チュートリアル: エージェントのダウンロードとインストール

このチュートリアルでは、IBM® Marketplace からの Cloud APM Windows OS エージェントのダウンロードとインストールを実際に体験することができます。インストールした後で Cloud APM コンソールを開始し、ダッシュボードに重要パフォーマンス指標 (KPI) を表示して、モニター対象リソースの正常性を確認することができます。

このタスクについて

このチュートリアルでは、IBM Marketplace の「製品およびサービス」ページから Windows のインストール・パッケージをダウンロードし、インストール・ファイルを解凍して、Windows OS エージェントをインストールします。「製品およびサービス」に戻り、Cloud APM コンソールを起動して Application Performance ダッシュボードを開き、Windows システムの正常性を確認します。

手順

  1. IBM Marketplace にサインインしていない場合は、IBMid とパスワードでサインインして、「製品およびサービス」に移動します。
    製品およびサービス」ページは、アクティブなサブスクライバーが使用できます。問題がある場合は、Cloud Application Performance Management フォーラムまたは Marketplace サポート に移動してください。
  2. Windows のインストール・アーカイブ・ファイルを以下の手順でダウンロードします。
    1. Cloud APM のサブスクリプション・ボックスで、「管理」 > 「ダウンロード」をクリックします。
    2. Windows オペレーティング・システムを選択します。

      IBM Cloud Application Performance Management エージェント 64 ビット・パッケージを選択します。 Windows 32 ビット・バージョンを使用している場合は、32 ビット・エージェント・パッケージを選択します。

    3. 「ダウンロード (Download)」をクリックし、ご使用のシステムにエージェント・インストール・アーカイブ・ファイルを保存します。
      例:
      C:¥Users¥MY_ADMIN¥Downloads¥IAPM_Agent_Install.zip
  3. ローカル Windows システムで、ダウンロードしたアーカイブ・ファイルの保存先のディレクトリーに移動して、そのファイルを解凍します。
    例えば、Windows エクスプローラーで「ダウンロード」ディレクトリーを開き、IAPM_Agent_Install.zip を右クリックして、「すべて抽出」を選択します。
  4. 以下のように、管理者としてコマンド・プロンプトを開きます。
    1. Windows の「スタート」メニューから、検索ボックスに「コマンド」と入力します。
    2. 表示されるリストから「コマンド プロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
  5. インストール・ファイルを解凍したディレクトリーに移動します。
    例:
    cd C:¥Users¥MY_ADMIN¥Downloads¥IAPM_Agent_Install¥IAPM_Agent_Install_8.1.4
  6. いかのように、インストール・スクリプトを実行して Windows OS エージェント をインストールします。
    1. 以下のコマンドを入力します。
      installAPMAgents.bat
    2. 使用可能なエージェントのリストから、Windows OS エージェントに対応する番号を入力します。
    3. プロンプトに応答して、Windows OS エージェントをインストールすることを確認し、ご使用条件に同意します。
      ご使用の環境の前提条件スキャンが開始されます。このスキャンが完了するまでにはしばらく時間がかかります。要件が満たされていない場合は、失敗の原因が記録されたログ・ファイルを示すメッセージが表示されます。ディスク・スペースの不足などの前提条件が原因で、インストールは停止します。失敗に対処してから、インストール・スクリプトを再度開始する必要があります。問題がある場合は、Cloud Application Performance Management フォーラムに移動するかinfo@ibmserviceengage.com に E メールを送信してください。
    Command prompt showing the install script menu of available products.
    Windows オペレーティング・システム要件レポートを表示するには、System requirements (APM Developer Center)を参照してください。
    インストールが正常に完了したら、Windows OS エージェントが自動的に開始されます。ユーザーは、Cloud APM コンソールを開始して、Windows システムのモニターを開始することができます。
    注: ご使用の環境に外部ホストへの透過的アウトバウンド HTTPS 接続を許可しないファイアウォールが含まれている場合は、エージェントと Cloud APM サーバー間の通信にフォワード・プロキシーをセットアップする必要があります。フォワード・プロキシーをセットアップすることにより、ネットワーク上の特定のポイントにすべてのトラフィックを転送して、ファイアウォールで単一の接続のみを許可することが可能になります。詳しくは、フォワード・プロキシーを使用して通信するためのエージェントの構成を参照してください。
  7. IBM Marketplace の「Products and Services」に戻り、Cloud APM のサブスクリプション・ボックスから「起動」をクリックします。
    Cloud APM コンソールが開き、 「はじめに」ページが表示されます。このページから、各機能について学んだり、さまざまなユーザー・シナリオのビデオを見たり、関連するコンソール・ページを開いたりすることができます。
  8. 「はじめに」ページで「Performance Management ダッシュボードのツアーをお試しください」をクリックして、ナビゲーション・エレメントのクイック・ツアーを表示します。
    
Getting started page with tour link highlighted.
  9. 以下の手順で Windows OS の要約ダッシュボードを開きます。
    1. ナビゲーション・バーで、ダイヤル・アイコン 「パフォーマンス」 > Application Performance ダッシュボードをクリックします。
      • 「すべてのマイ・アプリケーション」ダッシュボードが表示され、環境内で定義されているアプリケーションごとの要約状況ボックスが示されます。最初に表示されるアプリケーションは、「マイ・コンポーネント」という事前定義のアプリケーションのみです。
      • 「マイ・コンポーネント」の代わりに「アプリケーションの追加」ウィンドウが表示される場合は、以下の手順で、モニター対象リソースを表示するためのアプリケーションを作成します。
        1. このアプリケーションの名前を入力します (例えば、「My Apps」など)。
        2. 「追加」をクリックします。
        3. 「コンポーネントの選択」リストを最後までスクロールして、「Windows OS」をクリックします。
        4. 「コンポーネント・エディター」で、「Primary:Host_Name:NT」をクリックし、 「追加」をクリックした後「戻る」をクリックして、このアプリケーションにエージェントを追加します。
        5. 「保存」をクリックしてウィンドウを閉じ、ダッシュボードに新しく作成したアプリケーションの要約状況ボックスを表示します。
    2. 要約ボックスで、コンポーネント・アイコン 「コンポーネント」をクリックします。
      • Windows OS の管理対象システム用の要約ダッシュボードが表示されます。このダッシュボードから、状況要約グループ・ウィジェット内の任意の場所をクリックすると、Windows OS エージェントから報告された KPI を示す詳細なダッシュボードにドリルダウンすることができます。
      • 新しく開始されたエージェントがモニター・インフラストラクチャーと通信して、コンソールに KPI を送信するのには数分かかる場合があります。
    Windows OS component dashboard page with status overview widget.
    エージェントが Cloud APM サーバーと通信していない場合、またはエージェントが開始されていない場合は、要約ダッシュボードに KPI は表示されず、状況が グレーのひし形上に疑問符 (?) があるアイコン「不明」として示されます。必要な場合は、os-agent コマンドを使用して状況を確認し、エージェントを開始することができます。コマンド・プロンプトを管理者として開き、C:¥¥IBM¥APM¥bin フォルダーから os-agent status コマンドを入力します。エージェントが開始されていない場合は、os-agent start コマンドを入力します。

タスクの結果

Cloud APM エージェントをインストールし、Application Performance ダッシュボードに送信されたモニター・データを観察しました。

次のタスク

  • コンソールを探索します。Cloud APM コンソールを使用しながら、さまざまな機能を調べてみます。ウィンドウ・バナーにある ヘルプ・アイコン をクリックすると、現在のダッシュボードについての情報を入手できます。ナビゲーション・バーの ヘルプ・アイコン 「ヘルプ」メニューから、IBM Knowledge Center のヘルプ・システムまたは Cloud APM トピック・コレクションを開くことができます。
    ナビゲーション・バーのヘルプ・アイコンおよびメニュー・オプション
  • 他のエージェントをインストールします。ご使用の環境のモニター用の他のタイプの Windows エージェントをインストールするために必要なすべてのインストール・ファイルが用意されています。環境内の他のシステムにエージェントをインストールすることもできます。AIX® システムや Linux システムを使用している場合は、それに関連付けられたインストール・アーカイブ・ファイルをダウンロードします。一部のエージェント・タイプでは、エージェントをインストールする前に完了しておく必要がある前提条件があります。また、ほとんどのエージェント・タイプでは、インストールした後に何らかの構成が必要です。詳しくは、AIX システムでのプリインストールLinux システムでのプリインストールWindows システムでのプリインストール、 および環境の構成を参照してください。