問題の検出
このスタックが TCP/IP シスプレックス・グループの唯一のメンバーではなく、かつ DVIPA を 公示する (DVIPA を所有しているか、あるいは分散 DVIPA の 1 次ルーティング・ノードである) 場合、モニターによって以下のリソース・チェックが行われます。
- VTAM® アドレス・スペースの可用性
VTAM アドレス・スペースが現在アクティブではなく、かつ VTAM のアクティブ状態を最後に検出して以降の経過時間が TIMERSECS 値を超過した場合には、メッセージ EZZ9671E が出ます。
- 経路の可用性
必ずしもすべてのパートナーへの使用可能経路がない場合で (転送データに対して選択された構成済み方式 (VIPAROUTE ステートメントまたは動的 XCF インターフェースにより) を仮定)、シスプレックス内には他 MVS™ システムが少なくとも 2 つあり、かつアクティブ経路が検出されて以降の経過時間が TIMERSECS 値を超過する場合、メッセージ EZZ9673E または EZD1172E が出ます。
OMPROUTE は、 正常に初期化された場合は、スタックに定期的にハートビートを送信し、 そのためモニターは、常に以下のリソース・チェックを行うことができます。
- ハートビートの受信以降の経過時間が TIMERSECS 値の半分を超過すると、 警告としてメッセージ EZZ9672E が出され、ほかのアクションは行われません。
- スタックが TCP/IP シスプレックス・グループの唯一のメンバーではなく、 かつ DVIPA を公示し、ハートビートの受信以降の経過時間が TIMERSECS 値を超過すると、 メッセージ EZZ9678E が出されます。
ネットワーク・モニター機能が使用可能であり、少なくとも 1 つのモニター対象インターフェースが構成され、TCP/IP スタックがこのシスプレックス・グループの唯一のメンバーではなく、TCP/IP スタックがシスプレックス分散に (ディストリビューターまたはターゲットとして) 参加するか、DVIPA の所有者またはバックアップの役目をする場合、以下のネットワーク接続検査がモニターによって行われます。
- 重要なインターフェースがアクティブであるかどうか
GLOBALCONFIG ステートメントの SYSPLEXMONITOR パラメーターで MONINTERFACE オプションを指定すると、すべてのモニター対象インターフェースが非アクティブになり、少なくとも 1 つのアクティブなモニター対象インターフェースが検出されてからの経過時間が TIMERSECS 値を超えると、メッセージ EZD1209E が発行されます。
- 重要なインターフェースで使用可能な動的経路の有無
GLOBALCONFIG ステートメントの SYSPLEXMONITOR パラメーターで MONINTERFACE または MONINTERFACE DYNROUTE オプションを指定すると場合、モニター対象インターフェース上で検出される使用可能な動的経路がなく、かつ、モニター対象インターフェースで少なくとも 1 つの動的経路の検出後の経過時間が TIMERSECS 値を超えると、メッセージ EZD1210E が発行されます。
OMPROUTE アドレス・スペースの WLM ポリシーがシステム上の WLM が管理する 他の作業との関係で十分な優先順位を得て、OMPROUTE がこのタスクに必要な CPU サイクルを受け取るようにしてください。 このトピックについて詳しくは、シスプレックス・オートノミックを参照してください。
このスタックが DVIPA を公示しているか、またはシスプレックス・ディストリビューターのターゲットである場合は、次の検査が行われます。
- モニターは、CSM ストレージの可用性を検査します。 CSM ストレージが連続して TIMERSECS 値を超える限界になると、 メッセージ EZZ9679E が出されます。 CSM ストレージが、TIMERSECS 値の 3 倍を超えて連続的に制約を受けると、メッセージ EZD1974E が出されます。
- TCP/IP ECSA ストレージ限度が GLOBALCONFIG ステートメントの ECSALIMIT パラメーターで定義されている場合は、このストレージのモニター処理は CSM モニターに似ています。TCP/IP ECSA ストレージが、TIMERSECS 値が表す時間を超えて連続的に限界状態にある場合は、メッセージ EZD1187E が出されます。GLOBALCONFIG ステートメントで TCP/IP ECSA ストレージ限度が定義されておらず、かつストレージ要求を満たすことができない場合には、メッセージ EZD1170E が出されます。これらのメッセージは、ECSA ストレージに関する TCP/IP 上の問題があることを示します。
- TCP/IP 専用ストレージ限度が GLOBALCONFIG ステートメントの POOLLIMIT パラメーターで定義されている場合は、このストレージのモニター処理は CSM モニターに似ています。TCP/IP 専用ストレージが、TIMERSECS 値が表す時間を超えて連続的に限界状態にある場合は、メッセージ EZD1187E が出されます。GLOBALCONFIG ステートメントで TCP/IP 専用ストレージ限度が定義されておらず、かつストレージ要求を満たすことができない場合には、メッセージ EZD1170E が出されます。 これらのメッセージは、専用ストレージに関する TCP/IP 上の問題があることを示します。
ただし、このスタック上のすべての DVIPA の状況が MOVING で、このスタックが DVIPA ターゲットでない場合、これらの検査は行われませんので注意してください。
シスプレックスのモニターに加えて、 スタックは、TCP/IP シスプレックス・グループを結合する際に、XCF が 局所スタック上の TCP/IP シスプレックス・コンポーネントをモニターするように要求します。 XCF コンポーネントは、この機能を、TCP/IP シスプレックス・コンポーネント によって更新される状況フィールドをモニターして行います。 XCF は、 シスプレックス機能が TIMERSECS 値に反応していないことを検出すると、 メッセージ EZZ9674E を出す TCP/IP ルーチンをスケジュールに入れます。
TCP/IP は、リカバリー不能シスプレックス・エラーを検出すると、 結果アクション・メッセージ EZZ9670E を出します。
1 分未満以内に 5 つの TCP/IP アベンドが発生すると、結果アクション・メッセージ EZD1973E が発行されます。
これらのメッセージはすべて結果アクション・メッセージです。検出された問題条件が訂正されると (例えば VTAM が開始されると)、結果アクション・メッセージはクリアされます。これらの結果アクション・メッセージについて詳しくは、「z/OS Communications Server: IP Messages Volume 2 (EZB, EZD)」および「z/OS Communications Server: IP Messages Volume 4 (EZZ, SNM)」を参照してください。