clRGinfo コマンド

目的

指定された 1 つ以上のリソース・グループのロケーションと状態を表示するレポートを作成します。

構文

clRGinfo [-h][-v][-s|-c][-t][-p][-a][-m][i][resgroup1] [resgroup2]...

説明

クラスター・サービスがローカル・ノード上で実行されていない場合、この clRGinfo コマンドはクラスター・サービスがアクティブであるノードを識別し、アクティブ・クラスター・マネージャーからリソース・グループ情報を取得します。 リソース・グループを指定せずにこのコマンドを使用すると、構成されたすべてのリソース・グループに関する情報が表示されます。

コマンドの出力には、リソース・グループのグローバル状態と、ローカル・ノード上のリソース・グループの特別状態の両方が表示されます。

リソース・グループの 1 次インスタンスは、次のいずれかの状態になります。
オンライン
このリソース・グループのすべてのリソースがアクティブです。
エラー
PowerHA® SystemMirror® 、リソースグループの処理中にエラーが発生しました。
管理外
unmanage オプションを指定してクラスター・サービスが停止されました。
オフライン
リソース・グループがアクティブではありません。
クラスター・イベントの進行中に、リソース・グループは次のいずれかの推移的状態になります。
獲得中
リソース・グループのリソースをアクティブ化しています。
解放中
リソース・グループのリソースを解放しています。
一時エラー
回復可能エラーが起こりました。
クラスターがサイトと複製リソースを使用する場合、複製リソースを含むリソース・グループには、複製エンドポイントを管理する 1 次インスタンスと 2 次インスタンスが存在します。 clRGinfo コマンドは、リソース・グループの 2 次インスタンスの次に示す状態を表示します。
オンライン 2 次
このリソース・グループのすべての 2 次リソースがアクティブです。
エラー 2 次
PowerHA SystemMirror がリソースグループのセカンダリリソースを処理中にエラーが発生しました。
管理外 2 次
unmanage オプションを指定してクラスター・サービスが停止されました。
オフライン 2 次
リソース・グループの 2 次インスタンスがアクティブではありません。
獲得中 2 次
リソース・グループの 2 次リソースをアクティブ化しています。
解放中 2 次
リソース・グループの 2 次リソースを解放しています。
一時エラー 2 次
PowerHA SystemMirror 、リソースグループのセカンダリリソースを処理中に回復可能なエラーが発生しました。
他のリソース・グループとの関係に応じたリソース・グループの自動配置と管理を可能にする依存関係を使用して、リソース・グループを構成できます。 clRGinfo コマンドは、親子関係を持つリソース・グループ、およびロケーション依存関係を持つリソース・グループについて、次に示す状態を表示します。
親のオフラインのためにオフライン
親リソース・グループがアクティブでないために、子リソース・グループがアクティブではありません。
フォールオーバーのためにオフライン
フォールオーバーが発生したため、リソース・グループがアクティブではありません。
ノードの欠落のためにオフライン
クラスター内のノードに対してリソース・グループが指定されていません。
ターゲットのオフラインのためにオフライン
別のリソース・グループとの関係に関与しているリソース・グループが非アクティブであり、構成された依存関係により、このリソース・グループがアクティブであってはならないと定められています。

フラグ

-a
リソース・グループの現在のロケーション、およびクラスター・イベント後の移動先を表示します。 このフラグは、イベント前およびイベント後のスクリプト、特に依存リソースグループを持つ PowerHA SystemMirror クラスタで使用します。 PowerHA SystemMirror 、依存するリソースグループを処理する場合、 rg_move イベントで複数のリソースグループを一度に移動することができます。
-c
出力をコロン区切り形式で表示します。
-h
使用法のメッセージを表示します。
-i
管理者が指示したあらゆるオンライン操作またはオフライン操作を表示します。
-m
アプリケーションの状況を表示します。
-p
リソース・グループの優先順位オーバーライド・ロケーション情報を表示します。
-s
出力をコロン区切り形式で表示します。
-t
ローカル・ノード上で現在アクティブになっている遅延タイマー情報、すべての遅延フォールバック・タイマー、および整定タイマーを表示します。
注: このフラグは、クラスター・マネージャーがローカル・ノード上でアクティブである場合にのみ使用できます。
-v
詳細出力を表示します。

  1. 次の例は、フラグ・パラメーターを指定せずに clRGinfo コマンドを実行した場合のレポートを示しています。
    # clRGinfo
    -----------------------------------------------------------------------------
    Group Name     State                        Node
    -----------------------------------------------------------------------------
    VS_DATA_RG     ONLINE                       powerha53
                   ONLINE                       powerha54
                   ONLINE                       powerha63
                   ONLINE                       powerha64
    
    VS_REDO_RG     ONLINE                       powerha53
                   ONLINE                       powerha54
                   ONLINE                       powerha63
                   ONLINE                       powerha64
    
    RG1            ONLINE                       powerha53
                   OFFLINE                      powerha54
                   ACQUIRING                    powerha63
                   OFFLINE                      powerha64
  2. 次の例は、サイトを含むクラスター内で clRGinfo コマンドを実行した場合のレポートを示しています。
    # clRGinfo
    -----------------------------------------------------------------------------
    Group Name     State                        Node
    -----------------------------------------------------------------------------
    OASTRG         ONLINE                       als018022@site1
                   ONLINE SECONDARY             alm194200@site2
    
    VOTERG         ONLINE                       als018022@site1
                   ONLINE SECONDARY             alm194200@site2
    
  3. 以下の例は、 clRGinfo -m コマンドを実行するためのレポートを表示します。
    $ /usr/es/sbin/cluster/utilities/clRGinfo -m 
    
    Group Name     State           Application state        Node
    ---------------------------------------------------------------
    Group1         ONLINE          ONLINE MONITORED         merry
    
    Application state could be any one of the below possible values:
        OFFLINE
        ONLINE FAILED
        ONLINE FAILOVER
        ONLINE MONITORED
        ONLINE NOT MONITORED
        ONLINE MONITOR FAILED
        ONLINE MONITOR SUSPENDED
  4. 以下の例は、 clRGinfo -i コマンドを実行するためのレポートを表示します。
    $ /usr/es/sbin/cluster/utilities/clRGinfo -i
    --------------------------------------------------------------------------------
    Group Name      State           Application state                       Node
    --------------------------------------------------------------------------------
    Rg1             ONLINE          ONLINE STOPPED BY ADMINISTRATOR         node1
    INSTANCE_SAP    OFFLINE                                                 node2
     
    Application state could be any one of the below possible values:
        OFFLINE
        ONLINE FAILED
        ONLINE FAILOVER
        ONLINE MONITORED
        ONLINE NOT MONITORED
        ONLINE MONITOR FAILED
        ONLINE MONITOR SUSPENDED
        ONLINE STOPPED BY ADMINISTRATOR
        OFFLINE STARTED BY ADMINISTRATOR