト・ミラーリングのすべての場合に使用可能とは限りません。 使用不可の場合には、データの同期化に C-SPOC が使用できます。

LVM 分割サイト・ミラーリング構成を計画する場合、クラスターで使用されるリポジトリー・ディスクの計画も必要です。 1 次ディスクに障害が発生したときに、リポジトリー・ディスクとして使用される準備ができている 2 次ディスクがあることを検証する必要があります。
注: Cluster Aware AIX® は、重要なクラスター機能に影響を与えることなく、ライブ・リポジトリー置換をサポートします。

次の図は、SAN を使用した LVM 分割サイト・ミラーリングの構成例です。
図1: SAN を使用した LVM 分割サイト・ミラーリング構成

SAN を使用する LVM 分割サイト・ミラーリング構成を使用する、異なるロケーションにある 2 つの環境を表示します。
2 カ所のロケーションのそれぞれで少なくとも 1 つのノードに接続されているディスクがミラーリングできます。 この例で、PV4 は、ファイバー・チャネル・スイッチ 1 とファイバー・チャネル・スイッチ 2 の接続を使用して、ロケーション 1 のノード A とノード B、ロケーション 2 のノード C で使用可能です。 ロケーション 1 には、PV4 のミラーを配置できます。 1 つのロケーション (PV5 および PV6) でのみノードに接続されているディスクは、ロケーション間でミラーリングできません。

AIX LVM ミラーリング・プール機能を使用して、2 つのロケーション間でデータが正しく完全にミラーリングされるようにすることができます。 PV1 と PV2 があるミラー・プールにあり、PV3 と PV4 が別のミラー・プールにある場合、LVM はそれぞれのロケーションでデータの 1 つの完全コピーが提供されるようにします。 それぞれのロケーションにデータの完全コピーが存在することを保証するためには、極めて厳密なミラー・プールを使用する必要があります。

この例では、ボリューム・グループ内のディスクの追加、除去、置換があっても、ミラーリングを維持するのに役立つミラー・プールが使用できます。 また、C-SPOC 機能を使用してミラー・プールを定義してそれぞれのロケーションのディスクに関連付けることができます。