Enterprise Extender 固有のバッファー・プールのチューニング

Enterprise Extender の性能低下は、バッファーの不十分な調整が原因になることがあります。T1BUF および T2BUF バッファー・プールをモニターし、調整して、拡張回数を最小限に抑えます。 バッファー・プールの拡張を最小限に抑えると、内部バッファーのオーバーヘッド処理が減少し、CPU の使用量が削減される反面、スループットが増加するはずです。 また、TIBUF バッファー・プールではなく T1BUF および T2BUF プールが使用されます。 T1BUF または T2BUF、あるいはその両方のバッファー・プール値を増やすと、TIBUF プールに必要なバッファーが減ることがあります。 TIBUF プールのモニターおよび調整も必要です。

プール内の初期バッファー数についての T1BUF および T2BUF 始動オプション定義が、Enterprise Extender (EE) が使用されていないときのデフォルト値を上回っているかどうかを確認する場合は、IBM® Health Checker for z/OS® を使用します。Health Checker は、これらの 2 つのバッファー・プールに指定された初期バッファー数と、EE が QDIO または HiperSockets™ と使用されるときのデフォルト値が等しいかを確認する場合にも使用できます。IBM Health Checker for z/OS について詳しくは、「z/OS Communications Server: IP Diagnosis Guide」を参照してください。

以下に、バッファー・プールの表示例を示します。
d net,bfruse,buf=(ti,t1,t2)                                               
IST097I DISPLAY ACCEPTED                                               
IST350I DISPLAY TYPE = BUFFER POOL DATA
IST920I TI00     BUFF SIZE  変更の始まり800変更の終わり         EXP INCREMENT   60           
IST921I          TIMES EXP  0           EXP/CONT THRESH 120   / *NA* 
IST922I          CURR TOTAL 360         CURR AVAILABLE  85          
IST923I          MAX TOTAL  360         MAX USED        302  
IST924I -------------------------------------------------------------                                         
IST920I T100     BUFF SIZE  変更の始まり1340変更の終わり        EXP INCREMENT   変更の始まり36変更の終わり            
IST921I          TIMES EXP  3           EXP/CONT THRESH 15    / 111    
IST922I          CURR TOTAL 112         CURR AVAILABLE  112            
IST923I          MAX TOTAL  112         MAX USED        69             
IST924I -------------------------------------------------------------  
IST920I T200     BUFF SIZE  2028        EXP INCREMENT   32             
IST921I          TIMES EXP 406920       EXP/CONT THRESH 7     / 103    
IST922I          CURR TOTAL 104         CURR AVAILABLE  104            
IST923I          MAX TOTAL  1608        MAX USED        1576           
IST314I END

この例で、T2BUF (T200) バッファー・プールは 406,920 回拡張しました。 一定の時点において、一度に使用される T2BUF バッファーの最大数は 1576 でした。 この例では、T2BUF バッファー・プールが、その環境のニーズに合わせて、スラッシングし、絶えず拡張し、かつ収縮することを示しています。 大量の拡張は、バッファー・プールのチューニングが確実に行われていることを示します。 この場合は、1576 以上のバッファーの基本割り振りをコーディングすると、T2BUF バッファー・プールのバッファー・プール・スラッシングが排除されます。 T1BUF バッファーのチューニングの際は、同様の方法を使用してください。 この例で、T1BUF プールにチューニングは不要です (3 回の拡張は軽微と見なされます)。