シスプレックス全体にわたるソース VIPA

シスプレックス・ディストリビューターの目的は、並列シスプレックスの外側にあるクライアントに対して、シスプレックス全体で複数アプリケーション・インスタンスを単一 IP アドレスに見せる要件を満たすとともに、各インスタンス間に着信作業を配分することです。多くのアプリケーションは、アプリケーションの連携ネットワークの一部であり、クライアントとしてユーザーに提供するシスプレックス・アプリケーションはまた、連携アプリケーションへのアウトバウンド接続要求を開始しなければなりません (クライアントのように)。SOURCEVIPA 機能は、 アプリケーションにどの物理アダプターの独立性をも達成することを許可しますが、 SOURCEVIPA はスタック内の静的に定義された VIPA に制限されます。シスプレックス・ディストリビューター を使用した同じアプリケーションの別のインスタンス (および要するにインバウンド接続要求 のための単一 IP アドレスを持つこと) は、そのアウトバウンド接続要求のために 別の IP アドレスを使用します。

これらの問題は、単一シスプレックス全体にわたる VIPA が、TCP アプリケーションのソース IP アドレスとして使用されること、および 4 タプル (ソースおよび宛先 IP アドレス、 およびポートの組み合わせ) の複数接続を防ぐための一時ポートの割り振りで共同する シンプレックス・スタックを持つことで解決します。 これらのソリューションは、TCP 接続の ジョブ固有のソース IP アドレッシングまたはシスプレックス全体にわたる ソース VIPA のいずれかとともに、SYSPLEXPORTS によって提供されます。

SRCIP ステートメントを使用した、ジョブ固有または宛先固有のソース IP アドレッシングについては、「z/OS Communications Server: IP 構成解説書」を参照してください。